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展覧会レビュー

村田真 原久子

  若宮綾子展
3/4〜9 ギャラリーGAN[東京]
 
 
若宮綾子展
歪んだ矩形のタブローらしきものが壁に10点ほど。近寄って見ると、ビロードのように角度によって色がビミョーに変化する。シフォンジョーゼットとかいう薄い繊維を何重にも重ねたんだそうだ。でもこれだけじゃちょっと。
[3月8日(土) 村田真]
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青木克世展
3/4〜29 セゾンアートプログラムギャラリー[東京]
 
 
青木克世展
白い陶でバロック風の(つまり西洋風のゴチャゴチャした)装飾物体をつくっている。と書いてみてふと考えた。装飾とはそれ自体で自立して生きていけるものだろうか、それともなにかに寄生しなければ生きていけないものだろうか。この作品の場合、明らかに自立した「純粋装飾」の生き方を奨励しているみたいだ。でも西山美なコの王冠の砂糖菓子を知ってると(どっちが先か知らないけれど)おもしろみも半減。
[3月8日(土) 村田真]

3月末でなくなるセゾンアートプログラムの最後の展覧会。装飾的な部分のみで成立している陶芸作品。一度、この人の作品の実物を観てみたいとかねてより思っていて、やっとかなったのですが、技術的な面の拙さが目立って、そのあたりについては写真で見ているほうがディテールがわからなくてよかったかな。
[3月12日(水) 原久子]
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サイバー・アジア――メディア・アートの近未来形
2/18〜4/6 広島市現代美術館[広島]
 
  中国、韓国、台湾、日本の12名(組)のアーティストが出品するメディア・アートの展覧会。ゲーム形式や、参加型のものが、老若男女を問わずやはり人気。中国のシュ・ビンの作品はアルファベットを入力すると、それが漢字風のキャラクターになってコンピュータの画面に現われ、プリントもできる。知り合いの名前をプリントしてお土産に持ち帰った。
[3月8日(土) 原久子]
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秋吉台国際芸術村レジデンス事業trans_2002〜03公開活動プログラム forget egret regret
3/8〜15 秋吉台国際芸術村[山口]
 
 
forget egret regret forget egret regret
5人のレジデンシーアーティストはそれぞれ異なる地域から来日。約3カ月のプログラムを終えた彼らの作品を展示。アーティストトークもあるというのではるばる出かけてみた。たとえば、スウェーデン出身のカール・ホルムキヴィストは「京都議定書」に基づき《K。議定書》という本を制作した。当日は本人による朗読のパフォーマンスも行なった。磯崎新設計の館内にはギャラリースペースがあるのに誰もそこを使用しない。映像を用いた作品が多かったが、階段の踊り場や、滞在した部屋などを用いて展示していた。
[3月8日(土) 原久子]
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知覚する装置――粟野ユミト・藤阪新吾展
  2/27〜4/13 川崎市岡本太郎美術館[神奈川]
 
 
知覚する装置――粟野ユミト・藤阪新吾展
岡本太郎記念現代芸術大賞展(TARO賞)で準大賞を受賞したふたりの個展。あわせて第6回TARO賞も開催。粟野は、何百本ものカセットテープを引っぱり出して壁を1周させたり、束ねたチューブを通して見せる装置をつくったり。彼女の作品はこういうギャラリー空間で作品然として見せるより、屋外や日常空間に展示するとか、ワークショップみたいなかたちで使われるほうがふさわしい。と思ったら、屋外にもあったし、ワークショップもおこなったそうだ。藤阪は、ピンク色の顔のハリボテを40体、学習机のうえの水槽のなかに入れたインスタレーションが中心。やだなこーゆーの、と思ったら、いきなり鼻や耳から泡が出てきてびっくりした。見てると息苦しくなる。TARO賞のほうは、青木克世、井上亜梨沙、宇治野宗輝、さとうりさらが入選。岡本太郎記念だからなのか、なんだかドロドロしたりドギツイ作品が多い。
[3月9日(日) 村田真]
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水を掬ぶ。花を弄する。
  2/18〜3/16 横浜市民ギャラリー[神奈川]
 
 
水を掬ぶ。花を弄する。
横浜市民ギャラリー恒例の「今日の作家展」を発展させ、金津創作の森と文化フォーラム春日井にも巡回するという。出品作家は川村悦子、児玉靖枝、斎藤典彦、本田健、山河全の5人。いずれも絵画で、しかも具象的あるいは写真的イメージを用いた作品が多く、モチーフはタイトルからもうかがえるとおり「水」と「花」。おもしろいことに、本田と山河に、ほとんど同じ構図の川の流れを写し取ったモノクロームのフォトリアリズム風作品がある。妙なる作家選択だと思うが、いったいだれが選んだのか。カタログには針生一郎が巻頭論文を書き、3館の学芸員がエッセイを寄せているものの、どこにもだれが選んだかは書かれていなかった。
[3月9日(日) 村田真]
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trans-展
  3/8〜30 京都芸術センター[京都]
 
 
trans-展 trans-展
出品作家の一人でもある名和晃平が中心になって、彼らが海外と交流展を開いたり、留学した時に出会ったアーティストたちを招き開いたグループ展。ヨーロッパに留学して現在も留学中の日本人作家もいれば、これから日本への留学を計画している作家もいる。展覧会名を「trans」としているのはそうした交換や交流、往来のようなものを意味し、そこからつながってゆく様々なものに期待を込めている。
[3月10日(月) 原久子]
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カオス展
  3/10〜15 大阪市中央公会堂[大阪]
 
  石原友明、イチハラヒロコ、今村源、岡田一郎、木藤純子、藤本由紀夫と名前が並ぶといったいどんな展覧会になるのだろうか、と思うだろう。いずれも物量感のない作品をつくる人たち。この部屋をよくぞここまで、と思えるインスタレーションだったが、オーディエンスが多いと台無しなってしまう展示だった。余談だが、約4年かけて修復された中央公会堂は、どうも以前の重厚な趣きが薄らいでしまい建物が薄っぺらになってしまった。この場所が使えるのなら、と出品に積極的になった作家もいたようだが。
[3月10日(月) 原久子]
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