広がる、糖質オフな食卓[食MAP]

998 View

近年、生活者の「健康志向の高まり」を切り口とした商品が話題にあがる傾向にあります。こうした商品は「カロリーオフ」や「糖質オフ」、「減塩」などの“カットする商品”と、「野菜ジュース」「甘酒」などの“摂取する商品”の2つに分類されます。なかでも今回は、ローソンの「ブランパン」やファミマのライザップコラボ商品のように、ロカボ(低糖質)な商品が続々と発売されていることに着目し、「糖質オフ」の食卓の実態を食MAPで分析します。


「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯の食卓データベースです。 1998年から毎日の食データを蓄積しており、 POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。

糖質オフ・ゼロは好調! カロリーオフ・ゼロは「人気に陰り」

健康系商品では、糖質オフ・ゼロ商品と減塩商品は好調です。一方、カロリーオフ・ゼロ商品は2013年度以降、やや勢いに衰えが見られます。同じ健康系商品の中でもトレンドがあり、ブームを一括りにはできないようです。

健康系商品の食卓出現率推移(2012年度比)

飲料・アルコール以外の商品が今後のブーム継続の鍵を握る!

糖質オフ・ゼロ商品の内訳をみてみると、大半を「飲料・アルコール」が占め、伸長しています。さらに近年では、「飲料・アルコール以外」も高い伸び率を示しており、ブームの後押しをしているようです。今後、糖質オフ・ゼロ商品の市場は、種類数の増加と現在発売されている商品の定着が鍵となりそうです。

糖質オフ・ゼロ商品TI値推移

主食抜き=糖質オフの食卓は増加傾向

「糖質オフ」の食卓で注目したいのが、ご飯などの主食がない「主食抜き食卓」です。夕食において、主食のない食卓はこの10年、増加傾向にあります。年代別でみると、2007年度は50代、60歳以上が多かったのに対して、2016年度は60歳以上に次いで20代以下が高く、ともに増加傾向にあります。

年代別「主食抜き食卓」の推移

今回の分析では、糖質オフな食卓として、糖質オフ・ゼロ商品と主食抜き食卓の傾向を分析しました。結果、糖質オフな食卓は広がっていました。糖質オフな食卓は、50代、60歳以上で糖尿病など病気の予防・改善として行われてきたのに対し、現在は、糖質を控えることによるダイエット効果が認知され、若年層の食卓に拡大したと推測します。実際に、若年層をターゲットに糖質オフのアイスやチルドデザートなどの嗜好品が発売されるなど、糖質オフな食卓は「医療・健康目的」から「ダイエット目的」というカジュアルな形に変化してきているようです。このように、従来からあるものを切り口を変えることで、ブームは作り出せる可能性があります。今後、糖質オフな食卓が活性化し続けるか注目です。


DNP調べ「食MAP 」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の家族世帯
分析対象期間:2012年4月1日~2017年3月31日(年代別「主食抜き食卓」の推移のみ2007年4月1日~2017年3月31日)
食卓機会:全食卓計(年代別「主食抜き食卓」の推移のみ、夕食)
調査手法:パネル調査

  • LINEで送る
  • Facebookでシェアする

包装事業部 マーケティング企画本部 山口 美穂