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Exhibition Reviews & Guide ..

通崎睦美&港大尋 CONCERT 2000 THAT
11/18 府民ホールALTI[京都]
 
  マリンバ奏者は体力がいりそうだ。楽曲によって換えるため、長机のうえに端から端までいろんな種類の長さに様々のバチが見える。通崎さんはあの細いカラダのどこからあのパワーが出てくるのかと思う。作曲家であり演奏者の港さんとの息もぴったりである。あまりに楽しげな演奏。もう一人楽曲を提供した野田雅巳さんもステージに上がって演奏に加わり、あっという間に夜はふけていった。
[11月18日(土) 原久子]
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ジャンポール・ゴルチエの世界
  9/21〜11/19 上野の森美術館[東京]
 
 
ジャンポール・ゴルチエの世界 にこちゃんとその母とその姉とその息子と、つまりガキンチョ2匹とおばさん2台を引き連れて上野へ。ゴルチエ展は最終日の前日なのでけっこう混んでいる。30分ほど待たされて中に入ると、まず白衣を着けて、蛍光色のカツラ、バッグ、メガネなどを勝手に選んで勝手に着て、最後にデジカメで撮影。「参加型のアートイベント」だって。なはは。撮影にも長蛇の列ができていたので、持参のカメラで勝手にパシャ。
[11月18日(土) 村田真]
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日展
  11/2〜24 東京都美術館
 
  にこちゃんたちは動物園へ。ぼくはひとり日展へ。たしか中学生以来だから、30余年ぶりの日展見学。3時に入館して急ぎ足で見たのに、閉館の5時までに日本画と洋画部門しか見られなかった。彫刻、工芸美術、書までまともに見たら丸1日はかかるだろう。今年の応募点数は5部門で計12730点。うち入選点数が2175点。無鑑査点数を合わせた総陳列点数は2921点にもおよぶ。ぼくが見た日本画と洋画だけで966点もあった。これを2時間で見たわけだから、1点につき約7秒の計算だ。なによりも驚いたのは、その厖大な陳列作品の印象が30数年前とほとんど変わってないこと。まるでここだけ時間が止まっているかのようなのだ。いや、日本画はいちだんと洋画に近づき、洋画はいちだんとボケが進んだという違いはあるかもしれないが。それにしても、なんでいまどき道化師がモチーフになるの? なんで抽象が1点もないの? なんでパクリが許されるの? 興味の尽きない日展であった。
[11月18日(土) 村田真]
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「市民の時代」と芸術文化
  8/5〜12/3 東京都美術館
 
 
「市民の時代」と芸術文化 企業メセナ協議会の設立10周年を記念する国際シンポジウム。最初にカレル・ヴァン・ウォルフレンの基調講演があり、続いて筑紫哲也をコーディネーターに、鴻上尚史、河島伸子、根本長兵衛によるシンポジウムが開かれた。ウォルフレンはけっこうはっきりと日本のメセナや現代文化を批判してたけど、声がでかいわりに内容はないようだ。シャレです。それに噛みついたのが河島伸子さん。彼女は企業メセナ協議会の立ち上げのころ電通総研にいらっしゃったあこがれの方。久しぶりです。どうでもいいけど、根本さんは筑紫さんのことを「筑紫くん」と呼び、筑紫さんは根本さんのことを「長兵衛さん」と呼び、かつての職場である朝日新聞社での上下関係がよくわかった。そういえば、朝日新聞社はこのシンポジウムの共催者。また、鴻上は筑紫哲也に300万も借金があることをみずから暴露して、ジャーナリストと表現者のパトロネージについて考えさせてくれた。で、結局これからは「市民の時代」であるらしい。
[11月20日(月) 村田真]
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桑村佳孝個展
  11/16〜28 複眼ギャラリー[大阪]
 
 
桑村佳孝個展 どの作品にも、白いマシュマロを引っ張ってつくったようなカラダに、立方体の頭がついたキャラクターが登場する。部屋の一部や壁の中に一体化している。
[11月20日(月) 原久子]
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大岩オスカール幸男展
  11/24〜12/22 フジテレビギャラリー[東京]
 
 
大岩オスカール幸男展 展覧会は3日後からだけど、取材で展示風景を見せてもらう。個展のテーマは「マスターピース(古代美術館からの贈りもの)」というもので、レンブラント、フェルメール、ミレーらの絵に基づく油彩 とドローイング。1点、ほしい作品があった。
[11月21日(火) 村田真]

佐賀町のあと、芸大の学生ともうちょっと画廊まわりしようってことで、有楽町のフジテレビギャラリーに連れ込む。むふふ。こないだはオープン前だったのでちゃんと見られなかったし、ほしい作品もあったから。ギャラリーにはパンを食いながら熱心に見ている先客がいた。会田誠ではないか。ほしい作品はもう売れていた。ああよかった、散財しなくて。
[11月27日(月) 村田真]
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