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学芸員レポート
<新執筆陣>
札幌/鎌田享青森/立木祥一郎福島/伊藤匡東京/住友文彦豊田/能勢陽子大阪/中井康之
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<旧執筆陣>
札幌/吉崎元章|福島/木戸英行東京/増田玲東京/南雄介神戸/木ノ下智恵子高松/毛利義嗣
福岡/川浪千鶴
モエレ沼公園グランドオープン/イサム・ノグチ展
札幌芸術の森美術館 吉崎元章
2005年担当の企画および抱負
 札幌芸術の森美術館では、モエレ沼公園のグランドオープンと当館の開館15周年にあわせ、イサム・ノグチ展を7月2日から8月28日まで開催する。当館にとってイサム・ノグチ展は2回目であるが、石の作品を中心とした1998年の前回の展覧会では、当館の最高入館者数を記録している。今回は、モエレ沼公園に通じる造形を彼の初期から晩年までの作品のなかに探る内容が中心であり、平面作品やさまざまな素材の彫刻を展示する。国内のほかニューヨークからの借用作品も多数含まれている。出品作品のなかで特に注目されているのが、高さ3.6メートルの石の作品《エナジー・ヴォイド》である。牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館の展示倉のなかで、その土壁に囲まれた空間にあまりにも調和しているこの作品が、まったく異なる場でどのような表情を見せるか楽しみである。
2005年の気になる展覧会、動向
 今年の札幌の話題といえば、やはりモエレ沼公園のグランドオープンだろう。イサム・ノグチが亡くなる1988年、永年抱いていた夢を実現できる場を得て、自らの集大成として精力的に取り組んだ最後にして最大の作品である。彼が手がけたマスター・プランをもとに没後も関係者によって計画は進められ、17年経た今年いよいよすべてが完成する。その地に立つと170ヘクタールというとてつもないスケールの大きさに圧倒されるとともに、多くの人々が遊び、憩う姿に彼が本当に望んでいたものを感じることができるだろう。2002年には完成前にもかかわらずグットデザイン大賞を受賞。生誕100年であった2004年には雑誌等でさまざまな特集を組まれるなど、ノグチに対する関心が高まっているなかで札幌に誕生する芸術空間は必見である。最後まで残されていた「中央噴水」は、高さ25メートルまで水を噴き上げるという。
 モエレ沼とイサム・ノグチ展。今年の札幌の夏はこれで決まりである。
[よしざき もとあき]
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