DNP 大日本印刷

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ニュースリリース

2008年04月01日

 

大日本印刷株式会社
ルーヴル美術館

アート・イベント

『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』 第4回展 「都市スーサとその陶器、イスラム時代の創成期」を開催

 

ルーヴル美術館と大日本印刷(DNP)は、美術作品の新しい鑑賞方法を提案する共同プロジェクト「ルーヴル-DNPミュージアムラボ」に2006年から取り組んでいます。今回の第4回展は、イスラム文明創成期に制作され、主要都市であったスーサから出土した陶器5点を展示します。

観覧者は、映像やITを活用した鑑賞システムにより、イスラム文明創成期における都市スーサ周辺の様子や地理的背景、都市の歴史、また、この時代の特徴的な陶器制作様式の変遷や、技法などに関する情報を得ることで、展示作品への理解をより深めることができます。
また、今回の鑑賞システムに関する開発・導入の検討プロセスや、鑑賞システムに関する来館者の意見は、2010年に予定されているルーヴル美術館のイスラム美術部門の新展示室開設のための、貴重な検討材料となる予定です。



過去3回の展示は、新しい鑑賞システムの開発を中心としてきましたが、第4回展では、美術館における本格的な導入を目指し、以下のような取組を行っています。
・ 展示室と同化し、作品の鑑賞に影響を与えない鑑賞システムの開発
・ 従来からある解説ボードやパネルと、新しい鑑賞システムとの補完性の確立
また今回、実写の画像や映像といった現実情報と、CGなどの仮想情報を組み合わせ、新たな表現効果を可能とするオーグメンテッドリアリティ(AR:拡張現実感)技術を活用したルート案内を行う観覧モードを新たに開発し、美術鑑賞の課題に応える方策を提案しています。

■展示作品について

スーサで発見された陶器作品は、一都市からの出土品という範囲を超えて、広く、イスラム文明初期の数世紀の工芸品の進化過程を示しています。今回の展示作品は、古代の装飾様式の踏襲から、青と白の色使いや「ラスター彩」の陶器が見せる、イスラム独特の工芸品の進化まで、展示の中で取り上げられる複雑な技法を通して、飛躍的な発展の只中にあったひとつの芸術の様を、私たちの眼前に生き生きとよみがえらせてくれます。

■第4回展 鑑賞システムの開発ポイント

観覧者の要望にあわせて3タイプの観覧モードの提供

  • 一つ目のモードは、ガイダンス端末を使わないモードです。アクティブ型ICタグのセンシング技術により、観覧者が鑑賞システムに近づくと、壁面に内蔵したディスプレイや解説パネル上に映像が自動的に表示されます。壁面やパネルに印刷された解説文と、そこに映し出される映像で、より分かり易く展示作品に関する情報を紹介します。
  • 二つ目のモードは、従来から提供している音声ガイダンス端末を使用したモードです。鑑賞システムの映像と連動した音声ガイダンスを観覧者の希望する言語で聞くことができます。
  • 三つめのモードは、新たに開発した、AR技術を使ったガイダンスシステムを利用する観覧モードです。このガイダンスシステムは、従来の音声ガイダンスに加え、カメラを搭載した小型パソコンを携帯し、会場内6箇所に設置したAR用案内ポイントを、観覧者がカメラで撮影すると、キャラクターやCGの合成映像が、撮影された画像の上に映し出され、観覧ルートを案内します。

音声ガイダンスによる解説は、日本語、英語、フランス語から選択できます。耳を塞がない骨伝導ヘッドフォンにより、周りの音を聞いたり、会話を楽しみながら観覧することができます。


作品解説へのAR技術の活用
今回、作品の鑑賞にもAR技術を活用したシステムを開発しました。作品の展示ケースの横にある、カメラを搭載した小型PCで作品を撮影すると、破損や修復の跡、文様といった作品の特徴などのCG合成映像が、実際の陶器作品の上に重なって映し出されます。

■観覧ルートと鑑賞システムについて

●ルーヴル美術館のイスラム美術

  • 観覧ルートの最初は、受付の脇でルーヴル美術館のイスラム美術部門と、新たにオープンする展示室を映像と音声で紹介します。ルーヴル美術館の、ヴィスコンティの中庭に新たに建設される展示室は、ルーヴルにとって、ピラミッド建設以来の最も大きなプロジェクトのひとつです。

●情報スペース「ホワイエ」

  • イスラム文明の誕生の歴史
    イスラム教は、7世紀初頭のアラビア半島で、預言者ムハンマドが樹立しました。その後、ムハンマドが指導するイスラム共同体による大規模な征服が始まり、2世紀にわたって続きました。イスラム中央集権国家は、8世紀中頃には、西はスペインから東はパキスタンまでひろがりました。この時代に起こった主要な出来事を、ガラス面の壁に映し出した地図と映像で解説します。
  • 都市スーサの地理的背景と発展
    スーサはイスラム文明の初期に主要な商業都市のひとつとして繁栄しました。この時代におけるスーサ発展の様子や、地理的背景に関する情報が、ガラス面の壁に映し出す映像で描かれます。
  • 都市スーサを探検
    スーサの町を立体的な模型で復元します。模型上にある建物や位置を表すポイントに触れると、その建物や、そこで発掘された美術品などの詳しい情報が目の前に表示されます。このシステムは2人同時に操作することができます。

「ルーヴル-DNPミュージアムラボ 第4回展」ホワイエ ©Photo DNP

「ルーヴル-DNPミュージアムラボ 第4回展」展示室 ©Photo DNP

●シアター

  • スーサ:発掘考古調査の歴史
    6000年以上昔 に遡る、都市スーサの発展と衰退の歴史や、19世紀中頃のスーサの再発見、そして、それに続いて行われた数々の発掘調査の歴史を、超高精彩映像で紹介します。

●展示室
ルーヴル美術館蔵の、イスラム初期に制作された5点の陶器作品を展示。解説パネル上に映し出された映像では、作品の素材や形、装飾、そして様式の変遷について詳しく紹介しています。一部の作品の造形的な歴史は、AR技術を使って明らかにされます。

  • ラスター彩陶器の伝播
    イスラム美術独特の革新的な技法であったラスター彩の技法は、イスラム文化圏の、遠くは東南アジアにまで広く伝播します。ディスプレイ上の地図には、ラスター彩の陶器が発見、生産された場所が示されており、その場所にタッチすると、出土した陶器の情報を紹介します。
  • 陶器制作の技法
    イスラム美術の特徴的な陶器制作の技法である「型押文」「青と白の白釉藍彩」「ラスター彩」について、ディスプレイ上の、各製造技法の知りたい工程をタッチすると、当時の陶工たちの技術を動画で紹介します。

■開催概要

「都市スーサとその陶器、イスラム時代の創成期」

主催
協力
ルーヴル美術館、大日本印刷
日本航空、metaio
学芸担当者ルーヴル美術館イスラム美術部門学芸員
ジャン=バティスト・クレス
会場ルーヴル ― DNP ミュージアムラボ
東京都品川区西五反田3-5-20 DNP五反田ビル1F
会期
開館時間
休館日
2008年4月5日〜2008年9月27日
月・火・木:17:00〜19:00、水・金:17:00〜20:30、土:11:00〜17:30
日曜・祝日 / 夏期休業 8月10日(日)−8月17日(日)
申込・問い合わせ観覧には予約が必要です(観覧は無料)
[ Webサイト ]http://museumlab.jp
[ お電話 ]ルーヴル ― DNP ミュージアムラボ
カスタマーセンター
03-5435-0880
[ 受付時間 ]平日 9:00〜21:00/土曜9:00〜18:00
(日・祝祭日はお休み)

ルーヴル-DNP ミュージアムラボは、ルーヴル美術館とDNPによる美術作品の新しい鑑賞方法を提案する共同プロジェクトです。 各展示のために特別に開発した鑑賞システムを活用することによって、美術館の来館者と美術作品とをつなぐアプローチの革新を試みています。
ミュージアムラボの展示は、ルーヴル美術館が培った研究成果と文化財普及のノウハウから発想し、DNPの情報加工技術と開発力によって具体化しています。
当プロジェクトは、DNP五反田ビルにおいて、2006〜2009年の3年間にわたり半年ごとに6回の展示を行ないます。また、各回の展示に関連した講演会や映画上映も行っています。さらに、会場での体験は、プロジェクトのウェブサイト(http://museumlab.jp)にも連動し、来館後も継続した体験となっています。
ウェブサイト(http://museumlab.jp)上には、ルーヴル-DNP ミュージアムラボの見学の予約の他、さまざまな関連情報を引き出主ことができます。来館後は、来館時に発行されるICタグチケットの番号を入力し、ご自宅で自分の見学内容を再度確認することができます。


※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

 
 
 

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