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プライバシーステートメント
地域づくりとアート
札幌の文化力を高めるアーティスト・イン・レジデンス
「NPO法人S-AIR」
影山幸一
アーティストの存在力
 アーティストが日常使っているアトリエを離れ、ある地域に一定期間滞在しながら制作・研究する。いわゆるアーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)。今このAIRの可能性が広がってきている。世界中でAIRを採用する組織が増え、美術の分野でも多彩なプログラムがある。国内では1995年から開始した茨城県主催によるアーカスプロジェクト など、10年ほど前から自治体主導のAIRが多くなった。そんな中民間でも精力的な動きはある。活動開始から8年目に入ったNPO法人S-AIR (札幌アーティスト・イン・レジデンス。以下、S-AIR[エスエア])は、AIRをコアとしてアーティストを学校に派遣するアーティスト・イン・スクールやアートイベントによるまちづくりなどを進めている。S-AIRのAIRは、地域と関わったプログラムが多いことが特徴だ。アーティストが北海道・札幌に滞在することでまちにどのような変化が起きているのか、アーティストはどのように変わっていくのか、アーティストの存在が地域に与えるものとは何なのか。雪が降り始める前の11月札幌へ飛んだ。

露天風呂はHeaven!
ICC概観
ICC外観
 札幌市(人口187万5,000人。2006年10月1日現在)は本格的な雪の季節を前に、すでに2回雪が降っていた。日陰に雪が残るなか、JR札幌駅から地下鉄で30分ほど東札幌にあるS-AIRへ向かう。札幌市経済局の所有する建物で「異種交配」をキーワードに2001年4月にオープンした札幌市デジタル創造プラザ、通称ICC(Inter-cross Creative Center)。ICCを運営する(財)さっぽろ産業振興財団とタイアップして入居するS-AIRが4階にある。代表の柴田尚氏(以下、柴田氏)と本間貴士氏(以下、本間氏)が迎えてくれた。S-AIRは、1995年に地元アーティストの端聡(はた・さとし、S-AIR理事)氏がドイツにAIRで滞在していたところに、都市計画家(現在、地元建設会社社長、S-AIR事務総長)の山本謙一氏が訪ねたことが発端である。世界各地から集まったアーティスト同士が刺激し合うその環境に感動した。欧米にあるAIRを札幌にも実現しようと1999年、山本氏、端氏、当時画廊経営をしていた柴田氏と画廊に関わっていた人々を中心にS-AIRは発足した。1997年に文化庁が始めていたAIR助成事業(現在終了)に申請し、5年間の助成を得て、試行錯誤しながらアーティスト支援を第一にAIRを継続して8年目に入った。23カ国、51名の国内外アーティストを招聘し、展覧会やレクチャー、学校でのワークショップなど国際的な文化交流を行なってきた。S-AIRには外国人のアーティストをアテンドするノウハウがある。生活支援と制作支援である。外国人はまず温泉で歓迎する。露天風呂に入ったことがない外国人は非日常的な環境に入り、皆「Heaven!」と喜ぶと柴田氏は言う。アーティストにとってAIRは創作活動が新たに切り拓かれるチャンスなのだ。アーティストが滞在する基本的な期間はビザの関係や緊張感を保てる3カ月。招聘時期や人数は年度ごとに変わるが、前期(8、9、10月)・後期(1、2、3月)合わせて4〜6名が目安となっている。S-AIRの事務総長(山本謙一氏)が管理する市内のアパートに宿泊させ、事務室と制作室はICC内に用意されている。渡航費のほか、アーティスト1人あたり1ヶ月につき約10万円の生活費・制作費を支給する。

「Takoyakiランプ」と「北斎漫画制作キット」
取手リ・サイクリングアートパレット
ブルーノ・ヤハラと新作の《Takoyakiランプ》
画像提供:S-AIR
レクチャー風景
画像提供:S-AIR
 デジタルが盛んになってからアーティストは、一方向を深く掘下げるだけでなく、多方向に行き交うトランスメディア(デザイン、ショートフィルム、インスタレーションなど)の表現者が増えたと柴田氏。2006年8月に招聘したプロダクトデザイナー兼アートディレクターのブルーノ・ヤハラ (Brunno JAHARA)は、1980年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで生まれ、現在イタリアのベニスに住むクリエイターである。ブラジルの大学でインダストリアルデザインを学んだ後、イタリアのベネトン系デザインスクール「ファブリカ」を卒業。在学時に作ったトートバッグを始めとしたバーコードデザインのグッズは、母校ファブリカの人気商品となり、ゴムホースを素材にしたアクセサリーなど、数々の先鋭的なデザインの商品を開発。札幌では、たこやきのパッケージを利用した新作《Takoyakiランプ》を作り、レクチャーを行なった。また、メディア・デザイナーで2004年11月に招聘したドイツのビヨーン・カーネボーゲン(Bjorn Karnebogen)のWeb作品「北斎漫画制作キット」は、Web上で北斎の素描からオリジナルの物語りを制作することができ、今でも人気が高い。S-AIRのアーティスト選択方法は、自薦および他薦の応募によりS-AIRのメンバーを中心とした選考委員会で決定する。インターネットで世界に向けて英文の応募要綱を発信すると反応がとてもいい。サイトスペシフィックなその場でしか制作できない作品を創作するアーティストが増えているが、ターゲットを絞って札幌のAIRならではの変化に富んだアーティストを招いている。北海道教育大学札幌校 で「現代美術」を教えてもいる柴田氏は、大学でアーティストにレクチャーしてもらう場合もある。それらの効果もあってか、市民の外国人コンプレックスが少なくなった様子が見て取れるそうだ。S-AIRの対象分野は主にビジュアル・アートだが、現代美術家以外の他ジャンルからの人選は今後も続く。

札幌を解放する「さっぽろアートステージ」
藤本由紀夫のレクチャー
地下通路で開催された
「さっぽろアートステージ2006 アート・ストリート
《hyperspace Sapporo II / the future of Sapporo》」
 札幌市は11月を「芸術文化活動月間」と位置づけている。演劇・音楽・美術が身近なものとなるように、昨年2005年から始まった第2回「さっぽろアートステージ」が1カ月間開催された。札幌の11月はアートによって解放される。美術を担当したS-AIRは、地下鉄の地下通路で「アート・ストリート」を企画・空間デザインした。ポジティブな雪との暮らしをテーマにしたアート・プロジェクト《hyperspace Sapporo II/the future of Sapporo》を展開。オランダのカミーユ・フェルシュフーレンとイチハラヒロコがその500mほどの地下通路の空間を作品化。バスセンター前駅から大通り駅は淡いピンク色の光に包まれた。61本の柱を白色に変え、48のメッセージ作品が床や壁に展示された。日常生活のなかに出現した非日常の作品体験ができる仕組みだ。さらにイベントの特別参加事業として、市民ボランティアが実行委員となり、S-AIRも関連企画で参加した「FIX・MIX・MAX!現代アートのフロントライン[最前線]」は、北海道立近代美術館で開催された。この現代アートの今を札幌から発信する展覧会は、「札幌トリエンナーレ」開催を目指したものとして注目された。S-AIRと共にこの「さっぽろアートステージ」の共催者である札幌市の観光文化局・文化部市民文化課振興係長の牟田口美樹氏は「苦情がもっとたくさん来るかと思ったが、賛否両論だった」と事業の成果を笑顔で語った。また、市民の国際文化交流活動を助成するための「芸術文化振興助成金」は、応募者すべてを受け入れて年間予算800万円を分配する方式、広く薄く助成する札幌市流を打ち出す。さらに札幌新まちづくり計画の施策「多様な芸術・文化に親しみ、交流・発信する環境づくり」には、「アーティスト・イン・レジデンス事業費補助」が明記されている。AIRではワークショップなどによりアーティストと市民との接触が条件になっているそうだ。

ようこそアーティスト。アーティスト・イン・スクール
 全国的にいじめが深刻な社会問題だが、北海道の小学校ではアーティストが教育プログラムに参加して活躍しているという。小学校の「余裕教室」をアーティストの磯崎道佳KOSUGE1-16などが一時的にアトリエとして使用し、2〜3週間子供たちと交流を図る。これがプロデューサーとしてS-AIRの小田井真美氏とプログラム・ディレクター漆崇博(うるし・たかひろ)氏が担当する、S-AIRお薦めのプロジェクト「アーティスト・イン・スクール」である。アートが教育現場の問題を解決するというのではない。アートの力を利用して、コミュニケーションを促進させ、子供の感性を豊かにして自由な思考のトレーニングをするのだ。(財)北海道文化財団が主催する、公立の文化ホールなどがない市町村に小規模な鑑賞公演やワークショップなどを届ける「文化の宅配便事業」や、北海道教育委員会の「生涯学習振興奨励費補助金事業」など、さまざまなかたちで実施され、2003年度より北海道内13カ所の実績ができたと漆氏は言う。学校に突然現われた先生でもなく、友達でもない不思議な大人の存在。上手にコミュニケーションをとらなくてもいい。子供たちがどのように解釈するのか、しないのか、記憶は残る。コミュニケーションを介した過程に考えるヒントがたくさん隠されている。アートを活用した地域づくりにも発展する新しいプログラムとして注目したい。

拡張するアーティスト・イン・レジデンス
熊倉純子助教授

コー・ナッポン(韓国)の絵画作品前で
S-AIR代表の柴田尚氏(右)
と本間貴士氏

 AIRの起源を特定するのは難しい。古くは17世紀頃、フランスで自国の優れたアーティストに褒賞としてローマのヴィラ・メディシス滞在を与える「ローマ賞」というのがあったようだ。現在の世界のAIRには、シテ・デザール (フランス)、キュンストラーハウス・ベタニエン(ドイツ)、Cove Park(英国)、タイロン・ガスリー・センター(アイルランド)、デュエンデ(オランダ)、Virginia Center for the Creative Arts (VCCA) (米国)と、美術に関するAIRを挙げても世界中に広がっているのがわかる。1993年設立のAIR国際ネットワークRes-Artis に加盟しているのは50カ国、200以上の団体(2006年12月13日現在)がある。国内では、国際芸術センター青森トーキョーワンダーサイト情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、京都芸術センターART-EX 秋吉台国際芸術村などのAIRがあり、各種プログラムが構成されている。10年程前から比べると倍増したといわれるが、最近の詳しいデータは見当たらなかった。柴田氏が言う「今まで日本のアーティストは海外で育てられてきた。今度は札幌にアーティストに来てもらい恩返しができないものだろうか。アーティストにチャンスを提供していきたい」。札幌が育てたアーティスト、われわれのアーティストという思いで、S-AIRはアーティストを招聘してきた。7年間の活動の成果として20カ国余のアーティストたちと交流し、海外からの知識とネットワークを学んだ。今年からは受け入れだけではなく、アーティストを海外へ送り出す派遣プログラム(S-AIRアワード)を「ICC+S-AIR創造拠点交流事業」として開始。意外なことだが問題は海外へ行こうとするアーティストが見つけにくいことだという。関心のある方はまず問い合わせてみよう。本間氏が実感を込めて言う。「アーティストにいかに楽しんでもらえるかが大切」。またAIRの成功は、真剣に札幌と取り組む意欲的なアーティストとの出会いと人間関係が上手にとれたとき、そしてボランティアが喜んだときだ、と柴田氏は数値で測れないAIR成功のポイントを見出している。

AIRの理想形を求めて国際交流基金
熊倉純子助教授
国際交流基金の
菅野幸子氏(左)と竹下潤氏
 AIRの多様なプログラムがAIRに多義性をもたらすためか、AIRの管轄省庁が明確でなかった。AIRの状況に詳しい国際交流基金情報センターライブラリー・文化情報コーディネーターの菅野幸子氏と、芸術交流部造形美術課・上級主任の竹下潤氏に突然であったが地域づくりとAIRの現状を伺うことができた。「AIRと地域との関わり方はプログラム次第でいくらでも可能性を広げることも出来るのではないかと思う。しかし、レジデンスのプログラム作りによっては地域交流を必ずしも求めないAIRも多い。従って、事前にアーティストに条件を提示しておく必要があるだろう。アーティストのニーズとレジデンスのニーズが合えば問題はないし、歓迎することだ。レジデンスのあり方の一つとしては、地域の産業や、創造的な市民のクリエイティビティーを上げるために、アーティストの発想や考え方が刺激となる場合がある。アーティストが地域の人と具体的に作品を作ったり、地域づくりを考えたりすることもある。アーティストは第三者的にものを見ることができるが、よりよくその地域と創造的に関わるためにはS-AIRのようなコーディネーターの存在が重要となってくる」と菅野氏は明快に回答してくれた。また、竹下氏は「情報の量が増え、スピード化、グローバル化が進み、世の中と相対して、芸術文化の見え方が浮かび上がってきた。今AIR活用という気運はある」と社会の変動を読み解いた。加えて菅野氏はアートを鑑賞する環境作りにも触れている。「一般の方がアートを理解できるようにしていく。アートが社会に役立つことをアートに求めるべきではないのかもしれないが、私たちが生きていくうえで、なぜアートが不可欠なのかを考えてみる必要があると思う。みんなで合意形成していかなければ資金も集まらないし、人生を豊かにしてくれるはずのものがそうでなくなるのは困る」。さらにAIRの運営について指摘する。「美術館などでの作品と鑑賞者という一方通行の関係では味わえない、双方向の交流と創作過程を見たり体験することにより、親近感と醍醐味をAIRが与えてくれることもある。だが、そうした市民サービスがアーティストにとって、義務や束縛とならないように考えなければならない。従って、自治体が主体となって運営するAIRでは、芸術支援と地域振興、この二つの方針のバランスをいかに取っていくかが常に課題となる」。さらに「地域振興だけでなく、クリエイティブな人が来日することでよりよくお互いの国や文化を理解し、理解した上で相互の社会や文化に還元していけるか、人と人の交流が大切である。産業構造が変わってきている中、アーティストを含む幅広い意味のクリエイターをどう育てていき、日本の知的財産としてのクリエイターをどういうふうに交換し、支援していくか。AIRの理想形に将来国際交流基金がいかに関われるかが課題でもある」と菅野氏。国際交流基金のWebサイトにあるAIRの情報を今年度中にも改定する予定だと言う。

思い違い、抵抗、無視に潜む価値
 AIRの成果はすぐには現われず、時を経て思わぬところに静かに現われていたり、現われなかったりもする。AIRの目的達成度を測る基準を決めるのは難しいが、文化活動の評価、数値化が話題となる昨今、何が評価の基軸になっていくのか。柴田氏はミッション(目的)を基軸としたその達成度が評価なのだろうと言う。将来のS-AIRはアートセンターが理想だそうだ。地域の文化支援サービスとして、プロジェクトを主催する人たちをサポートしていくようなビジョンを柴田氏は持っている。異動する文化行政ではなく、地域に根ざした専門家となり、文化を予算化させなくてはならないと強調した。前年度の年間総事業費は、1,800万円だった。収入源は行政7割、企業2割、雑収入1割。S-AIRの課題は資金という。安定した資金のもと文化事業に専念できる日は、S-AIR設立10年を前にして近づいているようにも見えた。「地域との関係においてアートは異物ですね。外から異物が入ってきて自分たちの周りを再発見する。これがアートの力」と柴田氏。異質なものに関心を寄せて、独自の判断力を研き大人の社会を築く。そしてアーティストと市民の交流から生まれる、思い違い、抵抗、無視に潜む価値を共有し、真の価値をつくり出すことで地域の文化度を向上させていこう。雪まつりと同じ時期の2007年2月8日〜12日に札幌のモエレ沼公園で柴田氏が企画に関わる「スノースケープモエレ」が開催される。雪の中でのアートフェスティバル。札幌はもう真っ白な雪景色になったとメールが入ってきた。
■NPO法人 S-AIR基礎データ
名称:特定非営利活動法人S-AIR(エスエア)
連絡先:〒062-0901 北海道札幌市豊平区豊平1条12丁目1-12 ICC-401
電話:011-820-6056
FAX:011-820-6057
URL:http://www.s-air.org
設立:1999年4月(2005年7月にNPO法人)
スタッフ:柴田 尚(代表)、本間貴士、小田井真美
活動目的:札幌市及び北海道における芸術文化事業、芸術文化教育、芸術文化によるまちづくり及び芸術文化の調査研究を行い、広く芸術文化の振興に寄与することを目的とする。
主な事業:アーティスト・イン・レジデンス。アーティスト・イン・スクール。そのほか展覧会企画、コンサート企画などの文化事業の企画運営業務。
対象分野:ビジュアル・アート、マルチメディア、パフォーマンスなど
支援内容:(1)渡航費助成、(2)奨学金、(3)創作スタジオ、(4)住居(市内賃貸マンション)、(5)専門的・人的サポート、(6)成果発表機会、(7)報告書の作成・配布
滞在期間:3カ月
応募方法:自薦および推薦、実行委員会の指名
選考方法:選考委員会

■参考文献
「J-AIRデータベース」国際交流基金 2006.12.9
荻原康子「わが国のアーティスト・イン・レジデンス事業の概況」国際交流基金 2006.12.9
吉本光宏 監修『アート戦略都市 EU・日本のクリエイティブシティ』2006.5.30, 鹿島出版会
「ICC MEDIA EXCHANGE PROGRAM 2005」NPO法人 S-AIR
「札幌新まちづくり計画(平成16年〜18年度)」2004.11, 札幌市企画調整局企画部調整課
柴田尚「国境を超えた芸術の挑戦 S-AIR5年間の取り組み」北海道新聞(夕刊)2004.3.31, 北海道新聞社
村田真「ART」公立文化施設職員のための制作基礎知識, p.38-p.48, 2004.3.31, (財)地域創造
岩川洋成「'04キーワード探訪」共同通信社が2004.4.21〜5.7に配信した新聞記事
坪池栄子「今月のレポート」地域創造レター5月号No.109, 2004.4.25, (財)地域創造
「S-AIR June 2000-February 2001」札幌アーティスト・イン・レジデンス実行委員会
「美術手帖」特集アーティスト・イン・レジデンス 海外で学ぶ、海外でつくる, 1998.3, 美術出版社
「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)研究会報告書」1995.8, 国際交流基金企画室
2006年12月
[ かげやま こういち ]
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掲載/影山幸一
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