変わるお正月の食卓スタイル[食MAP]

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元日の朝食といえば、お雑煮やおせちが食卓に並ぶ家庭が多いのではないでしょうか。ここ数年、定番のおせちにとどまらず、洋風や中華風のおせちが登場していますが、その背景としては、正月に遊びにくるお孫さんにも食事を楽しんでもらえるようにという思いがあるようです。
今回は元日の朝の食卓に注目し、実際の食卓をのぞく「食MAP」データから、食卓スタイルの変化を探ってみます。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯*の食卓データベースです。 1998年から毎日の食データを蓄積しており、 POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
*2015年10月より、360世帯から400世帯にモニターを拡充。
※本記事は、「食MAP」の家族世帯(2人以上既婚世帯)の2010年1月1日と2016年1月1日の朝食のデータを使って分析しています。

元日の朝食は簡略化に!

「主食」と「おかず」それぞれの平均メニュー数について、2010年と2016年を比較すると、主食は平均約1メニューで横ばい。おかずは平均4.3メニュー(2010年)から3.6メニュー(2016年)へと約1メニュー減少しています。

主食とおかずの平均メニュー数

 主食とおかずの平均メニュー数

パンを食べている家庭が増加中!

「主食」の出現メニューランキングをみると、「雑煮」が2位の「パン」に大きな差をつけてトップ。しかし、2010年と比較をすると、減っていました。注目は2位の「パン」。出現も高く、2010年と比べると増えています。
“正月”だからと気にせず、通常通りの朝食をとっている世帯も増えているようです。

主食の出現メニューランキング

主食の出現メニューランキング

 一方、「おかず」の出現メニューをみると、TOP5はおせちでおなじみのメニュー。
しかし、2010年と比較すると、「田作り」を除き、減っています。

おかずの出現メニューランキング

おかずの出現メニューランキング

「おかず」のうち増加しているメニューをみると、「昆布・海草の佃煮」や「伊達巻き」など和風おせちメニュー、「テリーヌ」や「スモークサーモン」などの洋風おせちメニュー、「ミックス野菜サラダ」などのサラダ、「納豆」や「漬物」などのふだんの食卓メニューが増加していました。

出現の増えたおかずメニュー(2010年-2016年差)
出現の増えたおかずメニュー(2010年-2016年差)

元旦の食卓では、やはりお雑煮やおせちは食べられていましたが、2010年と比べると減っていました。洋風おせちが浸透する兆しがみえる一方、パンやサラダ、納豆などのふだんの朝食メニューを食べる家庭も増加していました。お雑煮やおせちが減少した一つの理由として、高齢化や少子化の影響でお祝いを簡略化し、ふだんの生活スタイルをとる生活者による影響や、洋風を取り入れた和食のかたちが増え、和食の定義があいまいになってきていることにより、おせちメニューが変化したことがあります。
今後、生活者のスタイル、和食のかたちの変化による食卓の変化に注目です。


DNP調べ「食MAP」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯 約360世帯
分析対象期間:2016年1月1日と2010年1月1日を比較
食卓機会:朝食
調査手法:パネル調査

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包装事業部 企画本部 山口 美穂