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Exhibition Reviews & Guide ..

鈴木省三展
10/15〜27 コバヤシ画廊[東京]
 
  以前は黒いゴム板に描いていたのが、いつのまにかキャンヴァスに。でもキャンヴァスもわざわざ黒地に薄い白をかぶせてから絵具をのせている。ゴム絵のほうが凝縮した感じだった。
[10月16日(火) 村田真]
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山岸俊之展
10/4〜11/13 プラスマイナスギャラリー[東京]
 
 
山岸俊之展
千葉県の海岸で拾い集めた流木や臼や木の車輪を組み合わせたインスタレーション。臼のなかにはちょこんと木の芽を植えている。

[10月16日(火) 村田真]
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  10/9〜27 東京画廊[東京]
 
 
劉偉
方力釣(ファン・リジュン)とともに90年代中国のシニカル・リアリズムの旗手とされる(リウ・ウェイ)の絵画。ゲルハルト・リヒターばりのボヤケたフォトリアリズム風景にドクロが浮かび、アルファベットが書かれている。
[10月16日(火) 村田真]
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IMAIエロチカ展
  10/5〜11/17 ギャラリーGAN[東京]
 
 
IMAIエロチカ展
たしか昨年末に、これが最後の「サヨナラ展」を開いたはずの今井俊満だが、あいかわらずご健在のご様子で、ますますエロじじいぶりを発揮しておられるのは喜ばしきこと。しかし閉店セールというのは1回限りだからインパクトがあるのであって、延々と閉店セールをやってたら客足も遠のくというもの。ひょっとしたら今井はその限界に挑戦しているのかも。つまり「これが最後だ」といいながら、そのつど前回を上まわるエロ爆弾を仕掛けていく……まるでゾンビですね。
[10月16日(火) 村田真]
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パブリック・ディスカッション「炭坑とアートVII」
  10/18 ヒルサイドプラザ[東京]
 
 
炭坑とアートVII
毎年秋に福岡県田川市で進めてきた川俣正の「コールマイン田川」。今年は水戸芸での個展がひかえているせいか現地ではおこなわず、東京での展示とディスカッションに。ディスカッションのメンバーは資生堂企業文化部部長の高辻ひろみ、編集者の都築響一、ジャズピアニストの山下洋輔、アートフロントギャラリー代表の北川フラム、それに川俣という面妖な取り合わせ。話は炭坑から離れて「地域とアート」に。このテーマだと都築が断然おもしろい。以下、都築語録「もともと社会性のない人がアーティストになるのに、それが社会的なことなんてできるわけがない」「地域でなにかやろうというときはおたがいに納得しあったらダメで、一方通行でないとおもしろくない」「川俣さんは芸大のお金を使ってアシスタントを養成しているわけ?」。
[10月18日(木) 村田真]
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川俣正ブック・イン・プログレス
  10/12〜11/25 ナディッフ[東京]
 
 
水戸芸での「デイリーニュース展」に先駆けて、そのプランとカタログ代わりの書籍によるインスタレーション。今日は5時から川俣へのインタヴューのためにきたのだが、同じ時刻に美術手帖とダブルブッキングしてたらしく、合同インタビューとなった。
[10月19日(金) 村田真]
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巣 Nest 山中葵展
  10/15〜20 The Third Gallery Aya[大阪]
 
 
集合住宅のベランダには生活の匂いがいっぱいだ。そんなベランダの部分を撮影した写真をコンピュータでコラージュしていった山中の作品。どこから切り張りしてきても、ひとつの風景になってしまう。人間の巣作っている「家」を象徴的に表わす集合住宅のベランダ。このシリーズの次が見てみたい。
[10月19日(金) 原久子]
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Under Construction「樹海より」
  10/20〜11/25 芦屋市立美術博物館[兵庫]
 
 
樹海より
美術館の隣が幼稚園であることは知っていたけれど、たいがい日曜日に出掛けていたためか、園児たちでグラウンドがいっぱいのこんな様子はあまり記憶になかった。門のところに「うんどうかい」と書かれている。美術館のスタッフに入場許可のシールをもらい中に入るとちょうど「田中敦子に捧げる」パフォーマンスがはじまった。赤、黄、緑など色とりどりの風船を持った子供達の輪の中央に立つワイヤー・ロンメル・トゥエゾンが青い地球の風船を膨らませ、ゆっくり高く上げていった。そして、合図と同時に子供達が紐を手から離すと、風船が大空高く舞い上がり、風に流されどんどん見えなくなっていった。風船を見送りながら子供たちはベルを鳴らしつづけた。これは「うんどうかい」の終了のプログラムでもあった。フィリピンから来たワイヤー君は「田中敦子のキャンヴァスのなかの円を枠から飛び出させ、空に大きな円のペインティングを実現してみたかった」とパフォーマンスについて語った。ワイヤー君はフィリピンと日本の双方の幼稚園児を巻き込んでインスタレーションもつくっている。
幼稚園でパフォーマンスをみた後、美術館へ移動し、「樹海より」展を観覧。展覧会はすでに入口を入るまえからはじまっていた。野外で展示(?)していたのは二名良日(ふたな)さん。フィリピンから2組、日本から3組のアーティストが参加したもの。ログズギャラリーのサウンドと記録映像による作品、H・レガスピのドローイング、北尾博史の彫刻、それぞれの作品のなかに迷い込むとやっかいそうな「樹海」がありそうだ。
[10月20日(土) 原久子]
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