ニュースリリース

大日本印刷 NFC規格対応の機密性の高いリーダーライターモジュールを開発

−NFC対応リーダーライターの開発の効率化を支援−

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、近距離型無線通信規格であるNFC(*1)に準拠し、暗号鍵を使い外部からの読み取りを防ぐセキュリティ性の高い、リーダーライターモジュールを開発しました。本年10月より、NFC規格に対応したリーダーライターの開発を行うための評価用モジュールサンプルを提供し、2008年1月より、販売を開始します。

【背景とねらい】

NFCは、通信規格の異なるFeliCa®、およびType A、Type Bの3種類の非接触ICカードに互換性を持たせる通信規格です。1つのリーダーライターで、3種類の非接触ICカードの読み取りや書き込みが行える事から、近年、カード業界において注目が高まっています。また、NFCを搭載した機器間の通信が可能なため、非接触ICカード用のリーダーライターだけでなく、携帯電話やプリンター、家電製品などの幅広い電子機器に組み込まれることが期待されています。
今回DNPは、リーダーライターのメーカー向けに、NFCの規格に準拠したリーダーライターの開発を行うためのモジュールを、本年10月より評価用サンプルとして提供します。また、来年1月には、独自に開発したセキュリティソフトを内蔵した小型ICカード(SAMカード)(*2)を搭載することで、外部からの不正な読み取りを防ぐタイプを販売します。このSAMカードは、NFCの規格に対応していない既存のリーダーライターモジュール向けにもカスタマイズして組み込むことが可能です。さらに、DNPは、本年3月に開発した、低価格の非接触ICカード(Type A)とも組み合わせたオリジナルパッケージとして提供するとともに、FeliCa®カードやType Bカードへの対応も順次展開していきます。

モジュールは、制御基板とアンテナ基板、USB基板が分離できる3層構造

【製品の特長】

■ リーダーライターメーカーの開発を支援

  • このモジュールは、制御基板とアンテナ基板、USB基板が分離できる3層構造のため、各基板ごとに求められる性能や機能に関する開発が容易に行えることから、リーダーライターメーカーのNFC準拠製品開発における、期間短縮やコストの低減などの効率化が可能。
  • 今後、モジュール全体を小型化することで、インターネットを介したアミューズメント機器やプリンター、携帯電話といった機器スペースに余裕のない電子機器への組み込みが可能。

■ SAMカードの機能

  • 暗号鍵を格納して、暗号演算を行うなど、外部からの読み取りを防ぐセキュリティ機能を搭載。
  • FeliCa®、Type A、Type Bを自動認識する機能を搭載。
  • 機器間の通信時に、リーダーライターがカードとしてふるまった場合の制御機能を搭載。
  • 小型のカードタイプのモジュールのため、リーダーライター等の機器への取付け・取外しが容易で、少量でも迅速に対応することが可能。
  • SAMカードを発行する際に、必要なセキュリティレベルに応じて設定することが可能。

本製品の仕様は以下のとおりです。
・ 準拠規格 : ISO/IEC 18092
・ サイズ : 制御部 30mm×30mmの基板を2枚、アンテナ部 30mm×30mmの基板1枚
・ 外部I/F : USB 2.0

【売上目標】

DNPは、今回開発したリーダーモジュールと、関連売上をあわせて、3年間で50億円を見込んでいます。

(*1) NFC(Near Field Communication)
13.56MHz周波数帯を利用する近距離型無線通信技術。2003年にISO/IEC 18092として規格化。FeliCa®カードとType A、Type Bのカードそのものには互換性がないが、NFCに対応した機器は、両方のICカードと通信することが可能。また既存のICカードシステムではリーダーライターがカードを読み取るだけであるのに対し、NFC搭載機器は、機器間で相互にデータを読み取ることも可能。

(*2) SAM(Secure Application Module:サム)
ICチップの内部で認証プロセスを行い、正規に発行されたカードであるか否かの答えのみを出力するため、極めて安全に認証プロセスが行えるモジュール。

※ FeliCa®は、ソニー株式会社の登録商標です。


※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。