働く主婦は野菜不足?[食MAP]

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一億総活躍社会に向けて働く主婦に注目が集まっていますが、忙しいなか、夕食の準備はどうしているのでしょうか。特に子どもがいる家庭では、毎日の夕食の準備が大変でしょう。末子学齢が高校生以下の「働く主婦」世帯の夕食について、食MAPデータを使って調べてみました。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯*の食卓データベースです。 1998年から毎日の食データを蓄積しており、 POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
*2015年10月より、360世帯から400世帯にモニターを拡充。

働く主婦は平日、使用する野菜の数が少ない

働く主婦(フルタイム、パートタイム含む)と専業主婦の、夕食に使われている「野菜・山菜・豆類」、および「肉類」の1食卓あたりの平均使用数を調べました。働く主婦は、平日に使用する野菜の種類が専業主婦と比較して少ないことが分かります。1食卓あたり0.25という差は、少ないように見えますが年間の平日数を掛けるとおよそ60食材となり大きな差があること分かります。それに対して、休日はあまり差がみられません。また、比較のために肉類の使用数を調べてみると、平日、休日ともに両者にあまり差がないことが分かります。

1食卓あたりの平均使用食材数(夕食)

使用材料率

では、どのような野菜が使われているのか、具体的に見てみましょう。下記は平日の夕食において、働く主婦の利用が多い、上位5品目の使用数ですが、専業主婦と比較すると、長ねぎ以外は使用回数が少なくなっています。

平日の主要野菜TI値(夕食)

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利用の仕方が大きく異なる「惣菜のサラダ」、「カット野菜」

では、働く主婦が利用しやすい「惣菜のサラダ」「カット野菜」の使用状況はどのようになっているでしょうか。平日休日別の「惣菜のサラダ」の出現数を見てみましょう。面白いのは、働く主婦と専業主婦では結果が逆転していることです。働く主婦は忙しい平日に惣菜のサラダを利用し、休日の利用は平日の7割程度に減少します。それに対して専業主婦は、平日よりも休日の使用が多いことが分かります。

総菜のサラダTI値

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次に「カット野菜」では、曜日別の使用状況を見てみます。働く主婦は専業主婦より使用数が多く、曜日によって変動が大きいことが分かります。木、金曜での利用が多く、日曜は大きく減少します。一方、専業主婦は曜日による変動は少なく、どの曜日も同程度利用されています。

カット野菜TI値

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食卓データをみると、働く主婦、専業主婦では野菜の利用状況が大きく違うことが分かります。働く主婦は平日、野菜の利用が少なくなりがちですが、「惣菜のサラダ」「カット野菜」等を活用して野菜不足にならないよう気を使っている様子がうかがえます。今後、働く主婦はますます増加することが考えられます。両者の違いを分析することにより、食卓がどのように変化していくのか、またどのようなサポートが必要なのか推察できるようになります。働く主婦のニーズをピンポイントでとらえていくことは、食品メーカーや小売業にとって重要なテーマなのではないでしょうか。


DNP調べ「食MAP 」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯 子ども有り、末子学齢高校生以下の約200世帯
分析対象期間:2015年4月1日~2016年3月31日 
食卓機会:夕食
調査手法:パネル調査

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包装事業部マーケティング企画本部  森田 大二郎