現代を代表するアートに近づくには、何を読むべきだろう。どんな読書体験が、どんなアートを創りあげたのだろう。それを知ることで、アートの現代を知ることができるかもしれない。
各分野のキーマン4名による、アートを読み解くための本棚です。
今の写真が判る50冊
飯沢耕太郎
写真評論家
『カラー版 世界写真史』
飯沢耕太郎監修
読みやすい記述で19世紀から現在までの写真表現の展開を追う。カラー図版も多数掲載。
『SMOKE LINE』
津田直
モロッコ、中国、モンゴルを旅して、のびやかな風景写真を通じて「風の河」の行方を探り当てようと試みる力作
飯沢耕太郎 プロフィール
写真評論家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。1990-94年、季刊写真誌『déjà-vu』編集長。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『私写真論』(筑摩書房2000)、『写真とことば』(集英社新書 2003)『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『荒木本!』(美術出版社2006)、『写真を愉しむ』(岩波新書 2007)、『きのこ文学大全』(平凡社新書 2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『「女の子写真」の時代』(NTT出版、2010年)など。
現代アートが判る50冊
中村政人
3331統括ディレクター
『佐々木耕成展』
3331Arts CYD
60年代から新作までも通じて、それを見ることによって、美術史にも新しい読み直しを考えさせてくれる作家
『美術と教育』
中村政人
これからも続く美術関連のさまざまな人たちのインタビュー集。美術と教育の間にあること、美術は教育できるかという問題、美術とは一体何か、自分が生きていく中で美術とはどういう風に関係してきたのか、インタビューをし、その人にとっての美術という経験を読み解いている。自分がなりたい人たちが、どういう勉強してきて、今の仕事に就いているかというひも解きができる。回答はないがヒントが詰まっている。美術教育の制度改革したいという野心も含まれた本。
中村政人 プロフィール
3331ArtsCYD統括ディレクター。社会との関わりをテーマにアート・プロジェクトを行うアーティスト。秋葉原電気街全域を巻込む「秋葉原TV」。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表作家。地域再生アートプロジェクト「ゼロダテ」、旧練成中学校をアートセンターに変える3331ArtsCYDに取組む。
デザインが判る50冊
佐藤直樹
アートディレクター
『デザインの引き出し』
『百年の愚行』
池澤夏樹
本書では総計約100点の写真を選び、1冊の写真集を編んでみた。それぞれの写真は、人類が地球環境と自分自身に対して及ぼした数々の愚行の「象徴」であり、と同時にひとつひとつがれっきとした「現実」でもある。また、写真に加え、池沢夏樹、アッバス・キアロスタミ、フリーマン・ダイソン、鄭義、クロード・レヴィ=ストロースの5氏に、前世紀を振り返り、新しい世紀を見据えたエッセイの寄稿をお願いした。
佐藤直樹 プロフィール
グラフィックデザイナー・アートディレクター。98年アジール・デザイン設立。雑誌「WIRED日本版」など多数の雑誌のADとして活躍する。また、グラフィック、映像、ウェブなど多様なメディアのデザインを手がける。都市再生を目指すCETのプロデュースを行い、現在は3331 ARTS CYDに事務所を構える。
今のWEBが判る50冊
伊藤ガビン
編集者、ゲームデザイナー
『人はなぜコンピューターを人間として扱うか』
バイロン リーブス、クリフォード ナス
人とメディアとのコミュニケーションを解き明かすカギとなる「メディアの等式」によって、次々と常識がくつがえされていく。21世紀のメディアデザインの進むべき方向を提示する画期的なメディア論の登場。
『レボリューション・イン・ザ・バレー』
Andy Hertzfeld
パソコンとその後のコンピュータ文化に多大な影響を与えた、アップル社の「Macintosh」。発売から二十余年が過ぎた現在も、その輝きが失われることはない。当時20代の若者たちが創り上げた「世界を変えたコンピュータ」、その開発チームメンバーの情熱、試行錯誤、葛藤、喜び、そして挫折。当時のすべてを描く物語。
伊藤ガビン プロフィール
大学時代からアスキーのパソコンホビー誌「ログイン」の編集を行う。その後パラッパラッパーなどのゲームシナリオを作るなど、メガヒットゲームの開発にたづさわる。執筆・編集、ゲーム開発、美術展プロデュースなど幅広く活躍している。現代美術作家。女子美術短期大学造形学科デザインコース教授。ボストーク株式会社代表。




