ニュースリリース

国内初 細胞パターン培養基板『CytoGraph™(サイトグラフ)』を製品化

医療・研究機関向けに7月から販売開始

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、医療・研究機関などで使われる細胞培養基板として、細胞をさまざまなパターンで安定的に培養できる『CytoGraph™(サイトグラフ)』を開発しました。日本で初めて製品化し、本年7月より販売を開始します。

【開発の背景】

医療・ヘルスケア関連の細胞を用いた基礎研究では、信頼性のあるデータを得るために、例えば同じパターンや細胞1個ずつを培養する基材が必要とされています。しかし、数ミクロン範囲の微小領域で細胞をパターン培養できる器具はいままで市販されていませんでした。
DNPは、印刷の製版・刷版技術のバイオ分野への応用を目指して、2002年から細胞パターン培養に関する調査・研究開発を進めてきました。今回、ガラス基板上に、顧客の要望する任意のパターンを形成した細胞培養基板CytoGraph™の開発・製品化に成功し、販売することとしました。

【CytoGraph™について】

● 原理
ガラス表面に細胞が定着する領域と細胞が定着しない領域を、任意のパターンで形成しています。このガラス基板で細胞を培養すると、細胞が定着する領域のみに細胞が定着・増殖します。

● 特長

  • CytoGraph™は、培養パターンを形成した薄いガラス基板を、穴の開いた直径35ミリのシャーレの底に貼り付けた構造になっており、通常の顕微鏡観察が可能です。
  • 線状、ドット状など、パターン形状は自由に設計できます。1枚の基板で、パターンに沿って均一に細胞が増殖するため、信頼性の高いデータが得られやすく、多種類の細胞の培養または複数の条件下での細胞挙動を評価することもできます。
  • 今回販売する製品は既に医療機関で使用される各種細胞(例:ヒトの血管内皮細胞、皮膚繊維芽細胞など)で培養実績があり、保存安定性や滅菌性など製品基本条件をクリアしています。


CytoGraph™


パターン培養された細胞の顕微鏡写真
【今後の展開】

DNPは、CytoGraph™の売り上げを、2012年度で2億円と見込んでいます。
また今回の製品化を通じて、各医療・研究機関との連携、さらなる市場ニーズなどの情報収集を進め、将来的に再生医療分野(細胞治療や組織治療への応用)への参入を目指していきます。
なお、CytoGraph™を、7月2日(水)から東京ビックサイトで開催される「第7回国際バイオEXPO」のDNPブースに展示します。


※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。