年末・年始は家飲み?外飲み?[食MAP]

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家族・友達と家でクリスマスパーティー、忘年会などの外飲み、新年のあいさつでの家飲み、なにかとお酒を飲む機会が増す年末・年始ですが、その実態はどうでしょう。「食MAP」で、家庭の食事における年末・年始のアルコールの飲用状況を探ってみます。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯の食卓データベースです。1998年から毎日の食データを蓄積しており、 POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
※本記事は、「食MAP」の家族世帯(2人以上既婚世帯)のデータを使って分析しています。

家飲みは年末・年始に山

アルコールが食卓に多く登場するのはいつでしょうか。
52週ごとの出現推移でみると、年末・年始と5月連休、お盆の時期などの長期の休みに山があります。それ以外は5月から9月の暖かい時期が寒い時期よりもやや多く出現していますが、それほど大きな差はなく、いつも平均して飲まれていることが分かります。

アルコール52週TI値推移

アルコール52週TI値推移

年末・年始減少する家での食事、飲酒

この5年間の12月・1月の喫食率、飲食率をみてみると、2011年度(2011年12月、2012年1月)から2012年度(2012年12月、2013年1月)は東日本大震災の影響で、家で食事をする機会が増えていましたが、2012年度以降は減少、さらに家で食べても飲酒する割合が減少傾向にあります。

12月・1月の喫食率、飲酒率推移

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またイベント日の食卓はどうかということで、2015年のクリスマスイブと大晦日、および2016年の元日の喫食率、飲酒率をみてみました。全体の家庭のおよそ70%はクリスマスイブの夕食は家で食べ、そのうち27%の家庭でアルコールを飲み、大晦日は50%が家で食べ、32%が飲酒、元日は40%が家で食べ、そのうち40%が飲酒するという実態です。大晦日、元日は首都圏からの帰省や外出が多いためか、喫食率は普段より低く、クリスマスイブも入れた3イベント日は飲酒率が月平均より高くなっています。

イベント日別喫食率、飲酒率

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イベントで異なるアルコールの種類

クリスマスイブ、大晦日、元日で食卓に出るアルコールは違うのでしょうか。それぞれ食卓にのぼるメニューが違うので飲むアルコールも変わってきます。クリスマスイブは他のイベント日に比べ、やはり「赤ワイン」「シャンパン・スパークリングワイン」「白ワイン」の比率が高くなっています。大晦日は「ビール」「焼酎」「チューハイ」「ウイスキー」の比率が高くなっています。
元日では「日本酒」の比率が高く、また大晦日に比べ「赤ワイン」「白ワイン」の比率が高くなっています。最近はおせちも洋風化が進むなかで、おせちにワインという食卓が増えているのかもしれません。

イベント日別食卓出現アルコール比率

イベント日別食卓出現アルコール比率

12月・1月の飲み会の多くなる時期のアルコール飲用実態をみてきました。最近では家飲みが増えていると言われていますが、実際はやや減少しているようです。家でのアルコールの飲酒率は先に見たように2015年度12月・1月で21.4%と全体の5分の1程度で意外と少ないという印象です。さらに年代別でみると20代7.4%、30代15.2%、40代18.4%、50代26.8%、60代34.3%と若い年代ほどあまり飲みません。若者のアルコール離れが進んでいますが、イベントの特性やアルコールと相性のよい食べ物についても分析することで、イベント日の家庭での食卓をアルコールとともに楽しむ提案や、売り場作りができるのではないでしょうか。


DNP調べ「食MAP」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯 約360世帯(64歳以下の主婦を含む家族世帯)
分析対象期間:2015年11月2日~2016年11月6日 2011~2016年12月、1月
          2015年12月24日、31日、2016年1月1日  
食卓機会:夕食
調査手法:パネル調査

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包装事業部 マーケティング企画本部 滝沢 雅夫