「パンを夕食に食べる」生活者セグメントとは?[食MAP]

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今回はDNPグループである株式会社ライフスケープマーケティングの「食MAP」データを用いたパンの食実態分析をご紹介します。パンといえば朝食に食べられるイメージをお持ちかと思います。とくに「食MAP」ではここ数年シニアの朝食でのパンの出現が増えていますが、今回はあえて夕食に着目した分析をご紹介します。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住360世帯の食卓データベースです。1998年から毎日の食データを蓄積しており、POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
※本記事は、「食MAP」「シングルス食MAP」の2014年1月1日~2014年12月31日のデータを使って分析しています。

パンはやっぱり朝食

家族世帯の「食MAP」データでは、内食でのパンの出現の81.6%が朝食です。これは年代や子供の有無でも大差はありません。次いで昼食での出現が11.8%。夕食での出現は3.6%で、家族世帯においてパンを夕食に食べることは稀なケースといえるでしょう。

パンの食シーン別での出現数構成比(家族世帯)

次に、単身世帯を対象とした「シングルス食MAP」のデータをみてみます。単身世帯では朝食での出現が66.5%と、家族世帯より朝食の割合が15.1ポイント低くなっています。次いで昼食が19.4%、夕食での出現は11.2%でした。

パンの食シーン別での出現数構成比(単身世帯)

パンを夕食に食べるコンビニヘビーユーザー

今回、パンを夕食に食べる割合を家族世帯、単身世帯の両方で性別、年代、価値観などいろいろなセグメントでみたところ、単身世帯のコンビニヘビーユーザーというセグメントが夕食の割合がとくに高いことがわかりました。コンビニヘビーユーザーとは、「シングルス食MAP」のモニターのなかでとくにコンビニエンスストアの利用頻度の高いモニターをグループ化したもので、モニター全体の約12%を占めます(男性6割:女性4割)。このコンビニヘビーユーザーに限定してパンの出現構成比をみると朝食の割合は51.0%。次いで夕食が24.7%で昼食は18.9%でした。

パンの食シーン別での出現数構成比(単身世帯のコンビニヘビーユーザー)

 

また単身世帯のコンビニヘビーユーザーを掘り下げて分析した結果、下記のような実態もわかりました。
・パンと一緒におかずを食べている割合は54.2%。(半数近くでおかずを食べていない)
・おかずを食べている人もサラダ、単品野菜、フライドポテトなど簡単なものが多い。
・一緒に飲むドリンクは牛乳、野菜ジュースが上位。

コンビニのヘビーユーザーのパンの食実態からは、夕食のご飯(コメ)の代替としてのパンというよりも、夕食を簡便に済ませたいというマインドでパンを食べているという傾向が読み取れます。今後単身世帯の増加に伴い、このような食生活を送る生活者も増えていくことでしょう。


DNP調べ「食MAP」「シングルス食MAP」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯、単身世帯 各360世帯
分析対象期間:2014年1月1日~2014年12月31日
食卓機会:朝食、昼食、夕食、間食・夜食
調査手法:パネル調査 

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包装事業部 企画本部 川嶋 佑輔