DNP 大日本印刷

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ニュースリリース

2016年09月29日

 

エコロジー

再生可能原料を使用した“認証ナイロンフィルム包装材”を開発

BASF、興人フィルム&ケミカルズとの共同で認証手法と製造体制を構築中

 

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、再生可能原料を使用した“認証ナイロンフィルム包装材”を開発しました。今回、ナイロン樹脂の製造をBASF(本社:ドイツ)が、ナイロンフィルムの製造を興人フィルム&ケミカルズ株式会社(以下: KJFC)が、ナイロンフィルムを使用した包装材の製造をDNPが担当し、また、サプライチェーン全体の製造プロセスを第三者認証機関が監査認証しています。本ナイロン樹脂を用いた材料で、サプライチェーン全体で認証手法と製造体制を構築します。

【開発の背景】

DNPは、環境負荷が低く持続可能性に配慮した多様な包装材の開発に注力しています。2010年に植物由来原料を一部に使用した「バイオマテック PE(ポリエチレン)フィルム」を、2012年に「バイオマテック PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム」を世界に先駆けて開発しました。その後、酸素と水蒸気のバリア性を高めた透明な蒸着フィルム「バイオマテック IB-PETフィルム」、バリア性と遮光性に優れたアルミ蒸着フィルム「バイオマテック VM-PET」、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムを製品化するなど、「DNP植物由来包材バイオマテック®」のシリーズを拡充しています。これらの製品は、石油の代わりに、サトウキビから砂糖を精製した後の廃糖蜜やとうもろこしなどの植物由来の原料を一部に使用することで、石油の使用量を削減しています。また、環境負荷を定量的に評価するLCA(Life Cycle Assessment:ライフサイクルアセスメント)手法により石油由来のプラスチックフィルムと比べて、温室効果ガスを製品のライフサイクル全体で削減できることを明らかにしています。

これまで包装材に使われる再生可能原料を用いたプラスチックとして、PETやPEがありましたが、包装材にとって重要なナイロンはありませんでした。それに対して今回DNPは、再生可能原料を使用した“認証ナイロンフィルム包装材”を開発しました。

【“認証ナイロンフィルム包装材”について】

今回開発した“認証ナイロンフィルム包装材”は、世界大手総合化学メーカーのBASFが開発したマスバランス方式を利用しています。この手法は、再生可能原料が石油由来原料を代替する効果をナイロン樹脂に配分するものであり、次のような流れで認証を行います。

  1. ナイロン樹脂を再生可能原料(バイオナフサやバイオガス)で製造すると仮定し、どの程度の再生可能原料が必要になるかという量を算出します。
  2. BASFの工場で製造する製品の原料として投入する石油由来原料の替わりに、1.で算出した必要量の再生可能原料を投入します。
  3. 2.で製造された再生可能原料による石油代替効果を、再生可能原料を使用して製造した様々な製品からナイロン樹脂に配分(集約)します。
  4. このナイロン樹脂を用いてKJFCの工場でナイロンフィルムを製造し、DNPに供給します。DNPの工場では供給されたナイロンフィルムを使用し、“認証ナイロンフィルム包装材”に展開します。

実際にはナイロン樹脂の製造に再生可能原料は含まれていませんが、他の製品で使用した再生可能原料を厳密に管理し、第三者認証機関が製造や管理システムの監査を行うことで、ナイロンフィルムに再生可能原料による石油代替効果を付与します。BASF、KJFC、DNPの3社は、各製造工程で第三者認証機関であるTÜV SÜD(テュフズード 本社:ドイツ)の認証取得を進めています

* BASFは既に認証を取得済み。KJFCとDNPは現在、認証監査中です。

【今後の展開】

持続可能な原材料の調達は企業の責任であるとともに、企業の高い評価につながる重要な行動です。今回開発した“認証ナイロンフィルム包装材”は、持続可能な部材と位置づけられるため、採用する企業の環境配慮の姿勢の評価にもつながります。また、再生可能原料を使用したDNPの詰替えパウチ等のフィルム包装材のバイオマス度はこれまで数%〜30%程度でしたが、本包装材では100%再生可能原料で代替された包装材とすることが可能となり、より環境負荷が低い製品の提供により持続可能な社会の実現に貢献することができます。

DNPは、本包装材を日用品メーカーなどに向けて販売し、バイオマテックシリーズを含め2017年度で30億円の売り上げを目指します。今後もDNPは、より環境負荷が低い多様な包装材を積極的に開発していくことで持続可能な社会の実現に貢献していきます。

なお、DNPは本包装材を本年10月4日(火)〜7日(金)に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK2016(2016東京国際包装展)」のDNPブースに出展します。

 
※バイオマテックは、大日本印刷株式会社の登録商標です。
 
大日本印刷株式会社  本社:東京都新宿区 社長:北島義俊 資本金:1,144億円
BASF    本社:ドイツ 取締役会会長:クルト・ボック 資本金:1,176百万ユーロ(2015)
興人フィルム&ケミカルズ株式会社 本社:東京都港区 社長:渡辺恒二 資本金:3億5千万円
 
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
 
 
 

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