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Exhibition Reviews & Guide ..

「出会い」展
1/12〜3/18 東京オペラシティアートギャラリー
 
 
「出会い」展
年末から始めた引っ越しがまだ終わらなかったり、年明けとともに身内が亡くなったりと、あわただしい21世紀の幕開けでござる。その身内の葬式をすませた晩に暗い気分で見に行ったのがこれ。スーパーの棚に置き去りにされた商品を撮ったアン・ダームスや、印刷物から植物の図版を切り抜いて床に立てた渡辺英司、サラリーマンからスーパーマンに変身する過程を3分間写真に収めたジュン・ヤンら6組の出品。他者とのふれあいやコミュニケーションをテーマにしている点で「ギフト・オブ・ホープ」展と重なるところもあるが、なぜタイトルが「出会い」なのかよくわからない。それより、ここで行なわれる展覧会でいつも思うことは、白い巨大な空間がもったいないってこと。もっと汚い倉庫みたいな空間のほうが映える作品というのもあるし、今回の展覧会がまさにそういうものだった。理想的な空間が必ずしも理想的とは限らないんですね。
[1月11日〈木〉 村田真]

出品作家の島袋道浩氏が通りかかった人たちに、輪ゴムをくぐり抜けて下さいと参加を促している。途中まで頑張ったが、ゴムが切れた。切れたゴムが見つからなくてあたりを見まわしていると、髪の毛についていると島袋氏の相棒・野村誠氏が指差してくれた。村田さんはちゃんとくぐり抜けていた様子。皆いい大人が必死になって直径4cmほどの輪を伸ばしてくぐろうとする。大人も子供もないし(子供のほうが有利!)、ヒエラルキーも当然崩壊しちゃう。隣の人との距離も近くなる。この展覧会の出品アーティスト6組は、ヤン・ファーブルとイリア・カバコフという大物ユニットから、若干25歳のジュン・ヤンまで幅があり、作品の傾向はやや異なる。でもユーモアあふれた作品であることは共通している。
[1月11日〈木〉 原久子]
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小石原剛展――青空茶室
  1/9〜20 ギャラリー・オカベ[東京]
 
 
小石原剛展
画廊に入ると右の壁には素焼きのカップ、左の壁には試験管に入ってぶら下げられた茶葉がずらりと並ぶ。200種類のお茶から好きなものを選び、カップも好みのものを選んでお湯を注ぐ。画廊の中はすでにいろんなお茶の香りが混じって、リラックスできるムードが出てきていた。桃のお茶を頂いてみた。都会の喧騒のなかでほっと一息。甘い香りのお茶が喉を潤し、身体を温めてくれた。
[1月11日〈木〉 原久子]

壁に素焼きのティー・カップが500個、反対側の壁には200種類の紅茶の葉。来訪者はこれらで勝手に茶を飲み、カップをテイクアウトできる。ぼくが画廊に入ったら、外出中だった作者がタイミングよく帰ってきたので雑談。なにかを見せるのでなく、茶飲み話をするのが「作品」なのだ。いや、もはや「作品」と呼ぶ必要もないが。これも「贈与」の一種ですね。てな話をしたような。今後ますますこうした「サーヴィスとしてのアート」が増えていくに違いない。
[1月18日〈木〉 村田真]

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現代の写真II「反記憶」
  11/23〜1/21 横浜美術館
 
 
センセーショナルではないんだけれど、ロードムービーを見ているような感じで、「時間」を楽しむことのできる展覧会だった。氷山のなかを船が進んで行く、淡々と氷の山だけがうつっている映像が流れるフィルムは、居眠りしそうなほど心地よかった。
[1月12日〈金〉 原久子]
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溝江壽之展
  1/9〜28 VOICE GALLERY[京都]
 
 
溝江壽之展
2001年の日めくりカレンダーが1月1日から12月31日まで365日分、画廊の壁を4周半ほどしている。365日分のカレンダーは、それぞれ365枚同じ日付けの用紙が重なっている。要するに、365日毎日、今年の自分の誕生日というカレンダーもあるわけ。既製のカレンダーを365冊買って解体して再構成したもの。日めくりには、仏滅だの大安だの、いろんな暦の情報が印刷されていているので、「最良の日」のカレンダーを買うと、365日毎日いい日なわけである。
[1月13日〈土〉 原久子]
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あかい
  12/12〜24 ギャラリーTAF[京都]
 
 
あかい
12月中に終了している展覧会だった「あかい」を見逃していたのだが。ぶらりと画廊に寄ると展示替え前でした。おまけに、次の展覧会の作品を持ってきた作家とまで出会えてラッキーだった。「赤」をテーマに7人のアーティストが比較的小さな作品を1点ずつ展示。高橋信行のドゥローイング「チョンマゲ」が気に入りました。赤毛のチョンマゲはその部分だけが描かれていて、カツラともつかず、取っ手のような物体にも見え……。次の「しろい」(1/25〜2/11)も楽しみです。
[1月13日〈土〉 原久子]
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刀根康尚パフォーマンス
  1/14 芦屋市立美術博物館
 
 
刀根康尚
刀根康尚のパフォーマンスは日本では27年ぶりという。旧友・小杉武久とまったく世代の違うヤマタカとのセッションは、刀根氏にとっても新鮮だったのではないだろうか。
[1月14日〈日〉 原久子]
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