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椿昇「国連少年」展
主催=財団法人水戸市芸術振興財団
安藤忠雄建築展2003
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「国連少年」展

椿昇「国連少年」展
椿昇「国連少年」制作ノート
●僕の家にたったひとつだが義父にもらった根付けがある。「みざる。いわざる。きかざる。」猿がサッカーボールのように丸くなって目と口と耳とを塞いでいるものだ。横トリのバッタが大暴れしてくれたせいで24年間の中学教師を辞めた今、改めて教育とは何だったのかを考え始めた。
●「今」:世界を覆う得体の知れないシステムは、ブッシュを「あの選挙」で勝利させ、「テロ」という永久運動概念を強引に世界市民に貼り付けようとしている。もはや誰にもどうすることも出来ないかのようにゆっくりと流れ落ち始める何かを感じ2004年に企画していたプロジェクトを急遽この時期に立ち上げた。
●「今」:我々をおだやかな沈黙に陥れようとする何者かに対抗しなければ「未来」という弱々しい生き物は永遠に遠ざかる。民主主義の生んだ多数決は「あの選挙」のように一票でも多い勢力が、もう一方を無視することではないはずだ。平和のための「自由な対話の保障」のために、まずはゆっくりと見て、静かに耳を傾け、事象に「関心」を持つ知を育むことが、惑星に生きるあらゆる生命に優しい環境を生み出すはずだ。その「関心」を喚起する手法にアートも含まれる。
●本展で会場に建築的批評性を与えてくれた建築家の今村創平氏と、ふらりと神戸の神学校を訪問したとき、校長先生が「建築が人間を育てます。だから教育は良い建物で行わねばなりません」と語ったことも展示に大きな影響を与えている。「教育から教室へ」という願いが「国連少年」の空間を誕生させた。
●死の行進のようにひたすら前に向く「教室」から、空間が思考を促し、中にいる人々に知的な緩みや隙間を与える「自走教室」になるよう工夫した。「教室からアジトへ」、普遍思考を共有する幼少期のシミュレーション機能「ゴッコの復活」。この空間を癒しと考える人々の蔓延を願う。
椿昇(アーティスト・教師)
2003年2月8日

会期 2003年3月23日(日)〜6月8日(日)
会場 水戸芸術館現代美術ギャラリー
茨城県水戸市五軒町1-6-8(水戸芸術館現代美術センター)
休館日 毎週月曜日(ただし5月5日[月・祝]開館、翌5月6日[火]休館)
開館時間 9:30〜18:00(入館は17:30まで)
観覧料
当日 前売・団体
一般 800円 600円
※団体は20名以上
※中学生以下・65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料。
主催 財団法人水戸市芸術振興財団
問い合せ 水戸芸術館現代美術センター: 029-227-8120

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