ニュースリリース

大日本印刷 3DCGデータからホログラム完成予想画像を作成する 再生シミュレーションソフトを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、3次元CG(Computer Graphics)から作製されるホログラムの干渉縞を演算し、ホログラムの立体感や色合いなど、実物のホログラムに近似した完成イメージを確認できる再生シミュレーションソフトを開発しました。
本シミュレーションソフトによって、従来の1/10の期間で、ホログラム作製前にパソコンの画面上で完成イメージを確認することができます。

【背景】

高精細で偽造防止効果の高いホログラム「バーチャグラム®」(*)は、CG(Computer Graphics)で作製した3次元データを基にホログラムの干渉縞データを演算し、その微細な干渉縞のパターンを、電子線(EB)描画装置を用いて作製されます。従来、このホログラムの立体感や色合いなどの完成イメージを確認するには、実物に近い試作品を製造する必要があり、原版等の作製費用と約1ヶ月程度の製作期間を要していました。また、修正やデザイン変更の場合は、更に費用と時間がかかっています。
今回DNPは、日本大学の吉川浩教授と共同で、3次元CGデータからホログラムの再生画像に変換し、短期間で完成イメージを確認できる再生シミュレーションソフトを開発しました。

【特長】

■短期間でホログラムの完成イメージを制作
従来、約1ヶ月程度の期間を必要としていた完成イメージの確認を、本ソフトを使用することで、1〜2日に短縮することができます。パソコンの画面上で確認できるため、イメージとのギャップによる修正や、各種条件の追加などもホログラムの原版作製前に速やかに行うことができます。

■高品質なホログラムの再生画像
イメージ確認用の画像は、実物のホログラムと区別がつかないほどの高精細な画像です。例えば、実物のホログラムを左右方向に視点を動かすと、立体物の側面などに回り込んだ画像が見えますが、本ソフトの再生画像でも、同様の画像を確認することができます。また、蛍光灯のような白色光で照明されたレインボーホログラムは、上下方向に観察方向を移動させると、ホログラムの色が虹色に変化しますが、このような色変化も同様に再現することができます。

【完成品イメージの確認までの流れ】

【今後】

今後DNPは、高品質かつ短納期でホログラムを提供できる本システムを活用し、ギフト券や商品券などの金券類やクレジットカード、社員証、IDカードなどの偽造防止用途、自動車部品、OAサプライ品、化粧品、アパレル、医薬品、スポーツ用品などのブランド保護用途にホログラムを積極的に販売します。本システムを利用したホログラム関連の売上は、今後3年間で30億円見込んでいます。

なお、この技術は、7月10日(木)、11日(金)に東京大学で開催される3次元画像コンファレンス2008(http://www.3d-conf.org/)にて、発表します。


※DNPでは2003年より「バーチャグラム®」の商品名で最先端のホログラムを発売しています。「バーチャグラム®」は、模型化が難しい複雑な形状の立体物や、写真などの高精細な画像を記録することができる、より偽造防止効果の高いホログラムです。

※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。