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中国エリア 柳沢秀行
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 展覧会
   美術の時間vol.6 柴川敏之 / 夢芝居−オオハルマボロシノショウ 大木裕之展
   太田三郎展 / キース・ヘリング展 / 「植田正治、林忠彦、緑川洋一、松本徳彦」展
   雲谷派展 / 第5期展示 山本糾、村岡三郎など / デイル・チフーリ
   20世紀静物画の展開 / 宮崎進展 / 塩出英雄展 / 幻視空間 ILLUSION 植田正治
    平木政次 素描展 / アート・ビジョンvol.4 菱山裕子展
 インフォメーション
   『ARTS PAPER』『備後美術』の発行
 街のアートスペース
   岡山/倉敷スペシャル 
 
Exhibitionデビットホール 美術の時間vol.6 柴川敏之  

会場:まつもとコーポレーション デビットホール
   700-0028 岡山市絵図町1-40
会期:1999年4月25日(日)〜5月5日(水)
  問い合わせ:086-253-2111

柴川敏之
耐火レンガ5000個の設営には、作家やまつもとコーポレーション社員を始め、学生等のボランティア連合軍が参加。あれこれの手を尽くして呼び込んだのが、岡山大学教育学部の幼児教育造形コースと、特別教科教員養成課程(すなわち中学、高校の美術教員過程)の学生、作家の後輩にあたる広島大学相撲部、それに倉敷芸術科学大学や成安造形大学のアーティストの卵、それに地元の若いアーティストや関係者などなど。社員は安全確保につとめながら手際よく足場を組み、外では次々とレンガをユニックで吊り降ろしてゆく。その傍らで3日間のべ20名以上のお手伝いが、いくつものラインを作って手渡しでレンガを運んでゆく。まあ、麗しく壮観な光景でした。
Exhibition夢芝居――オオハルマボロシノショウ 大木裕之展 美術・ダンス・映像

会場:すろおが463
   700-0822 岡山市表町1-6-46
会期:1999年5月1日(土)〜16日(日)
  問い合わせ先:086-231-8102


大木裕之またまたやりました大木裕之。世田谷美術館への登場の余韻もさめぬまま、東京で知り合った映画や美術のアーティストたちも引き入れ、展示でも、コンサートでも、上映会でも、そしてそれを領域横断的に総合するなどときれいごとではすまされぬ、美術・ダンス・映像がまさに渾然一体刻々と姿をかえ、突発的に乱入し、もうやりたいだけやってしまった出来事を敢行。
初日の段階では、スペシャルゲスト高崎元尚が居合わせる前で、その作品を解体し、道路にまで引っ張り出し、「存分にやらせてください」(大木)、「存分にやってください。今日は帰りますが、なにか必要があったらいつでも呼んでください」(高崎)という会話が2人の間であったとか、なかったとか。ほんとだったら2人ともすごいよな。
その後は散発的(というかライブというか)に映画上映や演奏が繰り広げられてきたが、会期後半にさしかかって、一気に展示部門? がスパート。ごらんのような状況になっています。今のところ法に抵触することはなく、撒き散らした塗料と、あたりに漂う臭気で近隣から強烈な抗議を受けたそうだが、ともかく明るくやりたいだけやってる姿に岡山の人たちはびっくりしています。
Exhibition太田三郎展 

会場:くらやア-トホ-ル 
   津山市沼77-7
  会期:1999年5月1日(土)〜11日(火)
  問い合わせ:0868-22-3181


論議を呼んだ展覧会DONAIYANEN!出品のため滞在したパリ土産をもとにした作品により、現在の居住地岡山県津山市での本格的な初個展。現代美術のギャラリーのない津山市で、会場となったのはBZの稲葉さんのお兄さんが社長をつとめる郊外型和菓子店の2階ホール。
パリで買った植物の種を封じ込めた1枚ものの切手型や、そしてその美しい袋をトリミングして切手シートに仕上げた作品。それから滞在中の移動でキーとなった地下鉄駅周辺の地図を切手シートにした作品などが展示された。
あいからわず淡々としたペースで、こだわりを持った仕事を続けているが、今回も手を抜かず、しっかりとした作品に、ゆったりとした会場の雰囲気にあわせた展示。津山に移って5年ほどだが、地元のみなさんもかなり足を運んでおり、みな楽しそうに作品と親しんでいたのが印象的でした。
Exhibitionキース・ヘリング展  

会場:倉敷市立美術館
   倉敷市中央2-6-1
会期:1999年4月29日(木)〜6月20日(日)
開館:9:00-17:00 休館日=月曜日
  入場料:一般900円
  問い合わせ:086-425-6034

キース・ヘリング展
絵画、彫刻、ドキュメント写真などキース・ヘリングの作品と関連資料、約100点の展示。
Exhibition水辺の記憶――山陰山陽の写真家たち
「植田正治、林忠彦、緑川洋一、松本徳彦」展
 

会場:尾道市立美術館 
   722-0032尾道市西土堂町17-19
  会期:1999年3月20日(土)〜5月23日(日)
  問い合わせ:0848-23-2281


本州と四国を結ぶ3つのルートのうち最後を飾る尾道今治ルート、通称しまなみ海道の開通にあわせ、山陰山陽で活躍する4人の写真家の水辺をテーマにした作品を展観。
1937年に「中国写真家集団」が結成されるなど、もとより中国地方の写真家は活発な活動を行い、またレベルの高い作品を残してきたが、今展はこの中から、1990年に他界した林以外、いまだに現役として活躍する作家を取り上げている。
咲き誇る桜の中の美術館はこの時期絶好の行楽スポット。隣のレストランは眺望も味もおすすめ。
Exhibition雲谷派展

作家:雲谷等顔、雲谷等益

会場:山口県立美術館
 753-0089 山口市亀山町3-1
  会期:1999年6月29日(火)〜8月1日(日)
  開館:9:00-17:00 入館は16:30まで 休館=月曜日
  問い合わせ:0839-25-7788
  常設展示料金として一般190円


雪舟没後、その作風は弟子達に脈々と受け継がれたが、その末裔を称する雲谷等顔は、毛利家から山口にあった雪舟の旧居、雲谷軒と代表作「山水長巻」を授けられ、毛利家の御抱え絵師の流派「雲谷派」の祖となる。
同館は、雪舟やその弟子筋を追う地道な調査研究活動を続け、またそのコレクションの充実につとめて来たが、本展はその地道な成果として、同館所蔵作品により雲谷派を紹介する。
同時に萩焼三輪窯の第10代三輪休和、香月泰男のシベリアシリ-ズ、第3回安井賞受賞者の中本達也など、充実の小企画が開催される。
Exhibition第5期展示 山本糾、村岡三郎など

会場:水の国/MUSEUM 104゜
 島根県邑智郡桜江町坂本2025
会期:1999年3月21日(日)〜9月15日(水)
開館:9:00-17:00 入館は16:30まで 水・木曜日休館
  問い合わせ:0855-93-0077
  入場料:一般800円


科学と現代美術のミュージアムが隣接する「水の国」。
西雅秋、藪内佐斗司などの常設の他、アートギャラリーでは山本糾、村岡三郎を展示。
また新たに施設の一部を野外ステージとしてプロ、アマを問わず演奏会やパフォーマンスに提供する試みを始める。問い合わせは上記まで。
Exhibitionデイル・チフーリ

会場:広島市現代美術館
 732-0815 広島市比治山公園1-1
会期:1999年4月17日(土)〜5月30日(日)
開館:10:00-17:00 入館は16:30まで 会期中無休
  問い合わせ:082-264-1121
  入場料:一般910円 

デイル・チフーリ
現代ガラス界のスーパースター、デイル・チフーリ。昨年来日本でも、まとまってその作品を見る機会が増えたが、今展は同館の開館10周年記念の名のもとに、日本初公開の作品なども含めて開催される大規模なもの。
ともかく多彩で大スケールの作品に包まれると、ガラスであんなことやこんなこと、あんなものやこんなものが作れるのかと驚嘆するしかないワンダーランド体験となる。
もっとも美術館学芸員の職業病なのか? こんな壊れやすくて、展示に手間がかかる展覧会を担当しろと言われたら、どうしようとつい考えてしまうのもチーフリーの特徴。地震はこないか、自重でずれないかと、期間中もさぞ胃痛ものだろう。でも金と時間があって、これだけの展示を存分に出来たら、さぞ楽しいことだろう。
Exhibition20世紀静物画の展開

会場:ひろしま美術館
 730-0011 広島市中区基町3-2中央公園内
会期:1999年5月22日(土)〜6月20日(日)
開館:9:00-17:00(入館は16:30まで) 会期中無休
  問い合わせ:082-223-2530
  入場料:一般1200円  


アメリカのフィリップ・コレクションから「20世紀の静物画」をテ-マに構成。ボナール、アンリ・ルソー、ブラック、ジョルジュ・ルオー、ピカソ、スチュアート・デービス、モランディ、マン・レイなどを展示。

かつて充実した内容で高い評価を得た静岡県立美術館での『静物』展を担当した井上明彦氏(京都市芸術大学助教授)の講演会もあり。
5月29日(土)午後2時より 同館講堂にて
先着150名 聴講無料 

Exhibition宮崎進展

会場:徳山市美術博物館
徳山市花畠町10-1
会期:1999年4月16日(金)〜5月23日(日)
開館:9:30-17:00(入館は16:30まで) 休館=水曜日
  問い合わせ:0834-22-8880
  入場料:一般400円


第10回安井賞を受賞するなど早くから高い評価を得た地元出身作家宮崎進を、その豊富な所蔵品から紹介。
作品は初期の徳山近郊の風景に始まり、第二次大戦における応召、そしてシベリア抑留体験が直接に反映した作品、そして日本の土俗的な美を描いたとされる安井賞受賞作『旅芸人』、さらには1972年の渡仏後の抽象作品や、彫刻、コラージュまで多岐にわたる。
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