2010国民読書年

本棚を見てみよう・私が見たいあの人の本棚

興味のある人の本棚は、ちょっと覗いてみたくなる。それは、もしかしたら本棚が「人」そのものだからかもしれません。その人の本棚を通じて、読書体験を読み解き、共有するのも読書のひとつ。 ひとりの読書から、「共読」へ。それがこの本棚のテーマです。

佐野元春の本棚

佐野元春

自分にとっての読書とは、
常に覚醒しておくためのものであり、よきエンターテイメントであり、よきトランキライザーであり、よき睡眠薬です。

佐野元春の選書

フラニーとゾーイー・ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー

『フラニーとゾーイー』
ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー

サリンジャーは自分が中高生のころによくに読んでいた作家の一人です。特に理由も無く読み始めたたんですが。読んで関心を持ったのは、その中で語られている仏教の考え方で、大乗仏教・小乗仏教について関心を持った。自分としては、米国の文学から、日本の文化の中に根付いているオリエンタルな考えを知り、それに興味を持ったという流れが面白く、忘れられない本。

オン・ザ・ロード・ジャック・ケルアック

『オン・ザ・ロード』
ジャック・ケルアック

ジャック・ケルアックの「路上・オンザロード」は、多感な頃、自分の言葉に興味を持った、きっかけとなった著作の一つです。特に詩のライティングにおいて、自動書記的なライティングを試みる、そのきっかけとなった本です。自分では『This』という雑誌を起こしたのですが、その第一号でジャック・ケルアックが生まれ育った町に取材に行き、彼の作家的な背景をさぐりました。自分にとって影響力が強い文学者の一人。

佐野元春 プロフィール

1956年東京生まれ。1980年「アンジェリーナ」でレコード・デビュー。邦楽の価値観を一変させた伝説的アーティスト。「サムデイ」、「ガラスのジェネレーション」、「約束の橋」など、ヒット多数。 1992年、アルバム「スイート16」で、日本レコード大賞アルバム部門を受賞。 活動は音楽だけにとどまらず、DJ、雑誌編集など多岐に及び、広い世代に渡って影響力が大きい。 ※デビュー30周年を記念して10年8月より11年3月まで「3つの違うバンドと、3つの異なる表現」アニバーサリー・ツアーを行っている。
詳しくは http://www.moto.co.jp/ まで