メディアバリューレポート VOL.74「情報接触スタイル2016」コンテンツ起点に情報と触れる「ネットコンテンツ派」の登場

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DNPでは普段利用するメディアの組み合わせをもとにした生活者分類、「情報接触スタイル」を毎年とらえている(図1)。今号では、それらのなかでも比較的スマートフォンの利用率が高い「ネットコンテンツ派」に注目し、若い世代に広がりつつあるコンテンツを起点とした情報との付き合い方や、生活者のメディア利用の変化を紐解く。

(図1)情報接触スタイル2016

情報接触スタイル

各グループの詳細は、「情報接触スタイル2016」をご覧ください。

コンテンツの魅力に価値を置く「ネットコンテンツ派」

昨年10月に実施した調査で顕在化した「ネットコンテンツ派」は、情報収集のためだけではなく、動画やゲーム、趣味の情報など、コンテンツを楽しむための手段としてメディアを利用している。未婚の20代男性が多い「ネットコンテンツ派」は、SNSや動画共有サイト、ポータルサイトなど普段接するメディアは限られるが、それらのメディアを「自分の好きな情報を得る」ために利用している割合が高く、自分の興味や関心のあるコンテンツを起点に情報と触れている(図2)。

(図2)動画共有サイト(携帯)の利用目的

動画共有サイト 利用 目的 
また、「オールメディア派」のように幅広いメディアをチェックし、流行やトレンド情報など多くの人が反応する情報発信を意識するスタイルとは異なり、「ネットコンテンツ派」はコンテンツの魅力や有用性に価値を置き、自分が良いと思うことや“好き”と感じる情報を共有し、周囲への共感を求める。彼らは、より多くの人に賛同されることよりも、分かり合える相手とつながることや新たな関係が生まれることを意識しているのだ。好きなコンテンツとして情報に接する「ネットコンテンツ派」の登場から、情報との付き合い方の変化がうかがえる。

共感でつながる生活者とのコミュニケーション

「ネットコンテンツ派」は買い物においても、話題になっている商品や売れ筋の商品より、自分の感性に合い、なじみのある商品を選ぶ傾向がある。彼らには人気を訴えるメッセージをマス広告で伝えるよりも、彼らの感性や好みに合わせて商品やブランドとの出会いをつくっていくことが消費のきっかけとなる。例えば、「キリン一番搾り」は、ネットショップ「北欧、暮らしの道具店」が提案するライフスタイルに共感する人の感性に合うように、ホームパーティーでのビールの演出アイディアなどを紹介している。また、世界的に広がる「BuzzFeed」は、ニュースや芸能情報などと合わせて企業の商品情報も感覚的に楽しめるコンテンツとして配信しており、昨年11月に月間50億PVを超え、今年に入り日本語版サイトをオープンさせた。

コンテンツへの共感を起点にした情報との付き合い方が広まることで、生活者の“好き”はより一層多様に枝分かれし、深まっていく。それぞれの世界観や感性にフィットした商品情報を届ける、キメ細かなコミュニケーション設計がますます求められる。

詳細なレポートは以下よりダウンロードできますので、ご確認ください。

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