広がるネットスーパーの使い方[食MAP]

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近年、インターネットで注文を受け、生鮮食品や日用品などを宅配する「ネットスーパー」のサービスが進化しています。ライフネットスーパーでは、店舗内にあるロッカーで注文商品を受け取ることができる「受取ボックス便」を一部店舗に設置していますし、東京急行電鉄株式会社と株式会社東急ストアも東急線綱島駅の改札口前に「ネットスーパー受け取り用冷蔵ロッカー」を設置し、試験的に運用を開始しています。このように、仕事で帰宅時間が掴めない働く女性やワーキングマザーに便利なサービスが拡大しています。
「食MAP」では、食卓の実態だけでなく、購買の実態も分析することができます。今回は、生活者の購買実態を「食MAP」データから探ってみます。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯*の食卓データベースです。1998年から毎日の食データを蓄積しており、POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
*2015年10月より、360世帯から400世帯にモニターを拡充。

ネットスーパーの利用率は、家族世帯、単身世帯ともに約15%

家族世帯と単身世帯では、単身世帯の方が利用率が高くなっています。その割合は、両世帯ともに15%に近づいており、徐々に利用が浸透している様子がうかがえます。

ネットスーパー利用率


ネットスーパーでは1回あたりの購買点数が多い!

ネットスーパーは、スーパー、CVSと比べると、1回あたりの購買点数が多くなっています。家族世帯、単身世帯ともに10品以上購入しており、金額に応じて送料が無料になるサービスがあることが背景にありそうです。

買い物1回あたりの購買点数

家族世帯は「冷凍食品」、単身世帯は「ストック品」の購入が伸長!

家族世帯で一番購入されているものは「缶・樽ビール」。単身世帯で一番購入されているものは「プレーンヨーグルト」。

ネットスーパーで購入されているものTOP5(2012年、2016年比較)


この5年間、ネットスーパーで購入が伸びている食材をみると、家族世帯では、納豆やヨーグルトなどの「朝食メニュー」や冷凍のチャーハンなどの「冷凍食品」、単身世帯では、カップラーメンなどの「ストックして置けるもの」やカット野菜や冷凍ブロッコリーといった「野菜」があげられます。

ネットスーパーでの購入が5年間で伸長している食材


今回の分析では、ネットスーパーを普段使いで利用する生活者の様子がとらえられました。家族世帯で「冷凍食品」、単身世帯で「ストックしておける食材」や「野菜」の購入が伸びている点は、実店舗での買い物の傾向とも良く似ています。
今後、宅配ロッカーなどの普及が進み、インターネットを介した買い物がますます便利になるなかで、より一層ネットスーパーと実店舗との垣根が低くなることが予想されますので、生活者の本質的な食卓ニーズの変化には、引き続き注目が必要です。


DNP調べ「食MAP 」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯、単身世帯
分析対象期間:2016年1月1日~12月31日(「ネットスーパーで購入されているもの」のみ2012年1月1日~12月31日と比較)
調査手法:パネル調査


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包装事業部 マーケティング企画本部 山口 美穂