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カタログ・書籍
2003年4月〜
2004年3月
●『芸術のプロジェクト』慶應義塾大学アートセンターブックレットNo.11
●『芸術のプロジェクト』慶應義塾大学アートセンターブックレットNo.12
●『季刊 d/SIGN』No.6
「特集=デザインの細部」
●『動物園のデザイン』
●『ミュージアムが都市を再生する――経営と評価の実践』
●『原点復帰――横浜』
●『光の狩人――森山大道1965――2003』
●『名所の変貌――広重から清親へ』
●『ヴィジョンズ・オブ・アーキテクチャー』
●『版画家としてのシャガール――夢想と追憶のポエジー』
●『言語態』第4号
●『紙は生きている』
●『超域文化科学紀要』第8号
●『ジャン・ヌーベル展』
●『新わくわくミュージアム』
●『フランスの美術館・博物館』
●『ハHAピPPIネNEスSS』
●『記号の知/メディアの知』
●『レイアウトの法則』
●『季刊 d/SIGN』No.5
「特集=レイアウト宣言」
●『他者の苦痛へのまなざし』
●『ブリヂストン美術館50年史1952-2002』
●宮本隆司写真集
『CARDBOARD HOUSE』
『2002 GRAPHIC DESIGN ANNUAL DNP ginza graphic gallery ・ddd gallery』
『Not Found 地下――土木構造物の巨大空間』
『展覧会カタログの愉しみ』
SQUAttER[スクウォッター]
『空間』no.21
『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』
『Hana-Jinsei/花人生』
「Avant」――アヴアンギャルド、視差における
「時間旅行」展―TIME! TIME! TIME!
『Picnic Papers 0』
ゲルハルト・リヒター ―眺め―
『身体をキャプチャーする――表現主義舞踊の系譜』
『トーキング・マップ/変型地図』
『インタラクション・デザイン・ノート』
『明るい窓:風景表現の近代』
『photographers' gallery press no.2』
水辺の土木――とっておきの風景
『芸術のプロジェクト』慶應義塾大学アートセンターブックレットNo.11
表紙デザイン:大嶋暁子
発行:慶應義塾大学アート・センター
2004年1月31日
118頁/B5判変形/並製
定価:700円(税込)
『芸術のプロジェクト』慶應義塾大学アートセンターブックレットNo.11 1993年に開設された慶應義塾大学アート・センター開設十周年記念号として刊行されたブックレット。
下の12号「芸術のロケーション」と二冊同時に刊行。
コンテンツ
身体的「知力」の復権に向けて──熊倉敬聡
歩行者の流れに関する可視化モデルの研究──三宅理一 鈴木拓夫
今、美術館を創ること──南篠史生
科学館というアートミュージアム──内田まほろ
アート・アーカイヴズ論の研究──高山正也
コンピュータ音楽の挑戦──岩竹徹
アートとマーケティング──川又啓子 他

『芸術のロケーション』慶應義塾大学アート・センターブックレットNo.12
表紙デザイン:大嶋暁子
発行:慶應義塾大学アート・センター
2004年1月31日
118頁/B5判変形/並製
定価:700円(税込)
『芸術のロケーション』慶應義塾大学アート・センターブックレットNo.12 アート・センターブックレットは、大学付属研究所の紀要に相当する研究誌。通巻12号目の「芸術のロケーション」では、現代文化における芸術/技術の再編、あるいは急速に進行する芸術/技術の変革を問う論考が掲載されている。
コンテンツ
白隠と禅画──河合正朝
クレーとベックマンにおける神話的ノーテーション──前田富士男
過剰・集積論──鷲見洋一
地と文の変奏──田中淳一
戦後日本の音楽批評についての一断章──池田幸弘
吉田拓郎が日本のフォークソングに与えた偉大なる影響
──柳井康弘
肉体はいつ叛乱したか──村井丈美
舞踏の形式について──森下隆

『季刊 d/SIGN』No.6
「特集=デザインの細部」
責任編集:戸田ツトム+鈴木一誌
アートディレクション:戸田ツトム+鈴木一誌
発行:太田出版
2004年1月26日
164頁/菊倍判変形/並製
定価:1,680円(税込)
『季刊 d/SIGN』No.6 どんなに(レイアウト)に凝っても、(細部)感がなければならない……。
(細部)は、書体や約物の選択、字詰めと行間、改行の方式や組み版ルールであったり、
紙の選択や色彩、さらには印刷方式やページネーションであったりしながら、
さまざまな個所にディテールを棲まわせている。
デザインの現場では、たしかに(レイアウト)と(細部)は両輪となって作業が進む気がするが、
果たして両者は、水平的に対立しているのだろうか。
[鈴木一誌+戸田ツトム:細部はいかなる現実なのか」より]


『動物園のデザイン』展カタログ
会期/大阪展:2003年12月5日(金)〜2004年2月20日(金)
企画:INAXギャラリー企画委員会
制作:株式会社INAX
デザイン:勝井三雄+中野豪雄
編集:都市-建築ワークショップ
発行:INAX出版
定価:1,575円(税込)
72頁/A4変形版/ 並製
2003年12月15日発行
『動物園のデザイン』 100年以上の歴史をもち、全国の手本として機能してきた上野動物園を中心に空間、装置、道具、グラフィックなど、動物たちの背景にあるデザインを見ていきます。 動物を主役とすれば、ゾウ舎、パンダ舎などのそれぞれの舎は、生態にそってつくられた種ごとの舞台のように見えてきます。常に観客の目にさらされる舞台の裏手には、楽屋ともいうべきねぐらも設えられ、家具にあたる擬岩や擬木は、舞台を魅力的にする小道具に相当するのかもしれません。
INAXギャラリーwebより]

『ミュージアムが都市を再生する――経営と評価の実践』
著者:上山信一+稲葉郁子
デザイン:恵比寿ロコ・モーリス組
発行:日本経済新聞社
2003年12月15日
288頁/四六4判/上製
定価:2,100円(税込)
『ミュージアムが都市を再生する――経営と評価の実践』 美術館や博物館など文化施設の存在価値を経済的視点から解き明かし、これらかの経営戦略と正しい標記手法を示す。

ミュージアムは、行き詰まりつつある現代資本主義の次の時代の鍵を握る装置となり得る。十九世紀の近代資本主義は「鉄道」と「学校」に支えられた。続く二十世紀の大衆消費社会は「道路」と「証券取引所」が切り拓いた。そして二十一世紀には「インターネット」と「ミュージアム」が時代を切り拓くのではないか。
[はじめに]より

『原点復帰──横浜』
横浜美術館「中平卓馬展」カタログ
企画・編集:横浜美術館学芸部
デザイン:服部一成+鹿海智子
発行:有限会社オシリス
2003年10月4日
202頁/B5判/並製
定価:3,150円(税込)
中平卓馬 1960年代後半に始まる日本の写真表現の転換期に重要な役割を果たし、いまも現代の写真表現に大きな影響を与え続けている写真家・中平卓馬の個展から、出品作品のほか倉石信乃(本展担当学芸員)、八角聡仁氏、森山大道氏、中川道夫氏、ホンマタカシ氏の論文も収録。
中平卓馬自身が命名した本展のタイトル「原点復帰−横浜」には、1977年に記憶喪失の病に倒れてから横浜に移住し、再び写真を始め写真家に「復帰」したことに対する思いが込められている。
横浜美術館オンラインミュージアムショップ より]


『光の狩人──森山大道1965──2003』
島根県立美術館、川崎市民ミュージアム「森山大道展」カタログ
編集:蔦谷典子+河野克彦
デザイン:プロジェクト 野津敏靖
発行:島根県立美術館+NHKエディケーショナル
2003年3月1日
324頁/A4判変形/並製
定価:2,600円(税込)
森山大道
1960年代末から1970年代初頭、森山大道はそれまでの常識にとらわれず「アレ・ブレ・ボケ」といわれる荒々しい映像を提示し、写真そのものを根底から覆す衝撃を与え、新時代の旗手となりました。本展は、国内初のまとまった森山大道展であり、国内外含めて最大規模の展覧会となります。
川崎市民ミュージアムwebより]

『名所の変貌――広重から清親へ』
企画・編集:菅原真弓(中山道広重美術館)
デザイン:中島康夫(EM ONE DESIGN)
発行:(財)中山道広重美術館
2003年10月23日
126頁/B4判変型/並製
定価:2,000円(税込)
名所の変貌 中山道広重美術館開館二周年記念特別企画展「名所の変貌―広重から清親へー」の図 録。広重が初めて手掛けた全国の名所絵「国尽張交図会」と「六十余州名所図会」。 これに、小林清親「日本名勝図会」を加え、日本の「名所」が幕末から明治期にかけ て、どのように変貌を遂げるのかを概観する展覧会。上記3シリーズを全点(118点) カラー図版で掲載。巻頭論文「浮世絵師広重とその画業」(小林 忠氏・学習院大学 教授)に加え、全作品解説、論文「「名所」の変貌―小林清親「日本名勝図会」をめ ぐって」、(共に菅原真弓・当館学芸員)を掲載。他に「歌川広重・小林清親関連年 譜」「関連文献目録」(いずれも菅原真弓・当館学芸員)を載せる。[中山道広重 美術館、刊行物案内より]

『ヴィジョンズ・オブ・アーキテクチャー』
著者:山下研究室 長岡造形大学
編者:山下秀之
発行:愛育社
2003年10月1日
95頁/211×210ミリ/並製
定価:1,575円(税込)
ヴィジョンズ・オブ・アーキテクチャー 彼らは、本体と被覆と造形によって建築プロジェクトの新しい領域を創出している。その鮮烈で非常にオリジナルな作品は、さらなる飛躍を遂げるために国際的な文脈に出ていくべきなのは確かである。[マリアンジェ・ブライアー/キュレーター]
明らかなのは、彼らが長岡で完全にオリジナルな作品を産み出していることであり、今、その場に日本でユニークな教育ユニットができているということである。[アラン・バーデン /構造家]

『版画家としてのシャガール――夢想と追憶のポエジー』
デザイン:三善俊彦
編集・発行:共同巡回展実行委員会
2003年 9月14日
95頁/212×200ミリ/ 並製
定価:1,000円(税込)


版画家としてのシャガール                                                                                                                                  画家にして版画家である20世紀の最大の巨匠のひとり、マルク・シャガールの芸術の核心を、初期から晩年の5つの代表的な版画集によって紹介する。
カタログ内容:版画集『死せる魂』(1948)/版画集 ラ・フォンテーヌの『寓話』(1952)/版画集『アラビアン・ナイトからの四つの物語』(1948)/版画集『ダフニスとクロエ』(1961)/版画集『サーカス』(1967)より

『言語態』第4号
編集・発行:言語態研究会
2003年10月
247頁/181×252ミリ/並製
定価:1,050円(税込)
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻の組織、言語態研究会の研究論文集。
内容:「言語という正義――ソシュールとデリダの言語論」互盛央/「不可能な記憶――デリダの生産」小森謙一郎/「ハイパーテクスト再考#1――読み得るハイパーテクスト/書き得るハイパーテクスト」高畑一路/「遠い〈水〉の記憶萩――原恭次郎「日比谷」と『断片』のあいだ」多羅尾歩/『言語態』藤井貞和 ほか

『紙は生きている』
著者:河毛二郎
装幀:中垣信夫
発行:株式会社 トランスアート
2003年11月12日
149頁/四六版/上製函入
定価:2,600円(税込)
紙は生きている 王子製紙名誉顧問・河毛二郎氏による、日本の近代製紙産業の発達を包括的に取り上げた一冊。豊富な資料に基づいて、紙づくりの方法、紙パルプ資源の今後、日本経済の成長とともに紙の生産が戦後飛躍的に増加した要因をわかりやすく解明する。

『超域文化科学紀要』第8号
編集:一條麻美子・門脇俊介・北川東子・福島真人・松岡心平
発行:東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻
2002年11月7日
212頁/162×256ミリ/並製
※一般頒布はせず、主要大学図書館、公共図書館に寄贈。
超域 東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻博士課程の研究論文集。表象文化論、文化人類学、比較文学比較文化を対象とする。
内容:「帝国の文化か、批判の表象か――帝政期シベリアに於ける「民族誌的多様性」について」渡邊日日/「ポストコロニアル・エ(マ)ージェンシーに向けて」ガーデナ香子/「フランス19世紀祝祭の系譜におけるサン=シモン主義者エミール・バローの社会芸術史の位置」熊谷謙介/「Queer Cosmopolitanism: A Studu」高吉一郎/「越境する旅人――星野道雄の見たアラスカ」信岡朝子/「『記憶の政治学』の限界――マルタ人の歴史認識に関する人類学的考察を通じて」佐藤まゆら/「芸能学校における身体技法の習得過程の諸相〜中国西安市の泰腔戯曲学校の事例を中心に〜」清水拓野/器物/「芸術作品としての棺桶――モノが芸術作品となる社会過程の人類学てき考察」祐川良子/「幻術考」金賢旭

『ジャン・ヌーベル展』カタログ
デザイン:シマダタモツ
発行:サントリーミュージアム[天保山]
2003年
217頁/300×225ミリ/並製
定価:4,200円(税込)
ジャン・ヌーベル展 東京汐留の《電通本社ビル》の設計に携わったことでも知られるフランスの建築家、ジャン・ヌーベル展のカタログ。本展は、2001年パリのポンピドーセンターで開催された展覧会の巡回展にあたり、アジアで最初の本格的な個展となった。代表作《アラブ世界研究所》《カルティエ財団現代美術館》《ナント裁判所》をはじめとし、実現に至らなかったプロジェクトも含め、彼がこれまでに手がけてきた200点以上の作品がデジタル・プリントによって展示された。
内容:松葉一清「21世紀のバニッシングポイントを目指して」/ポール・ヴィリリオ「ジャン・ヌーヴェルへ」ほか

『新わくわくミュージアム』
著者:大月ヒロ子
編集制作:堀田瑞枝・生方真由美
発行:角川書店グループ 株式会社SSコミュニケーションズ
2003年11月15日
127頁/213×257ミリ/並製
定価:2,415円(税込)
わくわくミュージアム 豊富なビジュアル。国内外の子供が楽しめる人気のミュージアムを126館紹介!
内容:日本の84館/大型児童館ビッグバン 日本科学未来館 三鷹の森ジブリ美術館 東京都現代美術館ほか
海外の42館/ロンドン動物園 ポンピドゥー・センター ラ・ヴィレットほか
12人の著名人がおすすめのミュージアム/日比野克彦、榎本了壱、明和電機、中野裕之ほか

『フランスの美術館・博物館』
著者:ジャック・サロワ
翻訳:波多野宏之・永尾信之
発行:白水社
2003年10月10日
169頁/新書版/並製
定価:999円(税込)
フランスの美術館・博物館                                                                                                                                                                                                                          1789年の革命後、ナポレオンの号令によって王家のコレクションが一般公されて以来、フランスは、世界に名だたる「ミュージアム大国」として成長を遂げてきた。ルーヴルやオルセーなど有名どころから知られざる穴場まで……本書は、フランスの美術館・博物館の全体像を、系統立てて展望する。

『ハHAピPPIネNEスSS――アートにみる幸福への鍵』カタログ
編集:デヴィッド・エリオット+片岡真実+椿玲子+藤本由紀子+吉川由紀
編集・発行:森美術館
ブックデザイン:BARNBROOK DESIGN
制作:淡交社
発行:2003年10月18日
336頁/B5判/並製カバー装
定価:2,940円(税込)
ハピネス なぜハピネスなのだろう。まずこの問いからはじめよう。新設された現代美術館の開館記念展が、出発点をハピネスとするわけは…中略…幸福は人間誰もが求めるものであり、どのように思い描かれ、表現されるかは文化や環境次第でいくらでも変化するだろうが、だれでも、たとえ本人が幸福でない場合でも、それについてはなにかしらの考えがあるにちがいない。アートの礎は、現実や願望や想像の表象に他ならず、…中略…わたしたちは出発のきっかけとして、幸福という起伏が多く道に迷いやすい一帯の抜け道をたどれるように、いくつかの歩き方を提起することにした[デヴィッド・エリオット]

『記号の知/メディアの知――日常生活批判のためのレッスン』
著者:石田英敬
発行:東京大学出版会
2003年10月21日
392頁/A5判並製カバー装
定価:4,410円(税込)
記号の知/メディアの知 メディア化した世界を読む

テレビ、広告、アート、建築、都市、サイバースペース……メディアを通して作り出される私たちの世界の意味とは何か? ソシュールとパースを源流として展開した「記号の知」によって、身のまわりにみられる意味現象のメカニズムを解き明かし、それから自由になるための批判力の獲得を提唱する。


『レイアウトの法則』
著者:佐々木正人
装幀:鈴木一誌+武井貴行
発行:春秋社
2003年7月25日
248頁/A5判上製
定価:2,415円(税込)
レイアウトの法則 レイアウトから生きる力が湧いてくる。

魚や野菜のや果物の肌理をみる。人の黒眼と白眼の比率を見る。歩く人の脚の振れ具合を見る。異性を見る。曲がり角の向こうをのぞく。そのようなときに知覚していることは、すべてレイアウトである――。
絵画からリハビリテーションまで、その本質を光り・余白・力のレイアウトとして描ききる、生態心理学=アフォーダンスの平易で画期的な実践への招待。[帯文より]


『季刊 d/SIGN』No.5
「特集=レイアウト宣言」
責任編集:戸田ツトム+鈴木一誌
アートディレクション:戸田ツトム+鈴木一誌
発行:太田出版
2003年10月10日
248頁/菊倍判変形/並製
定価:1,680円(税込)
季刊d/SIGN No.5 特集=レイアウト宣言 通常、デザインの具体作業を指す「レイアウト」は、文字を組み図版を置く…紙面上のコスモスの再編集を進行する。その行動はまさしく事象の配列、思考の配置に誘導されてきた。いま、デザインは如何なる状況レイアウト下にあるのか、デザインはどのようなスクリーンに世界を写し込もうとしているのか。メディアが現実に先立つて世界の再編集を計ろうとする現在、この問いを対象として捉えようとする意志だけが、メディアとデザインに関わる行動を有効にする。[特集リードより]

『他者の苦痛へのまなざし』
著者:スーザン・ソンタグ
翻訳:北條文緒
発行:みすず書房)
2003年7月8日
160頁/四六判上錘
定価:1,890円(税込)
他者の苦痛へのまなざし 本書は、戦争の現実を歪曲するメディアや紛争を表面的にしか判断しない専門家への鋭い批判であると同時に、現代における写真=映像の有効性を真摯に追究した〈写真論〉でもある。自らの戦場体験を踏まえつつ、論を進める中で、ソンタグは、ゴヤの「戦場の惨禍」からヴァージニア・ウルフ、クリミア戦争からナチスの強制収容所やイスラエルとパレスチナ、そして2001年9月11のテロまでを呼び出し、写真のもつ価値と限界を検証してゆく。[本書より]

『ブリヂストン美術館50年史1952-2002』
編集:石橋財団ブリヂストン美術館
責任編集:富山秀雄
表紙デザイン:與語秀樹
発行:石橋財団ブリヂストン美術館
2003年7月31日
228頁/B5判/並製
『ブリヂストン美術館50年史1952-2002』 1952年京橋のブリヂストンタイヤ株式会社の2階にオープンした「ブリヂストン美術館」の50年の活動記録を集成した貴重な資料集。
内容は大きく二つに別れており、「1−年次記録」は文字通り、開館以来2002年3月31日までの主要記事、展覧会記録、新収蔵作品が、「2−教育普及」には、「土曜講座」として開講された美術史や絵画技法のテーマ一覧が収録されている。土曜講座の講義回数は1930回を数えたとあり、美術教育の普及に大きな貢献を果たしたことがうかがえる。

宮本隆司写真集
『CARDBOARD HOUSE』
著者:宮本隆司
デザイン:赤崎正一
翻訳:アルフレッド・バーンバウム
発行:BEARLIN(ベアリン)
2003年7月1日
144頁/A4判上製
定価:7,350円(税込)
宮本隆司写真集「CARDBOARD HOUSE」 都市の狩猟採集民たちのすみか

1980年代の初めからだろうか、東京のあちこちでホームレスと呼ばれる人々が居住するダンボールの家を目にするようになった。古くなった映画館や効率の悪い建物が次々に解体され、ガラス張りの超高層ビルが林立して都市が大きく変貌してゆく一方で、ホームレスのダンボールの家が都市の片隅で見られるようになったのである。[宮本隆司、同写真集より]


『2002 GRAPHIC DESIGN ANNUAL DNP
ginza graphic gallery ・ddd gallery』
企画編集:ギンザグ・ラフィック・ギャラリー今アートディレクション:青葉益輝
デザイン:A&A
表紙:スタジオ・タピロ
発行:大日本印刷株式会社
2003年7月
80頁/B4変形/並製
定価:1,000円(税込)
2002 GRAPHIC DESIGN ANNUAL DNP
ginza graphic gallery ・ddd gallery 現代デザインの代表的なギャラリー、ギンザ・グラフィックギャラリー[ggg]、ディーエヌピー・デュオ・堂島ギャラリー[ddd]の活動とその軌跡を紹介。[内容]
●インタラクティブ・デザインの未来
―アートとデザインを繋ぐインタラクションへの予感
……坂根巌夫
●DNPグラフィックデザイン・アーカイブ
個性の時代……小池一子
●ギンザ・グラフィック・ギャラリー2002
●グラフィックの現在――ノイズの発見……柏木博
●dddギャラリー2002
●CCGA現代グラフィックアートセンター
超「版画・美術館」……村田真

『Not Found』
撮影:新良太
アートディレクション:井上嗣也
デザイン:向井晶子(BEANS)
編集:大菅力
プリンティング・ディレクター:広瀬正夫
発行:株式会社エクスナレッジ
2003年7月15日
定価:4,935円(税込)
186頁/B4変形/ハードカバー
Not Found 地下――土木構造物の巨大空間 新進の建築写真家、新良太の第一作品集

知られざる現実の圧倒的な存在感の前で美は無力になる。[吉岡徳仁]

首都圏外郭放水路
大谷石資料館                         葛野川発電所
首都高速中央環状新宿線
スーパーカミオカンデ.........、大深度地下に構築される巨大な構築物の、生々しく、そして幻想的なランドスケープを鮮やかに照らし出すことに成功。


『展覧会カタログの愉しみ』
編著者:今橋映子
装幀:鈴木堯+佐々木由美
発行:東京大学出版会
2003年6月11日
定価:3,360円(税込)
252頁/A5判/カバー装
展覧会カタログの愉しみ 隠れたベストセラーを批評

本としての面白さ、企画の斬新さ、学術的探求の深さ――優れたカタログを比較文化の視座から批評する例のない試み。漫画、映画、和菓子展といった注目の話題。デザイン性の鷹異本なども広く紹介する。情報収集のガイドも充実。


SQUAttER[スクウォッター]――建築×本×アート
著者:大島哲蔵
編集:大島哲蔵アーカイブ
装幀:柳原照弘
発行:学芸出版社
2003年6月30日
定価:2,100円(税込)
192頁/A5判/カバー
スクウォッター 昨年急逝した、建築批評家にして、建築/美術専門書店「スクウォッター」の主宰者でもあった大島哲蔵が、生前、様々な場所に発表した建築論、都市論、ブックレビューを集成。編者の新田正樹は、あとがきで大島哲蔵について以下のように述べている。
……彼は洋書屋、翻訳家、批評家、教育者と多岐の顔を持っていた。しかし、彼自身の内実に迫ろうとするとたちまち迷宮の淵にたたされてしまう。ひとことで言えば、世の中の本質を嗅ぎ分ける狩猟者とでも言えるだろうが……<心のスクウォッター>

『空間』no.21
特集=“Vision”
発行:東京芸術大学建築学科
2003年4月25日
定価:1,050円(税込)
152頁/A4判/並製

『空間』no.21 東京芸術大学建築学科における学生の活動ドキュメントを収録。特集テーマに合わせて、畠山直哉(写真家)、青木淳(建築家)、五十嵐太郎(建築批評家)、馬場正尊(編集者)の5人に過去、現在、未来のVisionについての読み応えのあるインタビューが掲載されている。また、昨年行なわれた建築家の原広司、構造家の佐々木睦朗氏の「特別講義」も誌上採録されている。

『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』
編著者:村山匡一郎編
装幀:吉野愛
発行:フィルムアート社
2003年6月2日
定価:2,100円(税込)
304頁/46判/カバー装
『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』 〈ソニマージュ(音と映像)時代のキーワード〉――鑑賞・研究・批評にコンパクトに使える映画事典。

……本書はあくまで映画史への入門案内である。…わが国では、翻訳本を除くと、世界の映画史を通史的に概観した類書はそう多くない。もちろん各国の映画史や区切られた時代の映画史などに関しては一部に優れた本はあるが、映画の全体と各国の歴史との相関関係はなかなか見えにくい。本書では網羅的な記述の弱点を逆に長所にして映画史に目を向けようとする人々に歴史の相関性を少しでも伝えられれば……
[イントロダクション:村山匡一郎](部分)


展覧会:荒木経惟「Hana-Jinsei/花人生」
会期:5月1日(木)〜6月8日(日)
会場:東京都写真美術館 第三展示室
図録データ
編集:梶川由紀+野嶋諭
装幀:山下リサ
制作:何必館・京都現代美術館
発行所:何必館・京都現代美術館
発行:2002年11月1日
定価:3,990円(税込)
96頁/A3変形判/カバー装
「Hana-Jinsei/花人生」 あたしがはじめて花を撮ったのは、
実家があった三ノ輪の浄閑寺の墓場ですよ。
浄閑寺は、荷風も愛した遊女の投げ込み寺で、
そこがあたしの幼時の遊び場だったの。
荒木家の墓もあって、
春になると八重桜が咲いて、
その下で親父は近所の人たちを集めて酒盛りをし、
花見をしてた。
親父は花見と花火がなにより好きだったね。
……文・荒木経惟[2002年11月京都にて]
東京都写真美術館Website「Topics」より

「Avant」――アヴアンギャルド、視差における
金沢21世紀美術館建設事務局研究紀要
アール』issue/02/2003
編集:住友文彦
デザイン:MODULE
発行:金沢21世紀美術館建設事務局
2003年3月31日
90頁/A4変形判/並製

「Avant」――アヴアンギャルド、視差における 20世紀の美術史は、「芸術」の領域を解体するかのようにみえる表現活動を次々に「芸術」の制度が回収し続ける様相を記述してきた。アヴァンギャルドは革命闘争と結びつきながら破壊的なエネルギーを「芸術」に注入し、美術館は歴史を特権的に構成する立場からそれを事後的に獲りこんできたのである。これは、芸術の自律性というモダニズムのイデオロギーをめぐる闘争であったとみることもできるだろう。したがって、アヴァンギャルド芸術を検証することの意義は、すなわち美術館、モダニズムなど20世紀から私たちが継承している問題系を問い直すことにもつながる。……[アヴアンギャルド、視差における]部分

展覧会:「時間旅行」展―TIME! TIME! TIME!
会期:2003年3月19日(水)〜6月30日(月)
会場:日本科学未来館
監修:日本科学未来館
発行:平凡社
定価:1,260円(税込)
デザイン:クオリア(秋山伸)
ツアー・マップ/作品カード/ツアー・ガイド・パッケージ
2003年3月31日発行
「時間旅行」展―TIME! TIME! TIME! 毎日何回時計を見ますか? 
同じ24時間なのに長い日と短い日はありませんか? 子供のころの夏休みは長かったと思いませんか? 
自分とペットの時間の流れは違うと思いませんか? 
時間がない!時間が戻ればいいのにと思ったことはありませんか? 
時間の流れる早さって本当に一定なのでしょうか? 
時間って一体だれが決めたものでしょうか? 
時間はどこにあるのでしょうか?
みんなが一生つきあう「時間」。
しかしその定義や概念は歴史とともに変化し、
未だその正体は明かされていません。
未来館は、この人類における永遠の謎について考えることに挑戦します。
……本展HPより

『Picnic Papers 0』
編著者:東京ピクニッククラブ 伊藤香織+太田浩史
編集:紫牟田伸子
デザイン:則武弥
発行:新風舎
定価:840円(税込)
20頁/A4変形版/並製
『Picnic Papers 0』 「ピクニック」を生んだロンドンのピクニッククラブ設立から200年。ピクニックは都市生活者の社交・ファッションであり、政治と文学を語る集いの場であった。その意義を評価して結成された「東京ピクニッククラブ」が、現代のピクニックの姿を提案する。道具から都市のあり方、そして生活の楽しみかたまで、その扱う分野は多様で深い。

展覧会:ゲルハルト・リヒター ―眺め―
会期:4月5日(土)〜5月18日(日)
会場:トーキョーワンダーサイト
デザイン:Kuhle und Mozer, Cologne
発行:ifa
定価:2,000円(英語版)、3,000円(ドイツ語版)[ともに税込]
80頁/A4変形版
ゲルハルト・リヒター ―眺め― ドイツを代表する現代美術家ゲルハルト・リヒターの、1960年代〜2000年に制作された27点作品を展示する展覧会。本展のサブタイトルでもある「眺め」=《SURVEY》(1998)は、美術家・建築家・音楽家・思想家・詩人の生没年表であり、カタログ表紙にプリントされている。

慶應義塾大学アート・センター/ブックレット10『身体をキャプチャーする――表現主義舞踊の系譜』
編集:前田富士男
表紙デザイン:大嶋暁子
定価:700円(税込)
96頁/A4変形版/並製
2003年3月31日刊行
『身体をキャプチャーする――表現主義舞踊の系譜』 モダン・ダンスの中核ともいえる表現主義舞踊をめぐるシンポジウム「身体をキャプチャーする――表現主義舞踊の時代と今」(於:慶應義塾大学三田)の講演・討議をもとに編集されたブックレット。巻末には国内外の参考文献/資料が豊富に掲載されている。

神戸芸術工科大学大学院プログラムデザイン・プロジェクト『トーキング・マップ/変型地図』
著者:小山明+鈴木明+橋本英治+入江経一+大角盛広+渡邉英徳+田中浩也+岡本知久
編集制作:建築・都市ワークショップ+今藤啓
定価:840円(税込)
120頁/113×173ミリ/並製
2003年3月31日刊行
『トーキング・マップ/変型地図』 神戸芸術工科大学大学院プログラムデザイン・プロジェクトによる共同研究「ネットワークコミュニケーションに応用可能な空間のモデリングシステムの研究」の報告書。いわゆる「地図学」や「地理学」からのアプローチではなく、プログラム論や都市論、認知科学からのアプローチ、さらにwebアプリケーションやブラウザの提案などのかたちで「変型地図」への取り組みが示される。

神戸芸術工科大学大学院プログラムデザイン論『インタラクション・デザイン・ノート』
著者:鈴木明
編集制作:今藤啓(建築・都市ワークショップ)
定価:840円(税込)
148頁/113×173ミリ/並製
2003年3月31日刊行
『インタラクション・デザイン・ノート』 アフォーダンス、ユーザビリティ、建築デザイン、ライフサイクル、リサイクル……。広いジャンルに適応できるデザイン考え方を示す。
インタラクション・デザインを進めるにあたっての具体的方法や、《せんだいメディアテーク》のケーススタディなども紹介される。

『明るい窓:風景表現の近代』
編著者:横浜美術館学芸員:柏木智雄+倉石信乃+新畑泰秀
装幀:中村愼太郎
発行:大修館
定価:2,520円(税込)
250頁/A5変形版/並製
『明るい窓:風景表現の近代』 横浜美術館で2月1日〜3月30日に行なわれた「明るい窓:風景表現の近代」展の関連書籍。同展覧会担当学芸員の3者によって、17世紀のイタリア・オランダや18・19世紀初頭のイギリス、19世紀初頭から中頃のフランス、そして江戸後期〜20世紀初頭の日本における風景表現が論じている。

『photographers' gallery press no.2』
定価:1,680円(税込)
造本:B5判176頁並製
発行:photographers' gallery
2003年4月10日発行
「Photographer's Gallery Press No.2」 2003年1月15日号のartscapeでピックアップした、新宿二丁目の写真家の共同運営による自主ギャラリー「photographers' gallery の発行する機関誌『pg press』の最新号。
口絵、論文、対談など質、量ともさらに充実。写真ファンならずとも見ごたえ、読みごたえのある一冊に。

展覧会:水辺の土木――とっておきの風景
会期:3月7日(金)〜5月23日(金)
企画:INAXギャラリー企画委員会
デザイン:勝井三雄+中野豪雄
編集:住友和子編集室+村松寿美子
発行:INAX出版
定価:1,680円(税込)
72頁/A4変形版/ 並製
2003年3月15日発行
水辺の土木 日本各地に現存する近代土木の中から、水にまつわる土木を厳選し、切実な用のために造られた構造物と水とが織りなす景観を紹介。会場では日本各地に現存する近代土木から約20点を取り上げる。




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