第2の責任「誠実な行動」 環境保全と持続可能な社会の実現 主な施策:地球温暖化防止への取り組み

20世紀以降の物質文明社会の急激な発展により、自然環境の破壊が地球規模で進み、生物の多様性が危機にさらされています。こうした状況の中で、企業は生物多様性の視点で事業活動が生態系に与える影響を把握し、低減することが求められています。

DNPグループでは、事業活動が生物多様性に影響を与えることを認識して、生物多様性に対する社会的責任を果たすことにより、持続可能な社会の形成に貢献することを目指して、2010年3月に「DNPグループ生物多様性宣言」を制定し、本格的な活動をスタートしました。製品開発、原材料調達、製造、販売、使用、廃棄などの事業活動における生物多様性との関わりを検討し、重点テーマとして「原材料の調達」「事業所内の緑地づくり」の2点を選定、取り組みを強化しています。

【 原材料の調達 】

● 印刷・加工用紙の調達
2012年8月、DNPは、事業活動を行う上で生態系への依存と影響が大きい「紙の調達」に関し、持続可能な森林資源の維持を目的として「DNPグループ 印刷・加工用紙調達ガイドライン」を制定しました。DNPでは、生態系からの恩恵に依存して事業を行っているという認識に立ち、本業を通じて生物多様性の保全に取り組んでいます。本ガイドラインの制定は、その取り組みの一環として、用紙調達先企業との取引に関する基準を定めたものです。
既に制定されているCSR調達規準、グリーン購入方針とあわせ、DNPは調達先企業とともに、持続可能な社会の実現するため活動の強化を進めて行きます。

 

FSC認証されているベトナム・クイニョン植林。DNPでは王子製紙(株)、双日(株)との合弁会社による植林事業を行っています。

● 森林認証された用紙を優先的に使用
DNPグループでは、森林認証された用紙を優先的に使用しています。森林認証制度とは、木材を原料とする製品が、環境に配慮して適切に管理された森林から産出された木材を用いて製造されたものであることを認証するものです。熱帯雨林地域などで行われている過度の森林伐採、違法伐採を抑止する手段の一つとして注目されています。

 

従業員による敷地内の生物調査

敷地内に確認されたアオスジアゲハ

【 事業所内の緑地づくり 】

● 周辺のいきものがつながる緑地づくり
 工場や事業所などの土地利用や敷地管理は、地域の生態系に影響をおよぼす一方、質を高め、生態系サービスの持続可能な利用に貢献することができます。
 DNPグループでは、周辺のいきものがつながる事業所内の緑地づくりを進めています。事業所と周辺の植生・生き物調査を行い、各事業所の緑地改善や植栽選定、管理方法の見直しなど、生物多様性に配慮した事業所内の緑地づくりに活かしています。
 また、生物多様性保全活動の環を広げるため、様々なステークホルダーと生物多様性に関する認識を共有し、連携した活動を進めています。


生物多様性保全活動を各拠点で展開。

 

※代表的な森林認証制度
FSC(Forest Stewardship Council-森林管理協議会)、PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes-PEFC森林認証プログラム)などがあり、いずれも独立した非政府・非営利組織によって運営されています。