Art Information Archive
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四国エリア 毛利義嗣
Report高松市コミュニティ・カレッジ'98[芸術コース]

会場:高松市美術館講堂
   香川県高松市紺屋町10-4
問い合わせ先:tel:087-823-1711


計5回のレクチャー・プログラム。今回は[ルート・ディレクトリ−表現の「場」について]という基調テーマのもと、1998年9月から11月にかけて5名のアーティストや批評家が講義を行なった。以下は各回の概要(毛利 編)。

1. 村上隆(アーティスト)
フラットな日本にはフラットなアートがいちばん似合います。

2. 宮台真司(批評家、東京都立大学助教授)
自己は自己を決定できるのか? ――自己決定論批判をめぐるパタン化された誤謬

3.東浩紀(批評家)
記号への感情移入、あるいは仮想現実の現実性について

4.是枝裕和(テレビディレクター 映画監督)
テレビから映画へ、映画からテレビへ

5.中山ダイスケ(アーティスト)
僕にとっての場所。――丸亀&東京&ニューヨーク

Exhibition 吉村益信 特別展示「殺打駄氏の応接室」

会場:佐野画廊
   香川県綾歌郡国分寺町2987-1
会期:現在開催中、会期未定
問い合わせ先:tel:0878-74-3353/74-5268 要予約

  作品データ:制作年: 1960〜98 寸法: 幅3285×奥行3015×高2125mm
        材質:ウィスキー空瓶、ベニヤ板

日本の戦後の美術に特異な足跡を残す吉村益信が1961年に制作した作品を、今回現地で再構成したもの。オリジナルは、応答(レスポンス)とその責任(レスポンシビリティー)を制作の基盤としていると述べる作者が、日本の「ネオ・ダダ」そのものへの個人的な応答として作ったもので、当時の「ホワイト・ハウス」での連日のパーティーのウヰスキーボトル消費量を逆手にとり部屋と同化させた作品。その一部はネオ・ダダ3回展(1960 日比谷画廊)に出品し、さらに200本のホワイト・オーシャンを加えて翌年の読売アンデパンダン展に出品している。その時の作品は他のネオ・ダダ作品と同様に会期後ゴミ廃棄場に直行したらしいが、今回再生された作品は、なぜか縁あって制作することになった四国のギャラリーで、廃棄されることなく応答し続けている。
Event松山ダンスウェーブ
[伊藤キム パフォーマンスと解説]

会場:松山市総合コミュニティセンターこども館
   愛媛県松山市湊町7-5

  出演:伊藤キム
  案内人:小暮宣夫
  日時:1998年2月19日(金)18:30〜20:30
  料金:500円 電話にて受付
  問い合わせ先:tel:089-921-8222

ダンサーの伊藤キムは、1987年に舞踏家の市川あんずに師事、日本および海外でのダンスツアー、ワークショップ、またミュージシャンやアーティストとのコラボレーションなどを積極的に行なっている。96年にはバニョレ国際振付賞、ナショナル協議会委員賞を受賞。小暮宣夫は自治省において財団法人地域創造の設立に関与。アートと人々との対話を進める環境作りをテーマに活動している。現在、全国市町村国際文化研修所に勤務。今回は、伊藤キムのダンスパフォーマンス上演に加えて、二人の案内で観賞者のためにダンスの見方を解説する。

[鑑賞ワークショップ]

会場:松山市総合コミュニティセンター2F第9会議室
案内人:伊藤キム 小暮宣夫
日時:1998年2月20日(土)18:30〜21:00
料金:1000円 電話にて受付
問い合わせ先:tel:089-921-8222

Event松山ダンスウェーブ
[山崎広太 ワークショップ]

会場:松山市総合コミュニティセンター
   愛媛県松山市湊町7-5
  出演:山崎広太
  日時:オープンクラス−1999年3月2日(火)〜3月3日(水)
     インターメディエイトクラス−1999年3月4日(木)〜3月5日(金)
  料金:オープンクラス−2000円/インターメディエイトクラス−3000円 往復葉書にて受付
  問い合わせ先:tel:089-921-8222

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[山崎広太 パフォーマンス&トークセッション]

  会場:松山市総合コミュニティセンター こども館
     愛媛県松山市湊町7-5
  出演:山崎広太

  日時:1999年3月6日(土) 18:30〜19:30
  料金:1000円 電話にて受付
  問い合わせ先:tel:089-921-8222

振付家、ダンサーの山崎広太は、笠井叡に舞踏を、井上博文にクラシックバレエを学び、89年にダニエル・ラリューに招聘されてフランスのCNDCで作品制作に参加。帰国後より自らの振付作品を発表。94年にはバニョレ国際振付賞を受賞。今回はワークショップと、パフォーマンス&トークセッションを開催。ワークショップ各クラスの参加資格や時間、申込方法などの詳細についてはお問い合わせを。
exhibition日本の具象彫刻10人展1930s〜1950s

出品作家:西常雄 舟越保武 佐藤忠良 吉田芳夫
     柳原義達 山内壮夫 桜井祐一 菊地一雄 本郷新 高田博厚

会場:愛媛県美術館
     愛媛県松山市堀之内

  会期:1999年1月29日(金)〜2月28日(日)
  開館:9:00〜17:00 休館=月曜日
  入場料:一般800円/高校・大学生500円/小・中学生300円
  問い合わせ先:tel:089-932-0010/fax:089-932-0511
日本の具象彫刻10人展1930s〜1950s
昨年11月27日リニューアルオープンした愛媛県美術館の第2回開館記念展。1928年に設置された国画会彫刻部の出品者、39年に創設された新制作派協会彫刻部の主要メンバーを中心とした10名の彫刻家の作品により、30〜50年代における人体表現の展開を紹介。2月14日(日)14時より酒井哲郎氏(三重県立美術館長)の講演会を開催。

exhibition20世紀の扉――いろとかたちの革命

会場:香川県文化会館
   香川県高松番町1-10
会期:1999年2月6日(土)〜3月7日(日)
開館:9:00〜17:00 休館=月曜日

  入場料:一般800円高校・大学生500円/小・中生300円
  問い合わせ先:tel:087-831-1806
20世紀の扉――いろとかたちの革命
19世紀後半に始まる多彩な美術運動を「いろ」と「かたち」の視点から振り返り、20世紀美術のルーツを探る展覧会。モネやルノワールなど印象派の作品から、マティス、ブラック、ピカソなどが行なった絵画の変革、カンディンスキーモンドリアンなどの抽象作品までを3部門に分けて紹介。2月14日(日)13時30分より神林恒道(大阪大学教授)の講演会を開催。

Eventトヨタ・アートマネジメント講座
高知セッション「アートはつかれる?――回路を開く」

場所:高知県立美術館ホール
  高知県高知市高須353-2

  日時:1999年3月5日(金)〜3月7日(日)
  受講料:1000円(3日間通し) 要予約 懇親会は別途3000円
  問い合わせ先:tel:0888-66-8000/fax:0888-66-8008

この講座はトヨタ自動車のメセナ活動の一環として96年から全国で開催されているもので、芸術活動を通じて地域社会を活性化するアートマネージャーを各地に増やし、アート・プロデュースが行政、文化機関、市民の中で盛んになることを目的としている。「美術」「演劇」「音楽」の3部門があり、今回は美術部門。概要は以下の通り。申込方法等については問い合わせを。

3月5日(金)18:30〜21:00

・アートはつかれる?(藤田直義/高知県立美術館アートコーディネーター)
・アートドア1 市民編(藤崎幸雄/美術作家、平岡望/ギャラリー星ヶ岡アートヴィレッジ、松本教仁/高知県立美術館学芸員)

3月6日(土)10:00〜19:30

・アートドア2 地域編(栗原雄二/21世紀こどもの文化浴事業実行委員会、上村明弘(アーティストインレジデンスさめうら実行委員、畦地和也/砂浜美術館、海原真/デザイナー)
・アートマネジメントABC(森司/水戸芸術館現代美術センター学芸員、熊倉純子/企業メセナ協議会)
・ワークショップ〈プレゼンテーション・スキルを磨く〉グループディスカッション
・懇親会

3月7日(日)10:00〜16:50

・橋本知事 vs 熊倉純子・森司50分対談(橋本大二郎/高知県知事、熊倉純子、森司)
・ワークショップ〈プレゼンテーション・スキルを磨く〉演習、講評(加藤種男/アサヒビール企業文化部、中井久志/トヨタ自動車広報部社会文化室)
・パネルディスカッション/明日の文化的アクションを考える(海原真、加藤種男、浜田康男/高知県文化環境政策課、大野由紀夫/高知新聞社学芸部)

exhibition大久保英治 四国の天と地の間 阿波の国から歩く

会場:徳島県立近代美術館
  徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園
会期:1999年1月15日(金)〜3月14日(日)
開館:9:30〜17:00 休館=月曜日

  入場料:一般600円/高校・大学生450円/小・中学生300円
  問い合わせ先:tel:0886-68-1088
大久保英治 四国の天と地の間 阿波の国から歩く 大久保英治(1944〜)は、海岸や山、渓谷などを歩き、そこで拾い集めた素材によって制作している作家。これまで日本以外にもヨーロッパ、アメリカ、アジアで活動してきたが、今回は四国八十八ケ所を結ぶ遍路道を軸に四国の自然をたずねている。98年3月の春分の日から歩き始め、四季を通して各地で制作を続けた成果を発表。展示室には、現地で得た素材による作品、自然の中で制作した写真の作品を展示。

exhibitionTOSA-TOSA '99 紙

会場:高知県立美術館
  高知県高知市高須353-2
会期:1999年2月14日(日)〜3月22日(月) 
休館=月曜日(但し休日および第1月曜日は開館、翌日休館)

  入場料:一般610円/大学生400円/高校生以下無料
  問い合わせ先:tel:0888-66-8000/fax:0888-66-8008

昨年9月の集中豪雨の被害による復旧工事のため臨時休館となっていたが、1月より活動再開。TOSA-TOSA展は高知の美術家を中心に県外作家も加え、今日の美術の状況を積極的に展開する目的で継続的に開催されている。今回は、紙という素材の可能性を現代の作家12名の制作によってたどる。
exhibition逃げ水を追って 大西忠夫展

会場:高松市美術館
  香川県高松市紺屋町10-4
会期:1998年3月5日(金)〜3月22日(日)
開館:9:00〜17:00(金曜日は19:00まで)休館=月曜日

  入場料:一般700円/高校・大学生400円/小・中学生200円
  問い合わせ先:tel:087-823-1711
逃げ水を追って 大西忠夫展 大西忠夫(1918〜)は香川県生まれの漆芸家。独自の彫漆技法を用い、屏風やパネルなどの大画面に絵画的な作品を展開している。今回は漆パネルを中心とした約110点による回顧展。3月7日(日)13時30分より、清水九兵衛(彫刻家・陶芸家)と泉忠夫(四国学院短期大学講師)による講演会を開催。
併設の常設展は「星条旗→薄雪 ジャスパー・ジョーンズ 版画の仕事」「香川の漆芸 新収蔵作品を中心に」、3月28日まで。 「星条旗→薄雪 ジャスパー・ジョーンズ 版画の仕事」

Exhibition開館10周年記念展 岸田劉生――近親者への眼差し

会場:町立久万美術館
  愛媛県上浮穴郡久万町大字菅生2番耕地1442-7
会期:1999年2月19日(金)〜3月28日(日)
開館:9:30〜17:00 休館=月曜日(但し3月22日は開館、翌日休館)

  入場料:一般700円/高校・大学生500円/小・中学生400円
  問い合わせ先:tel:0892-21-2881/fax:0892-21-1954
岸田劉生――近親者への眼差し 久万美術館は洲之内・井部コレクションをベースに日本の近代美術を多数収蔵。林業の町というロケーションを生かした木造の美術館で、定期的に日本の近現代美術の企画展を開催している。今回の展覧会では、自画像をはじめ、麗子や妻など近親者を描いた肖像画に加え、劉生に関わった画家を中心に同時代の作品を展示。3月21日(日)14時から岸田夏子(画家・劉生の孫)によるギャラリートークを開催。

exhibition猪熊弦一郎展 スペースの散歩

会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
   香川県丸亀市浜町80-1
会期:1999年2月6日(土)〜3月31日(日)
開館:10:00〜18:00 会期中無休

  入場料:一般500円/大学生350円/高校生以下無料
  問い合わせ先:tel:0877-24-7755
  URL:http://web.infoweb.ne.jp/MIMOCA/
猪熊弦一郎展 スペースの散歩 猪熊弦一郎の足跡を、帝展・新制作派協会時代、ニューヨーク時代、ハワイ時代、と年代を追って展観。初出の作品も多数展示。会期中の3月6日(土)19時から、展示室内で「サマヤ・サンガ・コンサート」(声明とシンセサイザー、マリンバ、サヌカイトの共演/料金700円・前売500円)を開催。

newsイサム・ノグチ庭園美術館(開館予告)

場所:香川県木田郡牟礼町牟礼3519
開館予定日:1999年5月18日
開館:火・木・土曜日(但し8月13日〜17日、12月29〜1月7日は除く)10:00〜
19:00

  入館方法:往復はがきで申込・受付・日時指定
  問い合わせ先:tel:087-870-1500/fax:087-845-6777

高松市郊外の牟礼町にはイサム・ノグチ(1904〜88)が制作を行なっていたアトリエがあり、住居や、作品を展示している蔵、庭園などが生前のままに残されている。今回「イサム・ノグチ日本財団」が設立され、アトリエは庭園美術館として開館する。上記の概要は予定なので、要確認。
Exhibition「TOSA-TOSA '99 紙」展関連企画
和紙の身体−土佐和紙を使った近未来ファッション−

会場:高知県立美術館ホール
   高知県高知市高須353-2

  衣装デザイン:浜井弘治
  演出/構成:タナカノリユキ
  出演/珍しいキノコ舞踊団、Nest、宇治野宗輝 他
  日時:1999年2月21日(日) 14:00〜
  料金:当日2000円 前売1600円
  問い合わせ先:tel:0888-66-8000/fax:0888-66-8008

コレクションに参加せず展覧会でコンセプトを発表してきたファッションデザイナー・浜井弘治が土佐和紙による衣服を使って繰り広げる、新しい形のファッションパフォーマンス。様々なメディアを駆使するビジュアルアーティスト・タナカノリユキが演出構成を担当。コンテンポラリーダンスシーンで注目されている「珍しいキノコ舞踊団」と「Nest」、またオリジナル・サウンドツール「ラブ・アーム」を操るアーティスト・宇治野宗輝が出演。
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