DNP 大日本印刷

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ニュースリリース

2013年12月12日

 

情報技術

デジタル教科書・教材を活用し、教育ICT化への取り組みを推進

教師と児童・生徒が1人1台タブレット端末を用いて数ヶ月にわたる実証研究を開始

 

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、デジタル教科書・教材システムを活用して、学校教育におけるICT(情報通信技術)化の取り組みを推進します。

この取り組みの一環としてDNPは、本年6月20〜21日に北海道教育大学付属旭川小学校で実証研究を実施しましたが、これに続き、11月28日〜2014年3月末までの約4ヶ月にわたり、茨城県の古河市立古河第五小学校で実証研究を行います。この研究を通じて、DNPが開発したデジタル教科書・教材システムの課題抽出や効果検証を進め、早期実用化を目指します。

【実証研究開始の背景】

文部科学省は、「21世紀にふさわしい学校教育の実現」を目指し、初等教育・中等教育のICT化に関する総合的な推進方策である「教育の情報化ビジョン」*を発表しています。電子黒板やタブレット端末、デジタル教科書・教材などの導入への動きが各学校で増えており、DNPは印刷物やデジタルコンテンツの企画・制作で培った豊富なノウハウや多様なICTソリューションを活かして、学校教育のICT化を多面的にサポートする取り組みを強化しています。

DNPは、一斉・協働・個別学習の各場面で、デジタル化した教科書・教材に必要なコンテンツの制作や最適なビューア、学習履歴の効果的な活用など、ICT基盤の構築と使い勝手や機能性の検証、課題の抽出を本年10月に開始しました。また、教師と児童・生徒、教師同士、児童・生徒同士の円滑なコミュニケーションを実現するとともに、学習課題の理解促進や学習への意欲増進を引き出すツールやインフラを開発し、授業の質および学習効果の向上を多面的に支援する計画です。

*「教育の情報化ビジョン」の詳細はこちらのURLで確認できます。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/__icsFiles/afieldfile/2011/04/28/1305484_01_1.pdf

【実証研究の概要】 

DNPは、教師と児童・生徒の多様な学習シーンでの利用が可能で、学習履歴の保存機能を持ったデジタル教科書・教材ビューアおよび配信システムなどのICT基盤を構築・提供し、開発したデジタル教科書・教材システムの使い勝手や機能検証、課題抽出を進めます。

同時にDNPは、教師と児童・生徒、教師同士、児童・生徒同士の円滑なコミュニケーションを実現するとともに、学習の理解促進や意欲増進を促すデジタル教科書・教材の開発を強化し、教育現場を多面的に支援していく計画です。

<デジタル教科書・教材の実証研究について>

本実証研究では、次の3点について「観察」「アンケート・インタビュー」「ログ解析」を行い、改善および各種施策の実施につなげていきます。

〔1〕デジタル教科書・教材のユーザビリティの検証

さまざまな利用者の行動をもとに、デジタル教科書・教材の操作性における課題を抽出し、誰にでも分かりやすく、使いやすいインターフェースへの改善を図ります。

〔2〕デジタル教科書・教材のコンテンツの質の向上

デジタル教科書・教材の利用方法について、利用の場面や頻度を調査するほか、コンテンツごとの児童・生徒の興味・関心度、集中度について、観察やアンケート、インタビューなどで把握します。その結果を出版社へフィードバックすることで、より興味・理解を促すデジタル教科書・教材用コンテンツの制作へつなげる支援を行います。

〔3〕学習意欲の維持・向上

児童・生徒の授業中の発言や行動から学習に対する積極性や協働性の変化を捉え、授業の活性度合いを把握します。また、問題への回答状況などから学習進度や理解度を把握し、学習傾向を分析・可視化して、モチベーションを高める適切な指導に必要な施策を検討するなど、学習効果の向上をサポートします。

【古河第五小学校での実証研究について】

場所:古河市立古河第五小学校(茨城県古河市横山町3-13-27)

期間:2013年11月28日〜2014年3月31日(予定)

題材:小学5年生の社会科

内容:教師1名と児童19名全員に1台ずつ配布されたタブレット端末と、電子黒板を使用して、紙の教科書にはない動画や多彩な資料などを活用した、論理的な思考力の向上を目指した授業を行います。

<授業で使用するデジタル教科書の概要>

11月28日(木)に古河第五小学校にて開催された公開授業研究会において、デジタル教科書・教材システムを活用した授業が公開されました。授業で公開された単元は、「工業生産を支える人々」です。教師がデジタル教科書紙面や、関連する画像、動画資料などを電子黒板に提示して課題を共有させた後、児童が1人1台タブレットを使用し、デジタル教科書紙面や資料を読み取ることで課題を検討したり、グループにて意見を共有したりすることで、さらに思考力を高める活動を行いました。

実証研究で使用する社会のデジタル教科書・教材は、教育出版株式会社が企画したものです。タブレット端末上の資料に触れて画像の拡大や動画の再生を行うなど、教師は学習のポイントをわかりやすく伝えられ、児童・生徒の興味・関心や集中力の向上を促すことができます。児童・生徒自らが、提示された箇所に触れることで、重要な箇所へのマーキングや書き込み、情報共有などができ、学習への積極性や協働性を高め、発展的な気づきを促します。今回は、授業の内容や目的に合わせて、デジタル教科書・教材とアナログ教材を使い分ける学習スタイルで、論理的思考力を高める授業を行います。

今後、実証研究を継続的に実施し、デジタル教科書・教材の操作性や、さまざまな利用場面における機能やコンテンツの有用性を評価していきます。

【今後の展開】

DNPは、複数の教科書出版社との連携を強化し、古河市立古河第五小学校をはじめ複数の小学校および、中学校や高等学校でも実証研究を行い、それぞれの特徴に合わせたコンテンツやシステムの開発とサービスの提供を行っていきます。教師や児童・生徒にとって使いやすく役に立つ機能や、児童・生徒一人ひとりの学習進度に合わせて、興味喚起や理解度向上を促す多様な機能を開発していきます。

DNPは、2014年4月から教科書出版社向けに、今回の実証研究で改良したデジタル教科書・教材システムを提供していく予定です。

 

※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 

 
 
 

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