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Exhibition Reviews & Guide ..

イタリア彫刻の20世紀
4/21〜6/10 横浜美術館[神奈川]
 
 
21cアートのエネルギー
横浜美術館では「近代彫刻―オブジェの時代展」に次ぐ彫刻展。ロッソからボッチョーニ、マリーニ、マンズー、フォンターナ、ピストレット、ペノーネ、ヌンツィオあたりまで。さすがイタリアの彫刻は、イギリス彫刻などとは違って古典の伝統を感じさせますな。言いかえればふっきれてませんな。いずれにしても、申しわけないけど彫刻には興味がもてないことがわかった。
[4月29日〈日〉 村田真]

イタリアの20世紀彫刻史の勉強に来たような気分に。100年をこんなにサラっと概観してしまっては、なんだか物足りない。確かに重要な作家は押さえている。その特徴を典型的に表わす作品が並んでいるのかもしれないが……。
[4月30日〈月〉 原久子]
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reboundbbsome notes on displacement
  4/27〜5/15 横浜美術館アートギャラリー[神奈川]
 
 
rebound--some notes on displacement
オーストリアから来日した3人の若手アーティストが、自分たちの目で見た日本を作品とした。M・オステリダーは観光地でカメラをやたらに構える日本人を、もともと都市をテーマにしてきたC・テッケルトは、《Total Living Industry》という日本の私鉄による沿線の住宅開発ほかをビデオ作品とした。A・リンクはスライドとビデオを用いて、自らが出演するレクチャー形式で現代日本を語ってゆく。彼らの記録は、異文化圏から訪れた人たちが彼らの文化との相違点を語るというだけに留まらず、シニカルに痛いところをついていた。
[4月30日〈月〉 原久子]
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子どもたちの100の言葉
  4/28〜6/24 ワタリウム美術館[東京]
 
 
子どもたちの100の言葉
北イタリアのレッジョ・エミリアという小さな市で、第二次大戦直後から行なわれている幼児学校と乳児保育所での試みの記録を展示した展覧会。小学校に上がる前の記憶は部分的に鮮明に残っていたりする。「三つ子の魂、百」までという諺もある。こんなこと子どもの頃やってみたかったなと思い出したり、今からでもいっしょにやってしまいたくなるような楽しいドキュメントになっている。週末のワークショップやレクチャーも盛りだくさんだ。
[4月30日〈月〉 原久子]
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大竹伸朗展「デジタルワークス 鼠景」
  4/26〜6/10 ナディッフ[東京]
 
 
大竹伸朗展
マウス(mouse)で書く景色(scape)でmouscape/鼠景。80年代から見はじめた私にとっては、奥の深い「色」や「揺らぎ」の世界が懐かしくも思える部分のある仕事でした。大竹さんの80年代の作品をまた見たいと急に思った(どこか常設展示している場所があればぜひご案内ください)。
[4月30日〈月〉 原久子]
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荒木経惟写真展「小説ソウル」
  4/28〜5/9 スパイラルホール[東京]
 
 
この人の写真は色といい構図といい「荒木経惟の写真」ということがちゃんとわかる写真を撮る。シャッターを切るときも、目の前の人が次の瞬間どんな顔をするのかまるで知っているかのようにチャンスを逃すことなく撮ってゆく。韓国料理を撮った写真までエロチックだ。
[4月30日〈月〉 原久子]
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