単身者の食卓変化 Vol.3 「40代-50代男性」[食MAP]

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 食MAP(※1)を使って、2009年~2016年の8年間の単身世帯の食卓変化を分析しました。
単身世帯は、未婚化、高齢化の影響で2040年には、全世帯の約4割に達するとされ(出典:国立社会保障・人口問題研究所調査)、DNPは今後、重要なマーケットとなると着目しています。
「単身者の食卓変化」では、全5回にわたり、20代~30代と40代~50代と男女の掛け合わせで4つのターゲットに分け、食卓にあがったメニュー、使われた材料から単身世帯の食卓の変化を分析していきます。
単身世帯は一体どのような食生活をしているのか、男女間、世代間で違いがあるのか、単身世帯の意外な食生活をとらえられる内容となっています。



※1 「食MAP」とは
食品の購買から、調理、消費までをパネル形式で調査した、首都圏30km圏内在住400世帯(※2)の食卓データベースです。 1998年から毎日の食データを蓄積しており、 POSデータ等では分からない食生活の実態をとらえています。
※2:2015年10月より、360世帯から400世帯にモニターを拡充。



第3回目は、40代-50代男性についてご紹介します。


イタリアンメニューが伸長!

40代-50代男性の夕食(内食・外食)の特徴は、大きく7つありました。

日本酒など和酒を中心としたアルコールや炭水化物、惣菜の出現が高いなど40代-50代男性単身者の一般的なイメージ通りの食生活が浮きぼりになりました。中でも、好調な惣菜と関連して、玉ねぎや人参など、日持ちする野菜を常備していたり、焼肉のたれなどの味付けが簡単な調味料、焼くだけやそのまま食べられる食材が伸びていて、苦手ながらも自炊をしている様子が見られました。

また手軽に食べられるシリアルやパンなどの朝食のようなメニューは、前回ご紹介した20代-30代女性単身者の分析でもキーワードとしてとりあげましたが、 40代-50代男性でも特徴的な傾向が見られました。
その他、豆乳や野菜飲料、ヨーグルトなどの健康に良いとされる食品は特にこの層で好調でした。

最後に、パスタやピザなどのイタリアンメニューの伸びも注目すべき特徴として見られました。

とくに7つの特徴の中の「炭水化物摂り過ぎは気にしない」について、深く見ていきたいと思います。


主食がカジュアル化!

他の性年代と比べて40代-50代男性ではどのような主食メニューが伸びているかをみてみました。この8年間で最も伸びたメニューは「シリアル・フレーク」です。
その他、トーストやおにぎりなど、「手軽」「カジュアル」というキーワードが浮かびます。
また、パン類やスパゲッティーなど「洋」というキーワードも浮かびます。スパゲッティー以外の、ラーメンやそば、うどんの麺類の大きな伸びは見られません。


表1 40代-50代男性 主食メニュー8年平均伸長率ランキング

主食抜き比率が低下

内食に限定して、主食が食卓に登場しない人の割合を性年代で比較をしました。
男性と女性を比べると、男性の方が主食を抜く比率が低いです。
伸びをみると、全体で主食を抜く比率が高まっています。近年話題となった、炭水化物抜きダイエットや糖質制限が関係していると考えられます。唯一主食抜き比率が上がっていなかったのが、40代-50代男性です。糖質制限を気にしていないのでしょうか。
つまり、男女間では、男性の方が主食を抜く人が少なく、さらに男性間の年代別では、40代-50代の方が主食を抜く人が少なく、炭水化物のとり過ぎを気にしていないようです。


グラフ1 内食における主食抜き比率

40代-50代男性単身者は、他の性年代と異なり主食を抜く傾向が伸びておらず、トーストやおにぎりなどのカジュアルで手軽なメニューが伸びていました。この結果は7つの特徴の中の「基本自炊は苦手」「イタリアン好き」「朝食メニュー」と紐づく結果でもあります。
ゆえに、この層は内食での自炊のサポートを求めている可能性があります。近年、「時短・簡便」は、近年働く女性が増えたことから、有職主婦に向けた提案を多く目にしますが、単身40代-50代男性を切り口とした提案も有効と言えそうです。




DNP調べ「食MAP 」より ※食MAPは株式会社ライフスケープマーケティングの登録商標です。
調査対象:首都圏30km圏内の単身世帯 
分析対象期間:2009年1月1日~2016年12月31日
食卓機会:夕食
調査手法:パネル調査

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包装事業部 マーケティング企画本部 山口 美穂