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展覧会レビュー

村田真 原久子

車明熹展
7/7〜19 コバヤシ画廊[東京]
 
 
車明熹展
白く塗りたくった紙の下地に木炭でサッサッと線を引いてある。技巧に走らないよう、左手で描くそうだ。それが水面にみえたり雪山に見えたり、どこか日本画みたい。
[7月9日(水) 村田真]
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  佐藤万絵子展
7/7〜12 Space Kobo & Tomo[東京]
 
 
佐藤万絵子展
青と緑に塗られた紙が会場いっぱいに散乱し、ちぎれた紙のはしっこがねじれて上を向いている。手前に絵具だらけのシューズ。1枚の丸まった紙が動き、シコシコ絵具を塗る音がする。作者が絵のなかにこもって制作中なのだ。「自分の絵のなかにいるとき、わたしは自分がなにをしているか意識しない」と述べたのはポロックだが、佐藤ほど絵のなかにいて近視眼的に描き、作品と一体化しようとする人を知らない。
[7月9日(水) 村田真]

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  野村俊幸展
7/7〜12 ギャラリイK[東京]
 
 
野村俊幸展
会場中央に一辺1mの土の立方体がデーンと。上面から草の芽が出て、側面からは小さなキノコも顔を出している。関根伸夫の《位相―大地》を思い出させるが、これは耕作地の生きた土を運び込んだものだそうだ。四方の壁には大きさと磨きぐあいの異なる4枚の金属板。
[7月9日(水) 村田真]
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  植松奎二展
7/1〜28 INAXギャラリー2[東京]
 
 
植松奎二展
壁3面に5台のビデオプロジェクターで滝の映像を流している。しばらく見てると流水が逆流するような錯覚を覚える。と思ったら、そのうちのひとつがほんとに逆流し始めた。それにしても、軽快なインスタレーションで知られる植松さんがなんで滝の映像なのか? 横尾忠則や千住博じゃあるまいし。
[7月9日(水) 村田真]
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村元崇洋展「彫刻、この永遠なるものへの問いかけ」
  7/7〜26 art space kimura ASK?[東京]
 
 
村元崇洋展「彫刻、この永遠なるものへの問いかけ」
色鉛筆の断面を外側に向けて紡錘形の立体を組み立てたり、洗濯ばさみでブランクーシみたいな柱をつくったり、色とりどりの手芸ピンを何千本も刺して苔のようにしてみたり。素材はどれもポップでチープな色彩の日用品。大げさなタイトルともども思わず笑みがこぼれる。
[7月9日(水) 村田真]
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額田宣彦展
  6/30〜7/19 ギャルリー東京ユマニテ[東京]
 
 
額田宣彦展
例のジャングルジムの展開もあるが、室内空間のようなパースを描いたものや額縁みたいな絵画もある。でも以前はキャンヴァスにアクリルが多かったのに、最近はなぜかパネルに油彩が増えている。そのため表面がいっそうフラットになり、物質感も希薄になって版画のような印象を受ける。
[7月9日(水) 村田真]
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まだまだ「誰でもピカソ? とんでもない」
  7/2〜11 ギャラリー21+葉[東京]
 
 
まだまだ「誰でもピカソ? とんでもない」
100人くらい出品しているのに、タブローが驚くほど少ない。サイズに制約のある小品展だからしかたないかもしれないけれど、でもやっぱりさびしいというか、美術の未来が心配になる。
[7月9日(水) 村田真]
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