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第64回 レリーフ・プリントの世界:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展 Vol. 27

2014年09月13日(土)〜12月23日(火)

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 木の板を彫って凹凸を作り、凸部にインクをつけて印刷する木版画は、浮世絵や学校の図工・美術の授業を通して私たち日本人がもっとも慣れ親しんでいる版画技法です。また木版画に加えて、木の替わりに建築材料のリノリウムを使うリノカットや、金属凸版など、版の凸部にインクを付けて刷る技法を総称してレリーフ・プリント(凸版画)と呼びます。
 中国で生まれた木版は世界でもっとも古い版画技法であり、最初の作例は少なくとも9世紀までさかのぼることができます。ヨーロッパには14世紀に伝えられ、のちに生まれた銅版画やリトグラフに版画における主役の座を譲ることになるものの、ルネサンス期にはアルブレヒト・デューラー、近代以降はポール・ゴーギャンやワシリー・カンディンスキーなどにより、すぐれた作品の数々が生み出されてきました。また、日本の浮世絵版画が19世紀のヨーロッパで驚きをもって迎えられたいっぽうで、エドヴァルド・ムンクやドイツ表現主義の木版画が日本で明治末期に始まった創作版画運動に影響を与えるなど、木版画は、洋の東西のあいだに生じた還流のような影響関係の中で発展してきたと言えます。
 20世紀に入り、木版の原理を応用したリノカットや、彫刻のみならずエッチングなどによって版に凹凸をつける金属凸版が用いられるようになったことで、レリーフ・プリントはさらに豊かで多様な表現が可能になり、現代においても作家や版画工房の活躍によって、技法の限界を押し広げるような革新的な作品が生み出されています。
 本展では、CCGA所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションから、アメリカ現代美術を代表する作家たちによるレリーフ・プリントを展示します。エド・ベイナードの明快で堅牢な静物木版画や、日本の伝統的水性木版の技法を応用したフランケンサーラーの繊細な色面の作品、あるいは金属版を大胆に用いたフランク・ステラのダイナミックな抽象画など、多彩な表現をご覧いただけることと思います。本展が、われわれ日本人にとってもっとも身近な版画技法の魅力を再発見する機会となれば幸いです。

会場

CCGA現代グラフィックアートセンター
〒962-0711 福島県須賀川市塩田宮田1
Tel. 0248-79-4811 Fax. 0248-79-4816

開館時間

午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:45まで)

休館日

月曜日(祝日に当たる場合を除く)、祝日の翌日
*会期前9月8日(月)―9月12日(金)は展示替え休館、会期後12月24日(水)―2015年2月28日(土)は冬期休館となります。

入館料

一般=300円/学生=200円
小学生以下と65才以上、および障がい者手帳をお持ちの方は無料
*10月25日(土)および10月26日(日)は、東北文化の日参加事業として入館料無料となります。

主催

公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター