展覧会情報

第75回 北川健次:黒の装置―記憶のディスタンス

2018年06月16日(土)〜2018年09月09日(日)

1970年代に銅版画家として作家活動を開始し、写真製版によるエッチング(フォトグラビュール)を用いて独特の緊張感や高い精神性をまとった作品を作り出してきた北川健次(1952–)。その卓越した技巧(メチエ)に支えられた濃密かつ硬質な画面は、つねに高い評価を得てきました。1980年代以降はオブジェ、コラージュ、写真などへと表現領域を拡げてきましたが、いずれにおいても彼が目指したのは「詩的想像力(ポエジー)の形象化」であり、観者の内面に働きかけて記憶表象や想像力を喚起する「装置」としての作品を作り出すことです。本展では、さまざまなメディアを横断し多面体的宇宙を形成してきた北川健次の創作の中から、その原点である銅版画を中心に、近年の表現の中心であるオブジェを加えた代表作を展示します。この展覧会が多くのかたにとって、彼の作品世界を通して自らの内面に潜むイメージを呼び起こし想像力をかき立てるような、魅惑的な視覚体験となることを願ってやみません。

版画工房

CCGA現代グラフィックアートセンターでは一般の方々を対象にした版画工房を開設いたしました。
須賀川は日本でもっとも早く西洋式の銅版画を制作したひとりである江戸時代の画家・亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)の出身地。
CCGAでは版画にゆかりの深いこの地で、一般の方々が版画制作を体験できるワークショップと、経験者向けの工房の一般開放をおこなっております。

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