DNP 大日本印刷

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ニュースリリース

2007年12月21日

 

大日本印刷株式会社
株式会社カクマル
株式会社リプロ

加工技術

大日本印刷 カクマル リプロ ユビキタス社会を形成するインテリジェント基準点用の高耐久性ICタグを開発

−厳しい自然環境でも十分な機能を発揮するハイレベルな耐久性を実現−

 

大日本印刷株式会社(以下:DNP)、株式会社カクマル、株式会社リプロの3社は、インテリジェント基準点向けに高い耐久性を有するICタグを開発しました。
インテリジェント基準点とは、国土地理院が規定した測量用基準点の名称で、従来の三角点や水準点等の基準点にICタグを組み込み、個々の位置情報をICタグに記録することで、生活支援や測量の効率化が図れることが期待されるものです。これは、国土交通省が推進する、ITを活用してすべての人が安全で円滑に移動できる環境整備を目指した「自律移動支援プロジェクト」の取組の一つでもあり、位置情報とそれに関連した周辺の施設や交通などの情報提供を目指しています。
今回開発したICタグは、特殊な樹脂でインモールド成型した後、真鍮やステンレスに組み込むことで高耐久性を実現し、インテリジェント基準点だけでなく、測量に用いられるあらゆる基準点・水準点鋲にも装着できます。道路上に埋め込まれ、寒暖の激しい環境下でも十分な機能を有し、金属による通信障害などの影響も考慮した構造になっています。

(左から)小型ICタグ、樹脂でインモールド成型したICタグ、ICタグを装着したインテリジェント基準点

【背景】

自律移動支援プロジェクトは、すべての人がリアルタイムにさまざまな情報を入手できるユビキタスな環境を構築し、ともに支えあう「ユニバーサル社会」の実現を目指しており、その際、利用者の詳細な位置情報(緯度・経度・標高等)を基準とするという考え方で進められています。位置情報が記録されたICタグを組み込んだ基準点を道路上の随所に設置し、これに近づくと、携帯端末を経由して、その場でさまざまな情報を収集できるというものです。例えば、視覚障害者や車椅子使用者が、不安感なく安全に移動できるよう、バリアフリー経路の案内や、交通手段の情報、目的地の施設情報などを画像や音声で提供するほか、英語をはじめとする多言語にも対応する予定です。
現在、国内には数百万個の基準点(三角点や水準点)が道路などに埋め込まれており、そのうちICタグが組み込まれたインテリジェント基準点は1万数千個程度ありますが、厳しい自然環境に対する高い耐久性を満たすものではなく、全国的な普及への妨げとなっていました。
DNPは、2006年に13.56MHz帯のアンテナを内蔵した世界最小クラスの超小型ICタグを開発するなど、アンテナの設計技術に加え、コア技術である微細化技術・基板技術を応用した様々なICタグを開発しています。カクマルは、30年間、測量資材メーカーとして培った金属加工技術の強みを活かした金属鋲や各種測量用の杭、標示板などを開発しています。リプロは、廃棄プラスチックを使ったリサイクル製品の開発や、ICタグを内蔵した標識の開発などを行っています。
今回3社がそれぞれのノウハウを持ち寄ることで、インテリジェント基準点用に、金属による通信障害を考慮した特殊な構造で、高度な耐久性を有するICタグの開発に成功しました。

【製品の特長】

●国内全土での使用に耐えうるよう、耐候性、耐薬品性、耐温度、耐強度などに優れた特殊樹脂でICタグを加工し、真鍮やステンレスに組み込むことで高い耐久性を実現。
●金属性の鋲に取り付けやすく、金属による通信障害の影響を排除する構造設計。
●小型で堅牢な構造のため、様々な対象物へ取り付けることが可能。

基本的な仕様は以下の通りです。

  • ICチップ : 富士通(株)MB89R118(メモリ2kbyte)
  • RFインターフェース : ISO/IEC 15693準拠、ISO/IEC 18000-3(モード1)準拠
  • 動作周波数 : 13.56MHz
  • 電池 : 不要(パッシブ方式)
  • メモリ容量 : 2048byte FRAM ユーザーエリア2000byte(250block×8byte)
  • 通信距離 : 金属鋲15φで10mm、金属鋲50φで25mm

DNP内部環境試験では、下記の条件の耐久テストをクリアしています。

  • 温度サイクル試験(-40℃ ⇔ 125℃) : 1,000サイクル
  • 高温高湿放置試験(85℃ 85%RH) : 1,000時間
  • 高温放置試験(125℃ Dry) : 1,000時間
  • 低温放置試験(-40℃) : 1,000時間
※DNPの内部試験における環境下の評価データであり、製品を保証するものではありません。

【今後の予定】

今後DNPとカクマルとリプロは、基準点を取り扱う測量業界や各自治体、電気設備業界や建設業界、鉄鋼業界向けに、2009年度に15億円の売上を見込んでいます。さらには、工場内工程管理、自動車、鉄道車両の部品管理などに向けて、幅広く展開していく予定です。

大日本印刷株式会社
本社:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 社長:北島義俊 資本金:1,144億円
株式会社カクマル
本社:福岡県福岡市城南区別府3-17-17 社長:曽根田馨 資本金:1,000万円
株式会社リプロ
本社:岡山県岡山市中畦1186 社長:岡田巧 資本金:1,500万円


※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 
 
 

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