ワークショップ開催レポート

「サービスデザインを体験しよう!」
〜演技でアイデアを創出する「サービスアクティングウト」を実演〜


山口県立大学では、2013年に文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学Center Of Community事業)」に採択されて、看護栄養学部・社会福祉学部・国際文化学部が連携したライフイノベーション研究チームを発足、「医療や福祉領域におけるライフイノベーションに向けたサービスデザインの応用可能性について」をテーマに研究活動を進めています。本活動の一環として、サービスデザイン・ラボは、11月27日(水)に山口ケーブルビジョン株式会社内のフロアにて開催された一般公開イベント「ライフイノベーション研究スタートアップイベント」に講師として招聘され、講演と体験型ワークショップを実施しました。


当日は、「サービスデザインを体験!」と題して、サービスデザインの紹介とイノベーティブなサービスアイデアを創出する体験型ワークショップを実施しました。ワークショップでは、演技を組み合わせて独創的なアイデアを発想するSDL独自手法「Service Prototyping Lab.(SPL)」を活用して、地元の生活者の暮らしをより良くするサービスのアイデアを発案しました。大学教員や学生の方を始め、商工会議所や市役所、生活者といった多くの参加者の方にワークショップを体験して頂きました。今回、実際に参加者の皆さんに体験して頂いたワークショップの様子をご紹介したいと思います。


本ワークショップでは、山口県に転勤して来たばかりのOLをペルソナとして、彼女の日常生活におけるモヤモヤ(不満や悩み)を解決するアイデアを、SPLを用いて発案しました。思いついたアイデアを即興演技(サービスアクティングアウト)と簡単なプロトタイピングで表現し、参加者全員でブラッシュアップしました。


■主人公のモヤモヤを参加者全員で共有

まず、ペルソナであるOLの日常生活を演じることで、日ごろ感じているモヤモヤを参加者全員で共有します。1つのストーリーに沿った一連の演技を見ることで、参加者全員が同じペルソナ像を思い描くことができ、モヤモヤに対しても共感しやすくなります。

Service Design Club (写真1)OLのモヤモヤした日常を演技で表現中


■プロトタイピングと演技によるアイデア発想

次に、グループに分かれてペルソナのモヤモヤを解決するアイデアを発案します。思いついたアイデアは、画用紙や付箋を使ってプロトタイピングし、即興演技を通して検証します。アイデア発案とプロトタイピングを同時に行うことで、手を動かす中でヒントを見つけたり、他の参加者が作ったプロトタイプからインスピレーション得たりと、アイデアの生まれやすい場になります。

Service Design Club (左)必要なモノは絵を描いたり、小道具で代用したりします
(右)デスクトップアプリケーションのプロトタイピング


■完成したアイデアをグループごとに発表

最後に、グループごとに完成したアイデアを演技で発表しました。あるグループは、スーパーのレジに並んだ後で買い忘れに気づいた人をサポートする「先払いシステム」というアイデアを考案しました。買い忘れた商品の代金をレジにて先払いすることで追加購入をスムーズに行えるアイデアです。スマートフォンと紙のチケットを上手に組み合わせた点が、参加者からの共感を得ていました。

Service Design Club (写真3)アイデアを演技で発表する参加者の皆さん


今回のワークショップでは、短い時間ではありましたが、演技でアイデアを発想するサービスアクティングアウトの体験を通じて、山口県の生活者の皆様にサービスデザインをご紹介しました。現地の皆様に実際にメンバーとして参加して頂くことで、山口県ならではの行動や考え方の含まれたアイデアが発案できることを感じて頂けたのではないかと思います。
サービスデザイン・ラボでは、サービスデザイン分野の発展と知識の共有を目的に、今後も普及・啓発活動を積極的に進めていきます。(ササキ)