ワークショップ開催レポート

「サービスデザイン倶楽部2015」が始まりました!

Service Design Club2015

「サービスデザイン倶楽部」とは、“サービスデザイン”をテーマに組織や領域を越え、有志のメンバーでともに学ぶ倶楽部活動です。DNPのサービスデザイン・ラボとロフトワークが発起人となり、有志約50名の多種多様な業界・職種のメンバーとともに2013年に第1回を開催しました。(サービスデザイン倶楽部2013)

2015年度は、より実践的な試みとして、「東京・渋谷にあるFabCafeのサービスを考える」をお題に全4回のワークショップを行います。6/11(木)にVol.1を開催しましたので、その模様をご紹介します。


今回のお題について

FabCafeは「ものづくり革命を楽しく、おいしく、わかりやすく、そして広めていく」場所として2012年にオープンしたクリエイティブスペースです。人が出会い、つながるカフェという空間に、レーザーカッターや3Dプリンター等のものづくりマシンやおいしいコーヒー・スイーツ、インターネット環境などを提供しています。(FabCafe HP参照)
FabCafeは8月にリニューアルオープン予定となっており、これを機会にスタッフとクリエイター、またクリエイター同士のコラボレーションを促進する新たなサービスを開始したいと考えています。サービスデザインならではの視点で、その新たなサービスアイデアを創ることが今年のお題です。

まず初めにモデレーターを務めるサービスデザイン・ラボの山口からサービスデザインについて紹介し、次にFabCafeスタッフの方にFabCafeのサービスや取り組みなどを伺った後、実際のワークに移りました。

Service Design Club2015 当ラボの山口からサービスデザインについて紹介

Service Design Club2015 レクチャーのあとは実際にワークに取り組みます!

ワーク:Vol.1「デザインリサーチ」

デザインリサーチとは、Why(なぜ、そのような行動をとるのか?)を推察し、潜在的なアウトカム(達成目標)を提起するための定性調査手法です。
ワークショップでは、サービスデザインの特徴のひとつである“包括的な視点での人間中心設計”を取り入れ、ターゲットの生態系(ターゲットにとって自然な状況とは何か)を踏まえながら、ターゲットペルソナの理解とアウトカムの提起を行いました。

1.ターゲットペルソナ(クリエイター)の理解

今回は事前に行ったクリエイターインタビューの結果を用いて、ターゲットの日常や性格等を学び、深い共感をつくりました。ここでいう“共感”とはSympathize(客観的理解)でなくEmpathize(感情移入)。自分の立場からではなく、相手自身の立場に立ち、感情を深く理解していきます。ワークでは、ペルソナが実際に話していることや行動などをもとに、普段の行動パターンや価値観、ニーズをエンパシーマップにまとめていきました。

Service Design Club2015 ※エンパシーマップとは、ユーザーの話していること(Say),行動(Do),思考(Think),感じていること(Feel)の情報を集め、これらの観察結果を組み合わせることで、それまで得られなかったようなインサイトを得るためのツールです。(スタンフォード大学d.schoolが提唱)

2.潜在的なアウトカムの発掘

ペルソナを理解した後は、ペルソナ自身も気づいていない潜在的なアウトカムを発掘していきます。まず、ステップ1で得られたペルソナの表層ニーズを掘り下げ、そのニーズの深層心理やニーズ達成の障害となる要素を洗い出します。そのなかで、心理的障害が原因となり達成できていないニーズを発見し、インサイトに規定します。

Service Design Club2015

最後に、ペルソナの常識を覆すような、高い体験価値を生むアウトカムを提起し、本日のワークは終了しました。
ワークが終わった後は懇親会がスタート。おいしい食事と飲み物で交流を深めました。

次回のワークショップは、Vol.2「サービスコンセプト創出」です。
今回発掘したペルソナのアウトカムにサービス提供者(FabCafe)の視点も加え、両者にとってうれしいサービスのコンセプトを描いていきます。お楽しみに!

(敬称略)