メディアバリューレポート VOL.62「2014年のコミュニケーショントレンド」消費税率の引き上げがもたらす暮らしの変化を越えて、次代に向けて踏み出す2014年

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増税がもたらす、生活の棚卸し

今年4月、消費税の税率は5%から8%へと引き上げられる。自動車では駆け込み需要が一部見られているものの、生活者の約6割が「駆け込み消費などをしない」と回答するなど、長い景気低迷の中で定着した節約意識を背景に、消費税増税に浮足立つ様子は今のところ見られない。さらに、来年以降の税率10%への引き上げも検討されており、本当に必要な商品を納得価格で買いたいという生活者の思いはますます明確になる。今回の増税は、必要なものをシビアに見極め、生活の棚卸しをするきっかけとなる。

※ 野村総合研究所「日常生活に関するアンケート調査」2013年12月調査

増税

2020年へ続く、訪日観光インバウンドの潮流

訪日外国人旅行者数が、昨年初めて1千万人を突破。2014年は、外資系ホテルの開業や羽田国際線の増便などに後押しされながら、さらなる増大が予想される。和食人気は高級和食だけでなく、ラーメンや牛丼などにも拡がり、地方都市の国際観光地化など、多くの外国人の目を通じて、日本の商品やサービスの価値が再発見されるとともに、日本人としての対応力が研ぎ澄まされていく。

あらゆる個人が売り手へ、ストーリーが消費される時代へ

CtoC元年とも言われる2014年。「Yahoo! ショッピング」の出店料とロイヤルティの無料化や「LINE MALL」の開設など、誰もがスマートフォンのカメラで売りたいモノを撮影して、気軽にモノを販売できる環境が整った。スマートフォンでのCtoC 販売は、これまでの商品検索型のECとは異なり、コミュニケーションとモノの売買が一体化。
一般の商品からブランド品、ハンドメイドアイテムまで、多種多様な商品が売り手の商品に込めた想いや世界観、商品にまつわるストーリーと合わせて販売される。生活者のこれらの買い物体験は、商品の価値や消費のあり方を大きく変える可能性を秘めている。

増加する働く主婦と"自分バランス"の充実

昨年、35~44歳の女性の労働力率が初めて70%を超えた(総務省「労働力調査」)。景気回復による求人増もあるものの、保育所の利用をパートタイマーにも拡げる方針を政府が決定するなど、子育てをしながら女性が働き続ける環境が整ってきたことが背景にある。そのような中、主婦(既婚女性)の「主婦する」「働く」「楽しむ」ことへの意識は、2011年と比較するといずれも上昇。取捨選択を迫るのではなく、"自分バランス"を多方面にわたって充実させたいと考える女性は今後さらに増えると考えられる。そのような女性の活力に寄り添い、新たなライフスタイルを支援する取り組みが企業には一層求められる。

主婦の"自分バランス"(生活関心度)
主婦の&quo

生活関心度の算出方法
日常の関心ごとから「主婦する」「働く」「楽しむ」に関連する項目への関心度をもとに算出
• 主婦する:家事、家計・節約などへの関心度
• 働く:政治・経済、仕事・商売、就職・転職などへの関心度
• 楽しむ:旅行、映画、スポーツ・フィットネスなどへの関心度

"オールウェイズオン"で求められる「コンテクスト」

スマートフォンの利用率は全体で約5割、20代では約9割となった(DNP「メディアバリュー研究」)。若者世代を中心に生活者はネットと常時つながることによって、Twitter のツイートやNAVER まとめのトピックなど、多くの断片化された情報に触れて暮らすようになった。今年、ウェアラブル端末の実利用も期待されており、"オールウェイズオン"はさらに加速する。
個々人によって情報との関わり方に格差が生じるなかで、断片化された情報、断片化された時間をつなぐコンテクストづくりが求められていく。

スマートフォンの利用率
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