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3DグラフィックによるVRで展示空間を再現
重要文化財の鑑賞も自宅で擬似体験が可能に――大乗寺ホームページ

 
円山応挙「孔雀の間」

円山応挙「芭蕉の間」
大乗寺ホームページの障壁画
上:円山応挙「孔雀の間」
下:円山応挙「芭蕉の間」
制作:大日本印刷(株)
(株)DNPメディアクリエイト関西
映像協力:(株)インターロック
(株)アクス

最近、展示空間や作品鑑賞を擬似体験(「バーチャルツアー」とよぶ場合が多いようです)することができる、美術館ホームページを多く見かけるようになりました。これは、パノラマVRやオブジェクトVRの技術を利用しています。一般的に、カメラを小刻みに回転させながら360度にわたり撮影し、それらの写真をつなぎ合わせて制作します。

しかし、その方法には弱点があります。暗い室内においては撮影時のフラッシュや露光の関係で部屋全体に光を均一に当てるのは不可能なため、つなぎ目が不自然になってしまう場合があるからです。
さらに、建造物そのものが貴重な寺院やデリケートな作品が多く展示してある室内においては、大掛かりな撮影機材を運び込むこと自体が難しくなります。
その場合は、撮影をしない、3Dグラフィックにより空間を再現する方法をとります。

大乗寺のホームページで見ることができるQuickTime VRも、後者の3Dグラフィックによる方法で作成しました。
大乗寺は、兵庫県城崎郡香住町に位置し、天平17年(745年)に行基菩薩によって開かれた高野山真言宗のお寺です。円山応挙とその弟子達による165面の障壁画や木造十一面観音立像など(すべて国指定重要文化財)が残されており、作品保護の面から撮影しない方法を選択しました。
従来はかなり高額とされてきた高品質の3DグラフィックによるVRを、比較的安価で制作できるようになりました。下記までお問い合わせください。


3DグラフィックVRについてのお問い合わせ
大日本印刷(株) 谷川夏樹 Tanigawa-N@mail.dnp.co.jp

香住町大乗寺ホームページ
http://www.daijyoji.or.jp/main/index.html

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