男性が贈るバレンタインデーのプレゼント

998 View

DNP「日常生活とギフトの実施状況に関する調査」の結果から、バレンタインデーで贈り物をするのは女性ばかりではないことが明らかになっています。ホワイトデーや女性にとってのバレンタインデーとは一味違う、男性の贈るバレンタインデーギフトはどのようなものなのでしょうか。

バレンタインデーのプレゼント実施率は回復傾向

2016年の「バレンタインデーのプレゼント」実施者の割合(実施率)は14.3%で、2015年の20.2%から5.9ポイントの低下となった。その後2016年11月の「七五三のお祝い」以降2017年前半まで各種ギフトの実施率の上昇が続き、2017年のバレンタインデーのプレゼントも19.7%と反転した。昨年同期に比べ高い株価水準などの経済環境を背景にして、2018年のバレンタインデーのプレゼント実施率も好調を維持する可能性が高いと考えられる。

各種シーズンギフト実施率(2015年、2016年、2017年上半期比較)

年齢とともに上昇する男性のバレンタインデーのプレゼント実施率

2017年の「バレンタインデーのプレゼント」の実施率は女性で32.4%、男性で6.7%(1290人中、86人)であった。女性の実施率は若年層で高く、シニア層で低い。それに対して、男性は実施率が全体的に低いものの、わずかながらシニア層ほど実施率が高くなっている。男性70代に限ると9.1%となっており、1割に迫る。

バレンタインデーギフト実施率(2017年)


金額は男性の方が高め

贈った物の金額で見ると男女差がよりはっきりする。最頻値は「1千円以上3千円未満」で同じながら、女性の実施者は若年層が多い事もあり、3千円未満の割合が大きい。逆に男性の贈った物の金額は3千円以上の各階級で女性を上回り、年齢相応に高額品を贈る傾向が見られる。

バレンタインデーギフトの予算金額(2017年)

お花、ジュエリーなどを贈る男性

バレンタインデーで贈った物にも男女差が見られる。チョコレートなどのお菓子を含む「ケーキ、洋菓子などのスイーツ」は女性では90%以上であったのに対し、男性では76.7%にとどまり、「お花」や「ジュエリー、アクセサリー」、「キッチン用品」などさまざまな分野の商品に分散した。「何を贈る日」というルールが確立されていないからこそ自由に好きなものを贈ることができる日となっている。

バレンタインデーのプレゼントで贈った物

ルールが確立されていない男性のバレンタインデー

これまでバレンタインデーは「女性が男性にチョコレートを上げる日」という慣習が浸透し、商品の種類はスィーツが90%近くを占めている。しかし、男性にとってのバレンタインデーはスイーツを贈る人が多いものの女性ほどギフト行動がコード化されておらず、義理やイベント化などと縁遠く、より自然に自分の思いを物に込めて贈る日となっている。「バレンタインデーのプレゼント」を誰かにあげた、という男性は徐々に増えつつある。また、若年層よりシニア層で贈る人が多い。さらに男性のプレゼント平均金額は女性より千円以上高いなど、ホワイトデーや女性のバレンタインデーとは一味違う特徴が見られる。これらのことから、これからのバレンタインデーは固定観念にとらわれず、ギフト実施者の多様性に目を向ける事が重要になってくると考えられる。



DNP「日常生活とギフトに関する調査」
調査時期:2015年3月、2015年11月、2016年6月、2017年2月、2017年6月
調査対象者:全国の15~79歳男女 2600名
調査手法:インターネット調査

  • LINEで送る
  • Facebookでシェアする

マーケティングインサイト・ラボ 荒川 篤志