DNP 大日本印刷

menu

 

ニュースリリース

2008年12月04日

 

大日本印刷株式会社
ルーヴル美術館

アート・イベント

『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』 第5回展

「ファン・ホーホストラーテン≪部屋履き≫ 問い直された観る人の立場」を開催

 

ルーヴル美術館と大日本印刷(DNP)は、美術作品の新しい鑑賞方法を提案する共同プロジェクト「ルーヴル-DNPミュージアムラボ」に2006年から取り組んでいます。第5回展となる今回は、ルーヴル美術館のオランダ絵画コレクションの中でも最も優れた作品のひとつに数えられるサミュエル・ファン・ホーホストラーテンの≪部屋履き≫を取り上げます。

来館者は、映像やIT技術を活用した鑑賞システムによって、ファン・ホーホストラーテンが生涯を通じて探求した視覚へのこだわりや空間表現技法、画家がどのような視覚効果を期待したのかを知ることで、展示作品への理解をより深めることができます。


ファン・ホーホストラーテン≪部屋履き≫
1654‐1662年の間、パリ、ルーヴル美術館蔵
© 2008 Musée du Louvre / Georges Poncet  

■展示作品について

ファン・ホーホストラーテンは、レンブラントに学びフェルメールと同じ時代を生きた17世紀オランダ絵画の黄金時代を代表する画家です。今回の展示作品≪部屋履き≫は、オランダ風俗画の典型的な「室内」を舞台にしながら、人物が描かれていないという極めて珍しい作品で、作者や制作年が不明だったため19世紀には他の画家の署名が書き加えられるなど、いろいろな解釈がされてきました。絵画技法を駆使してさまざまな視覚効果を利用し、室内の奥行きや人の気配を感じさせる優れた空間表現によって、今日ではファン・ホーホストラーテンの代表作として知られています。  

■観覧方法と鑑賞システムについて  

<登録カウンター>

来館者は受付で、ガイダンス端末を受け取り、希望の言語(日仏英の3ヶ国語から選択)による音声ガイドの案内に従って観覧します。ガイダンス端末は、?スマートフォン(携帯電話)による音声ガイダンスのほか、 ?実写映像にCGを重ね合わせ現実感のある映像によるAR※ルートガイドを提供するスマートフォン、そして?12歳前後を対象に開発したARルートガイドを提供する小型モバイルパソコンの3種類の中から選ぶことができます。

なお、この小型モバイルパソコンによるARルートガイドは、来館者がパソコンに接続した小型カメラで撮影している実際の施設内の映像上に、ルーヴル美術館の初代館長ドミニク=ヴィヴァン・ドノンのキャラクターがアニメーションで登場し観覧ルートを案内するというものです。

※ AR(オーグメンテッドリアリティ:拡張現実感):実写像や映像といった現実情報と、CGなどの仮想情報を組み合わせた、新たな表現効果技術です。  

<展示室>

実物の作品≪部屋履き≫を鑑賞するスペースです。第5回展では、鑑賞システムを通じて≪部屋履き≫に関するさまざま情報を得ることによって、作品の見方や印象に変化があったかどうかを確かめるために、システムを利用した後で改めて実物を鑑賞することを薦めています。  

【印象を分かち合う】

作品に対する印象や自分なりの解釈を、タッチスクリーン上に表示された言葉の中から選ぶことができます。観覧の間に何度でも投票できるようになっています。  

<シアター>

第5回展からシアターで上映する映像番組の音声の多言語化を実現しました。骨伝導スピーカーと音声ガイダンス、無線LANの組み合わせによって、映像番組の高音質な臨場感を維持したまま、副言語音声も同時に提供できるシステムを開発し、今回は主言語を日本語、副言語を仏英の2カ国語で音声を提供します。  

【17世紀のオランダを知る】

「黄金時代」と呼ばれる17世紀のオランダは、経済的にも大きく成長し、芸術面でも豊かな才能が集いました。展示作品が制作されたそうした時代的背景を超高精彩静止画番組で紹介します。  

<情報スペース・ホワイエ>  

【絵の中に入る】

≪部屋履き≫に描かれた空間を現実の寸法まで拡大し、舞台の書き割りのように、「景」と「景」の位置関係のみで立体感を表現する、通称「2.5次元」と呼ばれる映像表現によって作られた、あたかも絵の中に入ったかのようなスペースの中を自由に移動しながら作品の空間構成を体感することができます。  

【画家の技術を体験する】

テーブルに組み込まれたディスプレイに映し出された≪部屋履き≫の画像をタッチパネルで操作することで、遠近法の視点や光と影など、作品に立体感を与えている要素を来館者が自分で変化させながら、絵画における空間表現技法を理解できるようになっています。操作中の画像は希望するタイミングで記録することができ、退場時にその画像をプリントアウトしてプレゼントします。  

【作品の意味を考える】

65インチ液晶スクリーン上に表示した≪部屋履き≫の画像から、 象徴的な意味が含まれているといわれるいくつかのモチーフを、来館者が指でなぞりながら探し出すと、そのモチーフの秘められた意味を解説します。さらに、≪部屋履き≫にも同じ意味を読み解くべきなのかを問いかけます。  

【画家と出会う】

ファン・ホーホストラーテンの生涯を映像で紹介するとともに、その芸術の創造性を明らかにします。映像に登場する代表作の画像をじっくりと閲覧できるコーナーと、彼の視覚実験の中でもユニークなものとして知られる“遠近箱”の模型を再現し、その錯視効果が体験できるコーナーを併設しています。また、小型モバイルパソコンのARルートガイドでは、再現した“遠近箱”の模型に組み込んだ超小型の映像システムを利用し、遠近箱の中に描かれた絵の上にキャラクターのCGがオーヴァーラップして現れるコンテンツを提供します。  

【印象を分かち合う】

展示室内の鑑賞システム【印象を分かち合う】で選ばれたすべての言葉を、選択された頻度に応じてグラフィック処理し、ホワイエの壁面にリアルタイムで投影しています。印象や解釈を自分なりにもてることを発見するとともに、他の観覧者と共有する場を提供します。  

【作品が制作された時代、さらにルーヴルのコレクションの中で≪部屋履き≫を位置づける】

本鑑賞システムは、マサチューセッツ工科大学メディアラボ副所長石井裕教授と、ルーヴル美術館、DNPの3者によって開発された作品情報システムのプロトタイプです。画面上に表示された作品の中から気になる作品画像を選んでいくと、同じタイプの視覚的特徴を持つ作品がグループで示されるので、作品どうしの関係性を認識しながら、鑑賞のポイントを学ぶことができます。≪部屋履き≫が含まれる、風俗画、17世紀ヨーロッパ絵画、クロイ・コレクションという3つの作品群のおよそ150点の情報が閲覧できます。


[上] 「ルーヴル-DNP ミュージアムラボ 第5回展」展示室 © Photo DNP
[下] 「ルーヴル-DNP ミュージアムラボ 第5回展」ホワイエ © Photo DNP 

■開催概要

「ファン・ホーホストラーテン≪部屋履き≫ 問い直された観る人の立場」
主催 ルーヴル美術館、大日本印刷
協力 日本航空、metaio
学芸担当者 ルーヴル美術館絵画部門学芸員、ブレーズ・デュコス
会場 ルーヴル ― DNP ミュージアムラボ
東京都品川区西五反田3-5-20 DNP五反田ビル1F
会期
開館時間
休館日
2008年12月6日〜2009年5月16日
月・火・木:17:00〜19:00、水・金:17:00〜20:30、土:11:00〜17:30
日曜・祝日 / 2008年12月23日(火)― 2009年1月5日(月)
申込・問い合わせ 観覧には予約が必要です(観覧は無料)
[ Webサイト ] http://museumlab.jp
[ お電話 ] ルーヴル ― DNP ミュージアムラボ
カスタマーセンター
03-5435-0880
[ 受付時間 ] 平日 9:00〜21:00/土曜9:00〜18:00
(日・祝祭日はお休み)

【ルーヴル-DNPミュージアムラボについて】

ルーヴル-DNP ミュージアムラボは、ルーヴル美術館とDNPによる美術作品の新しい鑑賞方法を提案する共同プロジェクトです。 各展示のために特別に開発した鑑賞システムを活用することによって、美術館の来館者と美術作品とをつなぐアプローチの革新を試みています。ミュージアムラボの展示は、ルーヴル美術館が培った研究成果と文化財普及のノウハウから発想し、DNPの情報加工技術と開発力によって具体化しています。当プロジェクトは、DNP五反田ビルにおいて、2006〜2009年の3年間にわたり半年ごとに6回の展示を行ないます。また、各回の展示に関連した講演会や映画上映も行っています。さらに、会場での体験は、プロジェクトのウェブサイト( museumlab.jp )にも連動し、来館後も継続した体験となっています。ウェブサイト上には、ルーヴル-DNP ミュージアムラボの見学の予約の他、さまざまな関連情報を引き出すことができます。来館後は、来館時に発行されるチケットの番号を入力し、ご自宅で自分の見学内容を再度確認することができます。  

  

※ プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。  

 

 
 
 

ページトップ