展覧会情報

第76回 ヘレン・フランケンサーラー[エクスペリメンタル・インプレッション]:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.31

2018年09月15日(土)〜12月23日(日)

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ヘレン・フランケンサーラー(1928–2011)は1950年代に抽象表現主義の第二世代として作家活動を開始し、にじみ止めを施さないキャンバスに薄く溶いた絵の具を注いで染み込ませる、ステイニングという技法を用いた絵画によって注目を集めました。即興的な色面の広がりが独創的な絵画空間を生み出す作品は、モダニズムにおける抽象絵画の最良の実践として高く評価され、彼女はアメリカ美術に大きな足跡を残しました。
 またフランケンサーラーは1960年代初頭にはじめてリトグラフに取り組んで以来、さまざまな工房を舞台に版画制作にも一貫して情熱を傾け、数々の名作を世に送り出してきました。彼女が手がけた版画技法は銅版画、木版画、シルクスクリーン、モノタイプとあらゆる種類に及びますが、そのいずれにおいても技術的な熟達のみならず、既存の概念にとらわれない発想によって技法の新たな地平を切り拓くような作品を生み出し、こうして版画はフランケンサーラーにとって、絵画と並ぶ重要な表現媒体となりました。
 とくに1977年にはじまったタイラーグラフィックス版画工房との共同制作では、工房の高い技術力を背景に革新的な作品を数多く発表しました。さまざまな技法を駆使して、繊細さと大胆さをあわせもった造形やみずみずしい色彩を実現した画面は、今なお私たちを惹きつけてやみません。
 展覧会タイトルにある「エクスペリメンタル・インプレッション=実験的な刷り」とは、フランケンサーラーが1978年に制作したモノプリント(一点制作の版画)のシリーズのタイトルですが、表現の新たな可能性をつねに追い求めた彼女の版画作品全体を指す言葉ともいえます。本展はCCGA所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションの中から、1970年代から2000年代までの長きにわたりフランケンサーラーと同工房の共同制作から生まれた版画作品を展示し、その魅力をご覧いただきます。

お知らせ

会場

CCGA現代グラフィックアートセンター
〒962-0711 福島県須賀川市塩田宮田1
Tel: 0248-79-4811 Fax: 0248-79-4816

開館時間

午前10時―午後5時(入館は午後4時45分まで)

休館日

月曜日(9月17日、9月24日、10月8日を除く)、9月18日(火)、9月25日(火)、10月9日(火)
*会期前9月10日(月)―14日(金)は展示替え休館、会期後12月24日(月)―2019年2月28日(木)は冬期休館となります。

入館料

一般=300円/学生=200円
小学生以下と65才以上、および障害者手帳をお持ちの方は無料

主催

公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター