フランス通信会社 X社

サービスデザイン共同プロジェクト

背景

欧州で電気通信およびICTサービス事業を手がける通信会社X社(フランス)は、かねてより日本に研究開発拠点を置き、日本独自の情報技術や文化を取り入れた新規事業を模索する研究プロジェクトを推進しています。今回DNPはX社とともに、相互の保有する技術資産を活用した共同研究の可能性を模索するため、サービスデザインを題材としたデザインリサーチプロジェクトを実施いたしました。

Service Design Club

取り組み

今回は「未来のスマートシティ」をテーマとし、「スマートシティにおける未来の生活者コミュニケーション」のコンセプトアイデアを創出しました。

プロセスは大きく下記の4ステップです。
1.生活者が日常感じている小さな不満や困りごとを集め、顕在的欲求を洗い出す
2.行動観察とインタビューを行い、生活者自身が認識していない行為や思考を発見する
3.2で得た気づきを掘り下げ、生活者の潜在的欲求と最終的な達成目標を発掘する
4.潜在的欲求と達成目標を叶える体験を描き、その実現のためにスマートシティが提供すべき機能を整理し、コンセプトとしてまとめる

今回のプロジェクトは、従来の「両社の持つスキルや資産の融合」に加えて「国籍や文化を超えた共創」という新たな意義を含む取り組みでした。実際にさまざまな国籍とバックグラウンドを持つメンバーからなる国際的なチームで、英語によるワークショップを実施。互いの価値観や生活環境などの文化的差異と共通点の顕在化を行いながら、「欧州圏で提供すべきまったく新しいサービス」のコンセプトアイデア創出に挑戦しました。

Service Design Club

成果

さまざまな国籍のメンバーで取り組んだワークショップを通じて、とてもユニークなサービスコンセプトアイデアが生まれました。また同時に研究の側面においても、被験者の行動を注意深く観察する「シャドーイング」をはじめ、一連のデザインリサーチ手法におけるプロセス設計技術、および実施ノウハウを獲得することができました。創出したサービスコンセプトはフランスのX社本社へ提出され、その新奇性、実現性等の検討を経て、実現へ向けたフィージビリティスタディへと進む予定です。

(敬称略)