1979年~1988年 明日への挑戦

「重厚長大」から「軽薄短小」へと日本経済の主役が移り、サービス産業のウエイトが高まった1980年代。
ファストフードやコンビニエンスストアが身近になり、パーソナルコンピューター、CDプレーヤー、ビデオデッキなどの製品が人々の生活に欠かせないものになりました。
当社はそれまで培った印刷技術を情報処理・加工の分野に応用し、『最新科学技術用語辞典』や『広辞苑』のCD-ROMをはじめ、マルチメディア分野の事業に力を入れました。また、事業分野別の研究所を設置して開発機能を強化し、ICカード、熱転写記録材、リアプロジェクションテレビ用スクリーン、液晶ディスプレイ用カラーフィルターなどの新製品を事業化しました。
ドル高是正の国際合意を境に日本経済は未曾有の好景気に突入。当社の連結売上高は、1989年(平成元年)3月期、1兆円を突破しました。

  • 精密電子部品などを搬送するためのキャリアテープ
  • 書き換え可能なICカード
  • ワープロ、ファクシミリの印字に必要な溶融型熱転写記録材
  • CD-ROM版電子辞書「最新科学技術用語辞典」
  • 開設時のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
1979年(昭和54年)12月15日
北島義俊が社長に、北島織衛が会長に就任
第2次石油危機
1980年(昭和55年)12月
BIB(Bag in Box)用無菌充填システムを開発
1981年(昭和56年)3月
明治ブルガリアヨーグルト(明治乳業)専用の容器「MD-1」を開発
1982年(昭和57年)
精密電子部品搬送用キャリアテープを開発(産業資材分野に進出)
PETボトルの生産開始
1983年(昭和58年)4月15日
東京ディズニーランド開園
5月
プラスチック成型品への絵付け技術「サーモジェクト」を開発
9月6日
埼玉県久喜市に久喜工場を開設
11月15日
書き換え可能なICカード(ICカードの原型)を開発
11月
世界初の普通紙ファクシミリ(富士ゼロックス)発売。溶融型熱転写記録材を開発
12月6日
『広辞苑』第三版(岩波書店)が刊行される。図版も含めCTSで制作
リアプロジェクションテレビ用スクリーンの生産を開始
1984年(昭和59年)11月15日
転写印刷を応用したレインボーホログラム量産技術を開発
12月1日
京都吉祥院にミクロ製品の工場を開設
1985年(昭和60年)3月17日
つくば科学万博が開幕
6月19日
大記憶容量の量産型 光カードを開発
7月11日
中央研究所の柏研究施設が完成
11月
日本初のCD-ROM電子辞書『最新科学技術用語辞典』(三修社)を制作
昇華型感熱記録材技術を開発、生産開始
液晶ディスプレイ用カラーフィルターの生産技術を開発
1986年(昭和61年)3月4日
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)(別ウィンドウで開く)を開設
4月1日
男女雇用機会均等法施行
4月18日
人工関節部材を開発。科学技術庁の注目発明に選定される
1987年(昭和62年)3月13日
印刷方式の尿検査用試験紙を開発
4月1日
国鉄分割・民営化
6月10日
ハイビジョン画像の直接印刷技術を確立