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The Best of 1997/1998
1997年のアートシーン/1998年のアートシーン

ホセ・レブロ・スタルス バルセロナ現代美術館 学芸員(スペイン)
1997年のアートシーン

1――評価した展覧会/イベント/作品など
《河原温――Whole and Parts(全体と部分)》

新鮮味のある作品とパワーのある出版物
(註:この展覧会は、1996年フランスのリヨンを皮切りに、イタリア、スペイン、東京を巡回。「我々の見ている世界は常に部分である」というコンセプトによる同名の評論集も出版された)。

2――活動が印象に残った人物
マイク・ケリー

出会った作品の中では、もっとも知性を感じさせるものだった。

3――記憶に残った動向/トピックスなど
The Web Art Projects

ハイパーテキストの物語性を発見させるホットな広がりを呈示していた。

1998年のアートシーン

1――期待する展覧会/プロジェクト/作品など
《Out of Actions》 ロサンゼルス現代美術館(MOCA)

政治的なものや類型を示して状況を知らしめるという意味で重要な展覧会。

2――活躍が期待される人物
驚きや活力を与えてくれるアーティストの発見。

3――1998年はどのような変化があると思いますか
さまざまなものが集められた共同プロジェクトを探すこと。
個人の特性によるのではなく、グループの主導によるプロジェクト。


川原温1
川原温「ヴェトナム」1965年

川原温2
川原温「I got up at」シリーズ
1968-79年
撮影:Andre Morin
写真:東京都現代美術館






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