近頃の鍋事情とは?[食MAP]

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最近、TVCMなどで一人鍋を見かけるようになりましたが、個食化が進んでいるといわれている昨今、「昔ながらの日本の冬の食卓風景」や「家族みんなで鍋を囲む」姿は、残っているのでしょうか?一般に語られるイメージではなく、食卓の実態をとらえる「食MAP」データから、近頃の鍋事情を探ってみましょう。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住360世帯の食卓データベースです。1998年から毎日の食データを蓄積しており、 POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
※本記事は、「食MAP」の家族世帯(2人以上既婚世帯)の2014年4月1日~2015年3月31日の夕食のデータを使って分析しています。

曜日問わず食べられる「おでん」、休日の「鍋料理」

鍋といえば冬という印象が強いですが、「おでん」については、最近は夏用商品も出てきており、食卓に出てくる回数は8月下旬から増加し始めます。対して「鍋料理」は、9月中旬頃からぐっと増えてきます。年間を通して家族世帯の夕食に出てくる平均回数は、寄せ鍋などの「鍋料理」は約13回、「おでん」は約5回、「すき焼き・しゃぶしゃぶ」は約4回となっています。これらの鍋は、はたして家族みんなで食べられているのでしょうか?

「家族全員が揃った夕食」の割合を曜日別に見ると、平日は20%強ですが、土曜は44%、日曜は50%に増加しています。週末は、家族全員が揃う夕食の割合が平日の2倍程度高くなっているようです。

曜日別「家族全員が揃った夕食」の割合

曜日別「家族全員が揃った夕食」の割合

「鍋メニュー出現率」を曜日別に見てみると、「おでん」が曜日に関係なく登場しているのに対し、「鍋料理」「すき焼き・しゃぶしゃぶ」は、休日に登場する割合が大きく増加しています。

曜日別鍋メニュー出現比率(年間平均比)

曜日別鍋メニュー出現比率(年間平均比)

「おでん」は、残り物や作り置きを活用してつくっている割合が35%と高い献立。忙しい平日にも利用しやすいメニューであることが、曜日に関係なく登場することに影響していると考えられます。一方、「鍋料理」や「すき焼き・しゃぶしゃぶ」は、家族が揃いやすい休日の夕食に、好まれるようすがうかがえます。

休日の「鍋料理」はプラスワン具材

鍋料理の具材の数を、平日と休日で比較すると、平日の使用材料数が9種類弱であるのに対し、休日は約10種類で、「生鮮・生鮮加工品」具材が約1種類増えていることがわかります。

平日・休日別 鍋料理 平均出現材料数

平日・休日別 鍋料理 平均出現材料数

家族世帯においては、1人で鍋料理を食べている割合は、鍋料理全体の約5%に過ぎません。家族が揃った休日に、いつもの具材にプラスワンの少しにぎやかな鍋を囲む。こんな日本の鍋事情がかいま見えてきました。

ただし、トマト鍋やカレー鍋など、鍋の具材・内容には、時代の変化があるのでは…?
そんな疑問も分析できるのが「食MAP」。日本の食卓実態データの探求は興味が尽きませんが、まずは各ご家庭で「我が家の定番鍋」を、家族みんなで探求するのもいいかも知れませんね。


DNP調べ「食MAP」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯 約360世帯
分析対象期間:2014年4月1日~2015年3月31日
食卓機会:夕食
調査手法:パネル調査

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包装事業部 企画本部 滝沢 雅夫