授業レポート

高校生に向けた実践授業「サービスデザインを学ぼう!」

概要

 田園調布雙葉高等学校(東京都世田谷区)では、高校3年生の選択科目として「情報社会学」という授業が設置されています。本授業は、「情報科」の枠を広く捉えさまざまな角度から“世の中を知ろう”といった主旨の授業であり、毎週外部から講師を招いて授業が行われています。今回は、SDLが日々研究/開発/実践している「サービスデザイン」という考え方を、3限の講義、4限のワークショップを通じて計10名の高校生に体験してもらいました。

授業は毎回校内のコンピュータールームで行われる授業は毎回校内のコンピュータールームで行われる

授業内容

3限講義【知ってみよう!】

 授業前半は、サービスデザインという考え方を知ってもらう座学を行いました。
 女子高校生にも身近に感じてもらえるよう、Wiiのケーススタディを使いながら、①未だ見えていない欲求=アウトカムを見つけることの重要性と、②「意味的」イノベーションを起こすということの意味を理解してもらいました。

 

4限ワークショップ【やってみよう!】

 後半は、3限講義で学んでもらった2点を体感してもらうためのワークショップを実施しました。テーマは、“学校生活でのモヤモヤを解決するアイデア”。以下の手順で行いました。

= ワーク手順 = 
STEP① 学校生活におけるモヤモヤエピソードを探そう。
STEP② モヤモヤの理由を分析=アウトカムを発掘しよう。
STEP③ アウトカムを叶えるサービスアイデアを発想しよう。


ワークショップ成果

 4限のワークショップを通じて3つのアイデアが創出されました。

  • 「生徒だけ」から、「先生と共創で」取り組む総合科目の課外活動
  • 「生徒が選ぶ」から、「生徒と一緒に作る」カリキュラム設計
  • 「紙の情報」から、「電子情報」へ 抜け漏れを無くす学校のペーパーレス化

 生徒からのアンケートによる感想を一部ご紹介します。

  • 今まで学校に対してモヤモヤするところはたくさんありましたが、ここまで突き詰めてモヤモヤを追求したのは初めてだったので、とてもよい勉強になりました。
  • 考え方を変えることで、大御所の先生にも対抗できるかもしれない力がつくのかな?と思いました。これから仕事や行事に取り組むときは、根本的な気持ちを発掘してよりハッピーに生活したいです。
  • 問題をどうやって解決していくか、頭を柔らかくして発想の転換を大切に取り組むべきだとわかりました。また時代に合わせて今までとは違う発想が求められるとわかりました。

講義を終えての所感

 現在高校では「be Creative!」ということをテーマに掲げて総合活動をしており、また、「インクルーシブデザイン」を今後学んでいきたい!という生徒もいたりと、“デザイン”の捉え方も高校の教育レベルで変化が浸透してきているということを知りました。こうした環境で学んでいるからこそ、デザインとは見た目だけを示しているのではないことや、現代における重要性などもすんなりと理解をしてくれたように感じました。
 今回の講義で学んだことを活かしながら、今後の学校生活での活動全般に取り組んでほしいと感じました。

(松田)