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Focus アート・シーン2001
横浜トリエンナーレ
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ジャン・ホァン
 


ジャン・ホァン
ジャン・ホァン「マイ・アメリカ」
シアトルの美術館でのパフォーマンス

 建畠晢中国出身のジャン・ホァンは、2年程前からニューヨークに住んでいます。これはシアトルの美術館で行なった「マイ・アメリカ」という集団パフォーマンスで、本人も登場しています。最初に僕が出会ったのは、彼が中国にいた時代で6、7年前なんですが、そのころはまだアングラ世界でゲリラ的な活動をしていて、限界状況下の身体実験のようなことをしていました。彼は自分の裸体を通して政治的な状況とか、置かれた立場を検討していくアーティストで、当然海外には出られないだろうと思っていましたが、幸いにして日本にもやってきたし、今はアメリカにいる。大陸的なスケールとユニークさで注目されつつあります。この作品では、老若男女、職業を問わず、素人の市民にヴォランティアをつのって、その人たちに裸になってもらい、彼の指揮で様々なパフォーマンスを行なう。同じような「マイ・オーストラリア」はキャンベラのナショナルギャラリーで行ないましたし、日本では「マイ・ジャパン」をやります。ただ、日本の場合は表現上の制約がありますから、これが可能かどうか考え倦ねています。非公開のイベントをやって、それを映像記録にする方法もあるかなと考えていますが、いずれにしても、アーティストとの話し合いですから「マイ・ジャパン」が最終的にどうなるかはまだ分かりません。[建畠晢]




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