Artscape Calender MURATA
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1月予定
ゴヤの版画芸術
 1/12-3/7
 国立西洋美術館

ゴヤ/版画に見る時代と独創(チラシ)

 

1月予定
神話と聖書の図像学
 1/13-4/25
 ブリヂストン美術館

神話と聖書の図像学(チラシ)

 

1月予定
倉智久美子展
 1/13-31
 ヒルサイドギャラリー

倉智久美子展

 

1月予定
MOTアニュアル1999
「ひそやかなラディカリズム」

 1/15-3/28
 東京都現代美術館

「ひそやかなラディカリズム」(チラシ)

 

1月予定
写真――可能性のかたち
 10/24-1/17
 原美術館

写真−可能性のかたち(チラシ)

 

1月予定
渡辺好明展「光ではかられた時」
 1/22-3/21 川口現代美術館

「光ではかられた時」(チラシ)

 

1月予定
ドナルド・ジャッド1960-1991
 1/23-3/22
 埼玉県立近代美術館

ドナルド・ジャッド1960-1991
ドナルド・ジャッド1960-1991(チラシ)

 

1月予定
曽根裕――アルペンアタック
 1/27-2/17
 草月ギャラリー

曽根裕−アルペンアタック(チラシ)

 

2月予定
1999年パサージュ展
 2/5-4/18
 
ワタリウム美術館

1999年パサージュ展(チラシ)

 

2月予定
菅木志雄「スタンス」展
 
横浜美術館

菅木志雄「散境端因」

菅木志雄「散境端因」

「散境端因」1998 photo(c) 高梨 豊

 

2月予定
秋葉原TV
 
秋葉原電気街

秋葉原TV

 

12月3日(木)
サントリー美術館大賞展98
「挑むかたち」

 12/4-1/17
 サントリー美術館

10作家による工芸的美術と美術的工芸の指名コンペ。車やバイクを飾るファイアーパターンを型取った中村哲也の「不知火」が笑える。大賞はガラスのイワタルリ。

サントリー美術館大賞展98(チラシ)

磯崎道佳展
 12/3-25
 ギャラリー日鉱

自分と外界の間にある被膜としての服(古着)を使って、パラシュートや砦をつくるインスタレーションとパフォーマンス。一見おっさん風だが、表情にあどけなさが残る磯崎とっつぁんぼうやの秘密が少しわかる。

磯崎道佳展(ハガキ)

 

12月5日(土)
「アーカス98」プロジェクトルーム公開
 12/5-1/31
 茨城県守谷町アーカススタジオ

少女漫画に想を得たジーニー・カルメン・クロスビーや、守谷町と小平市の姉妹都市計画をもくろんだ岩井成昭など、今年は粒ぞろい。詳細はアエラ(1月後半発売予定)参照。

ARCUS'98(チラシ)

 

12月6日(日)
Sushi, tea, or me? I like Beefbowls.
 11/28-12/12
 コマンドN

「アーカス98」参加作家による小品展。聞くところによると、アーカスを主催する茨城県は、県外で行なう同展を認めなかったとか。海外から来た作家なら東京でも作品を見せたいだろうし、またそのことによってアーカスの宣伝にもなるだろうに。実際、これを見て守谷町のアーカススタジオに行った人が何人かいたっていうぞ。

Sushi, tea, or me? I like Beefbowls.

かくれPowwow藤浩志
 コマンドN

Powwow2度目の登場となる藤浩志を囲んでの会(今回はクローズドだが)。なんの話をしたかはすっかり忘れてしまったっす。

 

12月9日(水)
オランジュリー美術館展
 11/14-2/14
 Bunkamuraザ・ミュージアム

まず、セザンヌが14点ズラーッと並び、ルノワールが17点ズラーッと並び、ピカソがズラー、マチスもズラー……。もともとこれは、画商のポール・ギョームが集めたコレクションを中心とした展示だが、なかにはユトリロやローランサンの愚作も含まれていて、画商の目もアテにならないことを教えてくれる。

 オランジュリー美術館展(チラシ)

 

12月10日(木)
小林猶治郎展
 11/19-12/18
 第一生命ギャラリー

若くして胸を患い、おいさき短いはずの人生を絵に捧げようと決意し、結局予定の4倍近い92歳の長寿をまっとうしてしまった画家の回顧展。生涯、絵を売ることのなかった(売れなかったのではなく、売らなかった)彼だが、戦前の作品はケレン味たっぷりで、横尾忠則を思わせる。

小林猶治郎展

古井智展「美しく恐るべきもの」
 12/1-22
 ギャラリー小柳

久々の個展で原爆マッシュルームの絵を出品。しばらく音沙汰がないと思ってたら、密かにこんなもの描いてたんだ。しかしこれは主題とか作者の描く行為より、見る人の反応(を見ること)に重点を置いた作品。

古井智展「美しく恐るべきもの」

滝波重人展
 12/7-22
 ギャラリーなつか

以前の滝波を特徴づけていた強い色彩の対比がなくなり、いささか凡庸な抽象表現主義的絵画になった。決して悪くはないんだけど、すごくいいともいえない。

滝波重人展

若林奮展
 12/11-2/6
 佐谷画廊

地下の画廊へ降りていくと、佐谷周吾氏が血相を変えて飛び出してきた。作品が搬入中に壊れて明日からの展覧会は中止だと。あれ? その時、初めて会期を間違えて1日早く来てしまったことに気づいた。でもせっかくだから見せてもらうと、なるほど硫黄の固まりが砕けている。こんなこともあるんですねえ。

ガウディ展
 12/3-20
 ヒルサイドフォーラム

展覧会はともかく、見終わった後でパーティー会場に行こうとしたら場所がわからない。受付で聞くと、「ここを出て道路を渡って左に行けば案内が出ている」というのでその通り行ったが、案内など出てない。ぐるぐる回ったけど結局見つからないので帰った。ぼくだけじゃない、ふたり連れの女性も同じとこをぐるぐる回って帰っていった。別にパーティーが目的じゃないからいいんだけど、こんなことってあるだろうか。

ガウディ展

 

12月11日(金)
ドミニク・ペロー展
 11/19-2/13
 TNプローブ

フランス国立図書館のコンペで名を挙げたペローの建築展。展示はお約束のマケットに図面、ビデオに写真スライド……。「建築のあり方の新しい方向性を示唆するもの」(チラシより)らしいが、建築展のあり方の新しい方向性も示唆してほしい。

ドミニク・ペロー展(チラシ)

日比野克彦展「会いたい」
 12/10-1/10
 パルコスペースパート3

久々に見る日比野の力のこもった絵画展。描かれているのは人物や日常的な風景で、タイトルから察するに、作者自身が会いたい人(もの)たちのポートレートか。時折デイヴィッド・サーレ風のダブルイメージもあって、なんとなく80年代的。だが引っかかるのは、支持体が紙で、おまけに水平に寝かせ、画面の上に絵の色に近い陶のオブジェを置いていること。紙を使うのはいかにも日比野らしいけど、なぜ水平で、なぜ陶のオブジェなのかは、いまひとつ説得力に欠ける。

日比野克彦展「会いたい」 (チラシ)

ホンマタカシ写真展「東京郊外」
 12/4-1/10
 パルコギャラリー

ホンマの写真はそれ自体で十分説得力があるのに、なぜわざわざ壁一面を使って東京近郊の地図や年表を記したり、模型を置いたりするのか。こちらも日比野展と同じく入場料を取りながら作品販売も行なっているが、このハンパな姿勢が、両展ともイベントのりのサービス過剰な展示ディスプレイに表われてしまったのではないか。いやホンマ。

ホンマタカシ写真展「東京郊外」

 

12月12日(土)
川俣正「東京プロジェクト」
 南千束交差点

1月23日から始まる川俣の個展のためのインスタレーション。都内3カ所(南千束交差点の看板の裏、瀬田交差点付近の自動販売機に囲まれた空間、世田谷線上町駅付近の工事用フェンス横)に小屋を建て、それぞれ人に住んでもらう。その後、小屋をいったん解体し、ギャルリー・ドゥで再構築するという計画。午前中の自動販売機の小屋づくりは見逃したので、午後から看板裏の小屋づくりを見に行く。交差点に面した10m×5mくらいの巨大な看板なので、裏側はがっちりと鉄骨組み。そこに鳥が巣でもつくるように小屋を組み立てていく。つづく。

 

12月15日(火)
河野通勢展
 12/12-1/17
 東京ステーションギャラリー

恥ずかしながら、こんな天才画家がいたとは知りませんでした。どうかお許しくださいと、最初の展示室で悔い改めるほど、河野の初期作品は輝いていた。ところが展示室を進むにつれ、「これも同じ画家の作品?」と目を疑うほど急速に輝きを失っていく。その急降下ぶりは安井曾太郎の比ではない。彼の全盛期は19歳からわずか5年ほど、20代なかばにはもう凡庸な画家になっていたのだから。そういう意味では早熟の天才といえるが、幸か不幸か彼は関根正二や村山槐多とは違って54歳まで生きてしまったので(それでも若いが)、日本人好みの早世の天才には仲間入りできなかったのだ。こうした「早熟の天才」、しかし「20歳過ぎればタダの人」ってパターンにはまる画家は、探せばもっといるはず。

河野通勢展 (チラシ)

第7回スチールアート展
 12/14-1/29
 新日本製鐵本社ビル1Fイベントエリア

毎年この時期に開かれる鉄を使った作品展。新日鐵がこういう展覧会を続けるのはいいことだけど、問題は会場。本社ビル1Fにあるイベントエリアはガラス張りで外から見えるのに、中に入るにはわざわざ正面玄関に回って警備員のチェックを受けなければならない。特にスーツを着ないぼくなどはよく「おい、こら」的に呼び止められて、いい気分がしないのだ。

第7回スチールアート展(チラシ)

トウキョウトラッシュ
 Xp

怒れるアートサポーター山口裕美の主催するミーティング。今日のゲストは椿昇と堀元彰。電脳椿はショート寸前(とっくにショートしてるって説も)。

 

12月16日(水)
中村達也展
 12/4-25 ナガミネプロジェクツ

あれもありーのこれもありーの、なんだかヘナチョコ現代美術のグループ展みたいな個展。

中村達也展

 

12月18日(金)
現代棟梁 田中文男展
 12/1-2/20
 INAXギャラリー1

いかにもガンコオヤジって感じのひとりの職人さんにスポットを当てた視点がおもしろい。この職人さんとCGの対決、なんて企画があったらもっとおもしろいかも。

現代棟梁 田中文男展(チラシ)

フロリアン・クラール展
 12/1-24
 INAXギャラリー2

在日ドイツ人彫刻家。リーマン曲線ってんでしょうか(サラリーマンじゃないっすよ)、曲面のエレメントをつなげていってクラインの壺みたいな彫刻をつくってました。

フロリアン・クラール展

富田勝彦作品展「聖」
 12/14-19
 藍画廊

壁4面にびっしりパネルが貼りついて、全体で雲上の天界を表わしているらしい。正面には大きく輝く太陽、宗教音楽っぽいメロディも流れている。でも「聖」っていうより銭湯の雰囲気。

富田勝彦作品展「聖」

長岡幹枝展
 12/14-19
 なびす画廊

おっと、こちらは床に正方形のパネルが整然と敷きつめられている。そこに描かれているのはパステルカラーのごにょごにょした抽象。パネルをたくさん並べるのがハヤリですかね。

長岡幹枝展

創ることへの視線Vol.16
 井崎聖子展・米原昌郎展

 12/14-26
 ギャラリー21+葉

井崎の抽象画は「これは人」「これは犬小屋」といわれるとなるほどそのようにも見えるし、米原の彫刻は触ってみるとなるほど柔らかいゴム製だ。してみるとふたりの共通項は「意外性」と「タネあかし」か。

創ることへの視線Vol.16 井崎聖子展・米原昌郎展

山岸俊之展
 12/14-26
 コバヤシ画廊

荒川河口で拾い集めた臼や廃船の部品を時計のかたちに並べたインスタレーション。素材自体の存在感が作者の思惑を上回っている。

山岸俊之展

 

12月19日(土)
川俣正「東京プロジェクト」
 世田谷線上町付近/瀬田交差点付近

なかなか場所が決まらなかった「東京プロジェクト」最後のインスタレーション。上町駅近くの空き地に工事用フェンスを立て、小屋をつくっていく。今日中に終わりそうもないので途中で抜け出して、先日見逃した瀬田交差点近くの自動販売機の家に行き、そこに住んでいる野崎恭治氏にインタビュー。にわかづくりの小屋とはいえ、予想したほど寒さや騒音はひどくないという。声をかけてきたのもなぜかイラン人とイギリス人のふたりだけで、住民はほとんど見て見ぬふりらしい。

 

12月22日(火)
横尾忠則の快美王国
 12/23-1/17
 ラフォーレミュージアム原宿

新作ペインティングに夢絵日記、写真日記、涅槃像コレクションなどの展示で、会場はお祭り状態。ところどころ真っ白いキャンバスや描きかけの絵がかかっているが、それらは会期中に完成させるのだそうだ。このウサン臭さが評価の分かれ目ですね。

横尾忠則の快美王国 (チラシ)

 

12月26日(土)
川俣正「東京プロジェクト」
 南千束交差点

看板の家を再訪し、住人の田村岳男氏にインタビュー。3つの家の中でここが一番目立つ場所だし、梯子を登んなくちゃ入れないんで危なそうだが、今のところ無事。川俣やスタッフの人たちが心配してた警察沙汰にもならなかったし、結局東京という町は意外と住みやすいのかも?逆に、東京人の無関心ぶりが気になってくる。

 

12月27日(日)
ザ・セカンド
 ――オランダのメディア・アート

 11/13-12/27
 NTT ICC

メディアアートというと、装置や能書きばかりが立派で中身のないものが多く、いささか食傷気味だったが、これは意外とおもしろかった。ノーテンキに機械をいじくってるだけじゃない、哲学が感じられます。

ザ・セカンド――オランダのメディア・アート

Copyright (c) Dai Nippon Printing Co., Ltd. 1999