2010国民読書年

本棚を見てみよう・みんなでつくる本棚

本棚コミュニティサイト タナコム連動企画
本が、あの土地と物と人をつなげる。


ネット上の本棚コミュニティ「タナコム」が、地域コミュニティの拠点に。そんな未来像を描いて小さな試みが始まりました。知られていない地域の文化・歴史・物産・観光などの本を紹介することで、人が集まり、いろんな情報が集まります。本が、人と人をつなげ、物や事をどんどんつなげていくのです。特色のある地域を選び、ネットで、そしてリアルな空間で、本を中心に語り合いませんか。

タナコムの地域コミュニティから生まれた九州と北海道(幕別)の本棚を再現しました。

北海道読書開拓団「北の本箱」タナコム版

北海道・幕別町の本棚コミュニティによる、北海道の本棚展示です。
北海道の歴史や、食を中心にしたテーマで幕別町の人たちが選書しました。本棚コミュニティサイト「タナコム」内での展開はもちろん、幕別町図書館でもリアルな本棚として展開していきます  北海道・十勝にある幕別町図書館の自慢は「北の本箱」。15年前から福原義春さん、森村誠一さん、平田オリザさん、國弘正雄さん等、たくさんの方々から大切な蔵書をいただき、その数は27,000冊!。小さな町に立ち現れた「知層」の峰々を、三冊組で再編集しながら、【本と本】【本と人】【人と人】をつなげます。

選書テーマ1)歴史タテ・ヨコ・ナナメ

僕らは何処から来て、ここにいるのか。スタ ートはこの三冊から。「情報の歴史」で同時代を俯瞰して、郷土史を併行して読むと、ふるさとの歴史が違った姿で立ち上がってきます。

選書テーマ2)北海道探検

辺境の異国だった北海道を踏査した3人の探検家たち。1821年に作られた伊能図(大日本沿海輿地全図)の精密さと正確さに驚きつつ、当時の幕別を散策。弟子の間宮林蔵の偉業と、蝦夷地を北海道と名づけた松浦武四郎へ。

選書テーマ3)昆布ロードを行く

北前船は、江戸から明治にかけて、日本海から瀬戸内を廻り、北海道から大阪まで沿岸各地を結ぶ流通の要。その別名が昆布ロード。北海道の開拓民もこの昆布ロードを北上し、道東へは函館で小型船に乗り換えました。

選書テーマ4)渡道と開拓

「人間の土地」といえばサン・テグジュペリ。もう1つ、同名の小説があります。吉田十四雄が生涯をかけて打ち込んだ全8巻の大作。岐阜から十勝に入植した一族が未開の荒野に挑む姿を、時代背景と共に丹念な筆致で描く。

選書テーマ5)絵になる町

池部良と高峰秀子が主演した『愛よ星と共に』(1947年)は、幕別町の新田牧場で撮影。40名を越えるロケ隊が、終戦間もない町にやってきた。60年後、行定勲監督の『遠くの空消えた』(2007年)が幕別で撮られました。

選書テーマ6)写真家と幕別

何の変哲もない町で橋口譲二が撮った2枚が収められた写真集「Couple」。ワークショップで町を訪れた荒木経維が図書館でシャッターを切った1枚は、幕別町図書館のブックフェアに併せ、ただ今公開中。

選書テーマ7)デザイナーと幕別

幕別町百年記念ホールの緞帳は、田中一光のデザイン。数ある作品の中でも、緞帳のデザインは幕別町にしかない?百年記念ホールと幕別町図書館の建築設計は岡田新一。黒田征太郎のインスタレーションも町の宝物。

選書テーマ8)幕別の今

982年に幕別町で生まれた新しいスポーツ「パークゴルフ」。北海道に883コース、その他全国に305コースがあり、海外にも広がっています。じゃがいも「インカのめざめ」は、幕別町が主産地。「ナウマン象」の全身骨格が発掘されたのは幕別町忠類(1969年)。

九州発・ブック・コミュニティー「九天玄氣組」

タナコム」内で「本棚コミュニティー」を運営してきた「九天玄氣組(きゅうてんげんきぐみ)」による本棚。 これまでコミュニティであげたトピックの中から「九州の食」3テーマを本棚にしました。
「りべらる九州、あんぐる編集」を合い言葉に活動を行う「九天玄氣組」。「月読座」は九州と本と人を結ぶ遊び場として進行。満月を挟む3日間は本の祭り。砂糖、茶、稲、音といったテーマから九州を縦横無尽に遊撃中。

選書テーマ1)シュガーロード(期間 2010/7/25〜27)

文月祭「シュガーロード」は「博多の着だおれ、長崎の食いだおれ」からスタート。話題は隠元和尚のいんげん豆から小城羊羹へ。そのあと飴、黒砂糖、金平糖など甘い話に花が咲いた。「甘いものは人を幸せにしてくれる。
その代表である砂糖は、16世紀後半、長崎から本格的な輸入が始まり、その後、長崎街道沿いに砂糖を潤沢に使った豊かな菓子文化が開花していった。今こそ九州シュガーロードを語りあいたい」
(やのとしお&なかむらさとし)

選書テーマ2)ティーロード(期間 2010/8/24〜26)

酷暑の葉月は本棚で涼をとろうと、葉っぱの本にスポットをあてた。葉月祭「ティーロード」は茶をこよなく愛する茶匠と茶坊主のナビにより、九州と茶の関係を歴史や文化、生活など多方面から見つめ直した。「九州は海と山と歴史の舞台。海を挟んで半島・大陸・西欧と向かいあう。茶の香りは、人・もの・文化を運び、権力と技術と熱き求道の人間を包んだ。茶の深遠の実はここに育まれ、成長し葉を繁らせ香り続ける。茶に活路あり」
(MINAKO茶匠&弓なりヒロシ)

選書テーマ3)ライスロード(期間 2010/9/22〜24)

収穫の秋は「ライスロード」で稲や農にまつわる話を展開。はじめにレイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』で自然の神秘を感じとる力を問い、杉山龍丸の偉業を伝える『グリーン・ファーザー』でラストを飾った。「日本人の主食を問われれば米と答えるだろう。中国大陸に誕生した稲作農耕は九州に伝播して列島に広がった。手足と五感、そしてコミュニティが不可欠の農。農や自然が私達に教えてくれるものに注目してみよう」
(たなかさつき&吉村真理子)