
2013年03月05日
1台で広角の撮影が可能な魚眼補正ネットワークカメラを発売
魚眼レンズ画像の歪みをリアルタイムに補正し、監視カメラなどに最適
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、1台で垂直方向(上下)180°、水平方向(左右)360°が撮影できる「魚眼補正ネットワークカメラ」を2013年7月に発売します。このカメラは、DNP独自開発の画像処理モジュールを搭載しており、リアルタイムで画像の歪みを補正できるため、監視カメラなどの用途に最適です。
【開発の背景】
監視カメラやファクトリーオートメーション(FA)検査用カメラは、設置場所の制約が大きいため、1台で広域の画像を撮影する必要があります。また、カメラの設置台数を減らしてコストを削減したいというニーズもあり、これらの要望に対して魚眼レンズの活用が有効となります。しかし、魚眼レンズで撮影した画像は特有の歪みがあるため、画像周縁部の視認性が劣り、人物が特定しにくいなどの課題がありました。この課題に対してDNPは、魚眼レンズ画像の歪みをリアルタイムで補正し、平面画像に変換する魚眼補正ネットワークカメラを開発しました。

監視カメラの利用イメージ(左:原画像 右:補正画像)
【魚眼補正ネットワークカメラの概要】
魚眼レンズで、垂直方向(上下)180°、水平方向(左右)360°の範囲を撮影できるカメラです。DNP独自の歪み補正アルゴリズムにより、魚眼レンズで歪んだ画像をリアルタイムで高精細な平面画像に変換します。従来は複数のカメラが必要だった広いエリアを1台で撮影できるため、カメラの導入やメンテナンスのコストが50%以上削減できます。ネットワーク接続型のため、遠隔での監視・操作が可能です。また、人物検知ソフトウェアなどの画像認識技術と組み合わせることで、監視システム用途のほか、来店者の数や動線の確認といったマーケティング用途などにも、幅広く展開できます。
■主な仕様
- 撮影画像の任意の部分を9箇所まで選んで、平面画像やパノラマ画像に変換します。
- 314万画素の画像センサーにより高解像度画像を出力します。VGA(640×480)、SXGA(1280×1024)、FHD(1920×1080)から、回線の状態に合わせて出力サイズを選択できます。
- 導入実績が多いネットワークカメラ管理ソフトウェアArobaView(アロバビュー)に対応しています。ArobaViewユーザーは本製品と他のカメラを組み合わせて運用できます。
- 補正中心座標、倍率、角度、補正サイズなどのパラメーターをサーバーで設定できます。
- 電源はPoE Class 2(3.84〜6.49W)とDC12V受電に対応しており、LANケーブルからの電源供給が可能です。
- 最大で、FHD(1920×1080)のサイズ、1秒当たり30フレーム(30fps)で出力できます。

TV会議システムでの利用イメージ(左:原画像 右:補正画像)
【今後の展開】
価格は1台あたり10数万円を予定しています。
DNPは、監視カメラやFA検査用カメラ、テレビ会議システムとして魚眼補正ネットワークカメラを販売するほか、店舗などでの消費者行動分析用途での利用促進も進め、2015年度に関連システムを含め約8億円の売上を目指します。
なお、3月5日(火)〜8日(金)に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2013」のDNPブースで本製品を出展します。
