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九州エリア 川浪千鶴
Eventノイズ・ガレージ

アーティスト:阿部幸子、耘野康臣、江上計太、岡本光博、外田久雄、宮川敬一(以上美術)、
       森本智、全日本レコード、DJ TOMEE、ゴージャラス(以上音楽)、
       CABLE(マルチメディア)

  会場:ラフォーレミュージアム小倉
     北九州市小倉北区浅野2-14-5 ラフォーレ原宿小倉
  会期:1999年4月28日〜5月5日
  開館:11:00〜20:00
  入場無料
  問い合わせ先:ラフォーレ原宿小倉 093-533-9511
         ギャラリーSOAP 093-551-5522

ノイズ・ガレージ
美術、音楽、マルチメディアを融合させ、アートとコミュニケーションの次なる可能性を探ろうとする実験的な企画。多種多様な都市のノイズに焦点をあて、予定調和的な状態から抜け出た新しい関係をテーマに、宮川敬一らギャラリーSOAPの面々が中心となって、北九州と福岡のアーティストやミュージシャンに声をかけた。江上、耘野氏以外のアーティストが旧作で新鮮さに欠けたのは残念。休日のラフォーレを訪れる十代の若者にとって、新手のお化け屋敷的な雑多な空間構成は意外にも素直に受けていた。(今回はいわゆる美術関係者はあまり来ないと主催者の弁)「ガレージ」という概念について、江上計太氏は、自身が現在関心をもっている60年代アメリカのガレージ・ミュージックを例に、さまざまな断片が重なり混じりあう瞬間の幸福感を体験する場というふうに語ったことがあったが、今回の試みが目指すものはまさにそれと重なる。
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Exhibition上田薫展 流れ――時間

会場:坂本善三美術館
   熊本県阿蘇郡小国町黒淵2877
会期:4月29日〜6月27日
開館:9:00〜17:00(入館は14:30まで)、休館日=毎週月曜日
  入場料:一般500円(400円)、高大生400円(320円)、小中生200円(150円) *( )内は団体料金
  問い合わせ先:坂本善三美術館 0967-46-5732

上田薫展 流れ−時間
日常のひとこまを巨大な画面に描くス−パーリアリズムの画家としてあまりに有名な上田薫だが、これが美術館で行なう初の個展。今回は川の「流れ」シリーズを中心に発表し、川から海に流れ込んだ水が蒸発し雨となって再び大地に降り注ぐといった壮大なサイクルを体感させる。「ジェリーにスプーン」や「生玉子」などこれまでの代表作も併せて展示。当館は坂本善三の作品を紹介する一方で、企画展では坂本芸術と響き合う作品という独自の基準で、これまでに難波田史男らを紹介している。
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Exhibition会田誠個展「道程」

会場:三菱地所アルティアム
   福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8階
会期:1999年4月29日〜5月30日
開場:10:00〜20:00
  入場料:一般400円(300円)、学生300円(200円) *( )内は前売り料金
  問い合わせ先:三菱地所アルティアム 092-733-2050


会田誠個展「道程」「毒のある作家」「取り扱い注意の作家」として有名な(一体誰がそう名付けたんだ?) 会田誠の、学生時代から現在までの代表作と最新作を一同に展示した初のミニ回顧展。これまでの発表を押さえている人にとって新鮮味は薄いが、高校生時代の油彩から現在までの作品をランダムに眺めていると、この作家の不可思議な熟成の過程が窺われてきて楽しい。初日の松蔭浩之らゴージャラスとのライヴ&トークショーも賑わった。出来立ての初作品集も販売された、初もの尽くしの個展。
主な出品作品:「天井裏」(1982)、「死んでも命のある薬(卒業制作)」(1989)、「あぜ道」(1991)、「紐育空爆之図」(1996)、「犬」(1996)、「スペース・ウンコ」(1998)、「心字池」「切腹女子高生」(1999)
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Exhibition呉二良(YI-YANG OH)展

会場:MAギャラリー
   福岡県糸島郡志摩町茶屋つづら山657-6 エメラルドパーク
会期:1999年5月1日〜9日
開場:11:00〜18:00、会期中無休
  入場無料
  問い合わせ先:MAギャラリー 092-328-1058


風光明媚な糸島半島にある別荘地にこの5月オープンしたギャラリー。アーティストであるオーナー田村真理子氏のもともとアトリエだったスペースとのこと。真っ白な建物は緑の斜面に浮かんだヨットのようで、真っ白な内部も不思議な揺らぎに満ちている。(高所恐怖症の方、めまいがおきやすい方は要注意)現在「KOREAN FESTIVAL IN MA'99」の第1回展として銅版画作家の個展を開催。今後も10月末まで田村さんが韓国で知り合った16人の韓国の美術家を個展形式でぶっ通して紹介する予定。(すごい!)
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Exhibition森鴎外と原田直次郎展

会場:北九州市立美術館(常設展示室及びアネックス3階全体)
   北九州市戸畑区西鞘ヶ谷21-1
会期:1999年5月2日〜30日
開館:9:30〜17:30(入館は17:00まで)、休館日=毎週月曜日
  入場料:一般500円(400)、高大生300円(200)、小中生200円(100)*( )内は前売り、団体料金
  問い合わせ先:北九州市立美術館 093-882-7777


同美術館開館25周年記念、森鴎外小倉着任100周年記念展。鴎外の美術への関わりと、鴎外と深い交友があった原田直次郎の画業の2本柱に構成されている(明治中期にドイツ留学した原田は、ヨーロッパの地で鴎外と出会い、鴎外の美学研究や美術評論に大きな影響を与えたといわれている。のちには小説のモデルにもなった)。絵画、装丁、書籍、資料などで構成されている。
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Exhibitionデモクラート1951〜1957 開放された戦後美術

会場:宮崎県立美術館
   宮崎市船塚3-210 県総合文化公園内
会期:1999年5月2日〜30日
開館:10:00〜18:00(入館は17:30まで)、休館日=毎週月曜日
  入場料:一般700円(500円)、高大生400円(200円)、小中生300円(150円) *( )内は団体料金
  問い合わせ先:宮崎県立美術館 0985-20-3792


1951年瑛九を中心に、泉茂、森啓、早川良雄、郡司盛男らによって創設された「デモクラート美術家協会」は、57年に解散するまで、大阪、東京、宮崎など各地で幅広い活動を展開し、自由と独立の精神による制作を目指した前衛美術家グループである。本展はこのグループそのものに焦点をあて、その活動の全体像を検証しようとするもので、油彩画、版画、写真など約250点もの作品で構成されている。なお同館は、宮崎出身の瑛九の充実したコレクションを所蔵することで知られる(同時期、常設企画でも「瑛九」展が開催されている)。
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Exhibition鈴木淳展−one day and other days

会場:文明開化室 2階
   福岡市中央区大名1-11-29-3
会期:1999年5月11日〜20日
開場:平日13:00〜19:00、土日12:00〜19:00、ただし最終日は13:00〜15:00
  入場無料
  問い合わせ先:文明開化室 092-725-3784

鈴木淳展−one day and other days
北九州在住アーティスト・街が舞台となった「パラサイト・プロジェクト」(アートの現場展Drive6参照)などライヴな展覧会における瞬発力には定評がある(?)。福岡の若者文化の穴場のひとつ、大名の紺屋町商店街にあるこのスペースは古着屋の2階で、どんな表現にも無料提供しているため、2年先までいっぱいとか。今回は写真、古着、言葉、記憶を手がかりとした個展。
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