オイルの「ACE」を追う[食MAP]

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生活者の健康志向が高まるなか、近年、オイル市場は「ACE (Aがアマニ油、Cがココナッツオイル、Eがえごま油)」と呼ばれる3種が急成長しています。今回は、その効果について何かと注目される「オイル」がどのように食卓に取り入れられているのか分析していきます。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯*の食卓データベースです。1998年から毎日の食データを蓄積しており、POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
*2015年10月より、360世帯から400世帯にモニターを拡充。

健康志向の高まりを背景に伸長する「ACE」

オイルの種類ごとに食卓への出現率の経年トレンドをみていきます。菜種油(キャノーラ油)は、出現率は高いもののダウントレンドです。ほかの身体に良いとされるオイル類は上昇トレンドで、オリーブオイルは相変わらず好調、ごま油は2013年より成長が安定しています。注目したいのが、出現率は低いものの急成長しているACEです。近頃、種類も増え、量販店では専用コーナーも設けられ始めているので今後も成長が見込まれます。

オイル種類別食卓出現率推移

オイル種類別食卓出現推移

生活者は効能を理解し、自分にあったオイルをチョイス!

ACEの種類ごとに使用者の年代別食卓出現率をみると、アマニ油とえごま油は60歳以上が、ココナッツオイルは20代前半が高く、使用者の年代に違いがあります。アマニ油とえごま油の成分の効能は、コレステロール低下や認知症予防、ココナッツオイルは、美容やダイエットに良いとされています。生活者は、しっかりと効能を理解した上で食卓に取り入れているのだということが分かります。

ACE種類ごとの年代別食卓出現率
ACE種類ごとの年代別食卓出現率

普段の食事にプラスオンで「無理せず、楽に」

ACEの使用メニューをみてみると、1位は野菜ジュース、2位は野菜サラダと野菜に関連したメニューが続きます。上位メニューから浮かび上がってくるキーワードは「メニューにプラスオンする使い方」です。飲料やサラダ、納豆、ヨーグルト等の普段よく食べるメニューにかけて、健康を意識して食を楽しむ様子がうかがえます。また、パン類への使用も高く、スプレッド代わりに使っています。

ACE使用メニューランキングTOP15

ACE使用メニューランキングTOP15

このように健康を意識している生活者は健康に良いものを食スタイルに無理なく取り入れ、楽して健康を維持したいというマインドがあるようです。今後も手軽に使える商品は、伸長すると思われます。


DNP調べ「食MAP 」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯約360世帯
分析対象期間:2015年1月1日~12月31日 ※経年データのみ2011年1月1日~2015年12月31日
食卓機会:全食卓計
調査手法:パネル調査

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包装事業部 マーケティング企画本部 山口 美穂